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傷口に噴射して治癒スピードを劇的にアップさせる細胞再プログラム・スプレーを開発中(米軍)

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 米軍は最先端の軍事技術の開発には余念がない。これまでも、メガネの着用感でありながらどんな深い暗闇をも見通す暗視スコープやら、現役パイロットすら圧倒する空中戦人工知能やらSF世界の技術を具現化してきた。

 その次なる一手はシュッとひと吹するだけで、人間の治癒能力を5倍にも高めるスプレーだ。アメリカ空軍研究所とミシガン大学の研究者が共同で開発するそのスプレーは、「細胞再プログラム技術」を応用したものであるという。

治癒速度は通常の5倍。転写因子で筋細胞を皮膚細胞に変換

 細胞再プログラムは、人間の皮膚の細胞などに含まれているゲノムをプログラムし直し、筋細胞・血液細胞・神経細胞といった種類の異なる細胞に生まれ変わらせる技術だ。

 それには「転写因子」というタンパク質が利用される。転写因子には、細胞の中にあるさまざまな遺伝子のスイッチを切り替えて、分裂や成長、移動や組織化といった細胞の活動を制御する働きがある。

 そこでスプレーで傷口に直接、転写因子を吹き付けてやる。すると怪我で露出してしまった筋細胞が表皮細胞に変化し、皮膚移植などよりもずっと確実に治療できるようになる。その治癒速度は、通常の5倍にまでアップするという。

 これが細胞再プログラム・スプレーのコンセプトだ。

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iStock

最適な転写因子を特定するアルゴリズムにより脅威の開発スピード

 治癒効果を望める最適な転写因子を特定するのに時間がかかるのではと思いきや、生物情報学者のインディカ・ラジャパクサ博士は秘策を用意している。

 それが生きた細胞を撮影することができる顕微鏡と、最適な転写因子を数学的に特定してくれるアルゴリズムだ。

 顕微鏡で細胞を覗きながら集めたデータをアルゴリズムに入力し、診断精度を向上させていく。こうすることで、怪我の治療にもっとも効果的な転写因子を特定できるだけでなく、どの細胞サイクルでスプレーすれば最大の効果を発揮できるのか、そのタイミングまで把握できるようになる。

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Pixabay

 空軍研究所のプログラムオフィサー、ファリバ・ファルー博士は、その研究開発のスピードがいかに驚異的なものか、次のように説明している。

数学でこんなにも早くこのような有望な結果が得られることは稀です。普通なら数十年の基礎研究を経て、ようやく実際に応用できるモデルが作られます。ラジャパクサ博士の場合、それをほんの数年でやってのけました

 超高速の空中バトルが行われる空軍の研究所らしく、新技術の開発も電光石火のスピードで行われているようだ。

References:AFOSR advances science of wound-healing technology > U.S. Air Force > Article Display/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 34件

コメントを書く

  1. バイオハザードの救急スプレーみたいなモノ?

    • +10
    1. >>1
      きっとバイオハザードからアイディア浮かんだんやでw

      • 評価
  2. >異なる細胞に生まれ変わらせる
    正常に働けば革命的技術、プログラムを悪用されたら一瞬で死に至る恐ろしさもある

    • +5
    1. ※3
      悪用される心配はあるけど、すりむいたら綺麗に水洗いしてスプレイをシュッとか、手術をしたときに縫合直前に術野をシュッとか、そういうのを思いつきました。
      前者は家庭用で、後者は病院などで、どっちでも大活躍!
      ちゃんと実用化して、作った人たちが金銭的にも報われて欲しい。オレは買うよ。

      • +3
  3. この薬を使用した兵士が、戦死した後に立ち上がって意識の無いまま周囲に襲い掛かるのさ。
    これが後の世に言う「バイオハザード」のはじまりとなるw

    • -1
  4. ポケモンの「すごいキズぐすり」が現実のものに…。
    こりゃモンスターボールの実用化も近いか??←

    • +4
  5. ホット・パンツの肉スプレーかな??

    • +10
    1. ※6
      ジョジョの回復系のスタンドっぽいよね

      • +3
  6. 傷を早くふさいでくれるのは分かったけど、損傷した筋肉やらは後々の治療や自己回復で増えるんだろうか

    止血効果のある皮膚フィルムを自己培養できるのは魅力的だし早く民間にもおりてきてほしい

    • +2
  7. この人間は遺伝子組み換えで無・・・・・・・・。

    • +1
  8. 靴屋に置けば靴もスプレーも売れまくりそう

    • 評価
  9. 緊急時にって事は傷口洗えない状況とか有りそうだが異物混入したまま蓋されるんだろうか
    癌化したりしないんだろうか

    • +2
  10. 魔法の粉って言われた細胞外マトリックスみたいなもんじゃないの

    • +3
  11. これ使い方間違えれば
    若返るなんてこともあるかもね

    • +1
  12. RPGのポーションだな、きっと米軍は異世界から技術仕入れてるに違いないわ

    • 評価
    1. ※14
      異世界からというより墜落したUFOから…

      • 評価
  13. …クリーム・スターターかな?(適当

    • 評価
  14. あらかじめ各個人のミューズ細胞を作っておいてそれを吹きかけてもいいな。
    作って保管しておくのが大変だけど。

    • 評価
  15. 経口摂取型にすればミカエルの眼の実現も夢ではないな

    • 評価
  16. エリジウムってSF映画でもあったな劇的なスピードで治療するやつ

    • 評価
  17. 科学的(医学的?)な仕組みは全然違うのかもしれないけどどことなく細胞外マトリックスっぽいイメージ。

    • 評価
  18. 米軍もマジンガーZみたいの作れ
    空爆とかわけわからんことするな 死体動画すら撮れてねーじゃねーか

    • -2
  19. 豚コラーゲン粉末を指の切断面に塗布し続けたら指が再生したという実験治療があったっけ。しかしスタップ細胞じゃあるまいしそんな簡単に細胞の分化状態を変化させられるものなのか。

    • 評価
  20. 使用して20年後に発ガン性がありましたとか言うのは嫌だな…

    • 評価
  21. スタートレック(TV版再放送)で見た気がするのは、光で治療するやつだった。

    • 評価

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