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もっとも古いミイラ作りのマニュアルが発見される(古代エジプト)

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(著) (編集)

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iStock
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 ミイラに関しの研究は進んでいるが、古代エジプト人が実際にどのようにして死者に死後の準備を施していたのか、具体的にはまだわからないことが多い。

 そんな中、ミイラ作りマニュアルの新たな記述が見つかるという驚くべき発見があった。パリのルーヴル美術館に所蔵されていた3500年前のパピルスで、遺体を防腐保存処理してミイラ化する重要な手順が説明されていたのだ。

3500年前のパピルスに記されたミイラ作りマニュアル

 新たに発見されたミイラ作りマニュアルは、「パピルス・ルーヴル=カールスバーグ」という3500
年前のパピルスの中にあった。

 このパピルスの半分はおもに医学情報で、パリのルーヴル美術館に所蔵されていて、残りの半分はデンマークのコペンハーゲン大学のパピルス・カールスバーグ・コレクションの一部になっている。

 この新たなマニュアルの存在が明らかになる前は、ミイラ作りに関してはふたつのテキストしかなかった。古代エジプトでは、ミイラ作りは神聖な行為とされていて、防腐処理のやり方は限られた者しか知らず、その知識はたいてい口頭で伝えられていた。

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新たな記述では顔を布で覆うプロセスが明らかになった

image credit:Ida Christensen

特殊な溶液でコーティングした亜麻布で死者の顔を覆う防腐処理

「テキストは覚書として使われたようで、これを読む者は、軟膏の作り方や、さまざまなタイプの包帯の使い方など、細かいことを思い出す必要のある専門家だったに違いありません」と、コペンハーゲン大学のエジプト学者ソフィー・スキオット氏。

 スキオット氏は、自分の論文でこのテキストについて詳細を発表し、来年にはルーヴル・パピルスの完全版を公開する予定だ。

 スキオット氏が抜き出した詳細には、植物由来の特殊な溶液でコーティングした赤い亜麻布で死者の顔を覆って、防腐処理する方法が指南されている。

 この溶液には、芳香性物質と混合物をまとめる結合剤が含まれている。この溶液に浸した布で死者の顔を覆うと、虫や細菌を防ぐことができた。

 この手順はこれまで文書として残っていなかったが、これまで見つかっているミイラを調べると、その証拠が一致していた。

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image credit:The Papyrus Carlsberg Collection, University of Copenhagen

詳細な防腐処理過程が明らかに

 このマニュアルは防腐処理の行程をふたつに分けて示している。前半の35日は乾燥期間、残りの35日は包帯を巻くラッピング期間で、防腐処理は4日間隔で17回行われる。

 乾燥期間では、遺体から内臓や脳を取り出した後、ナトロン(炭酸ナトリウム10水和物と炭酸水素ナトリウムを主成分とする天然に産出する鉱物)の混合物で乾燥させる。だが、発見されたマニュアルでは、ナトロンを使うことにはふれていないという。

ミイラ化プロセスの進行はいかにも儀式的で、死者のための肉体が完成する進行具合を寿ぎながら、4日間の防腐処理作業、4日間のインターバルを繰り返します。これは70日間の間に合計17回行われます。

インターバルの間は遺体に虫や細菌がつくのを防ぐために、香料を含んだ布や藁で覆います(スキオット氏)

 パピルス・カールスバーグ・コレクションの半分が分析・翻訳されたのは今回が初めてで、すでに解読されているルーヴル美術館の情報に加えて、さらに薬草療法や皮膚の膨張についての情報もカバーできることになった。

 およそ6メートルにおよぶ長さのパピルスは、古代エジプトにおける病気や健康に関する重要な情報源だ。病気は神の仕業だと考えられていたことや、どうやって病気と闘うかなども記されている。

 ルーヴルとカールスバーグのこのパピルスは、これまでに見つかっているふたつのミイラ化マニュアルよりも古いため、現存するもっとも古い記録となった。前のふたつには欠けている詳細も含まれている。

 新たに見つかった防腐処理技術についての多くの記述は、既存のふたつのマニュアルには書かれていないことが極めて詳しく説明されているという。

これまでに考えられていたミイラの作り方の動画

The Mummification Process

References:Ancient Egyptian manual reveals new details about mummification – University of Copenhagen/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 9件

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  1. ミイラって亡くなった方の遺体だろ。それを展覧会にして晒し者にするとか、その展覧会を見に行って面白かったとか、これ以上の悪趣味ってないな。むしろ悪趣味を通り越して狂気の沙汰だな。

    • -11
  2. 誰でもできるミイラ造り・・・いくらわかっても現在では試したくないな

    • +2
  3. 塩で余分な水分を・・・の所で料理の工程を思い出した。
    皇帝って大事ね。

    • +1
  4. 「マニュアルなんか見ないで失敗から学べ!」とか言ってた親方もいそうだな… 嫌だな…

    • +2
  5. 日本じゃ遺体は穢れになるから忌避されていたけど、ミイラ作りの人たちは社会的に高い地位にいたんだろうか。文字を読み書きできるってことは学もあっただろうしなあ。

    こういううのワクワクする。

    • +4
  6. 現代でも難病の人を冷凍保存して未来での治療に賭けるなんて発想もある訳だし、
    それほど不思議な儀式という訳ではないのだろう。

    • +6
  7. なにが凄いってこんなことが3千年も4千年も前に行われてたってことだよ。
    古代エジプト人の何割くらいがミイラにしてもらえたのかな。

    • +3

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