
image credit:Runcorn Fire Station/Facebook
イギリスのとある民家で発生した火災に、2匹の飼い猫が巻き込まれてしまうという事態が起こった。煙を吸い込み心肺停止状態に陥っていた猫たちだが、駆け付けた消防士たちは用意していた動物用の小さな酸素マスクを直ちに取り付け救命措置を試みた。
おかげで猫たちは助かり、元気に回復の兆しを見せている。
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民家の火災にペットの猫が巻き込まれる
2月13日の午後3時頃、イギリス北西部チェシャー州ハルトンブルック地域にある2階建て住宅の1階部分から火災が発生した。通報を受け、地元のランコーン消防署とウィドネス消防署から2台の消防車が駆け付け消火活動に当たった。
現場にはひどく煙が充満していた。巨大ファンでそれを取り除きながら赤外線カメラでホットスポットを特定した消防士4人は、90分後に鎮火に成功した。
この家に住む住民全ては無事に避難していたが、火災に巻き込まれた2匹の猫は煙を吸いこんでしまい意識不明となっていた。
動物用酸素マスクで救命措置、猫たちは一命を取り留める
一刻も早い処置を行わなければならない。消防士たちは、2匹の猫の体にタオルを被せ、小さな酸素マスクを猫の顔につけて酸素ボンベから酸素を送った。
実はこの酸素マスクは、地元の非営利団体『Smokey Paws』が消防署に寄贈した動物用の小さなもので、火災に巻き込まれてしまったペットたちの救命措置のための専用の仕様になっている。
消防士らは、ウィドネスの獣医師から動物用酸素マスクの使い方の訓練を受けていた。今回それが大いに役に立ち、2匹の猫を救うことに成功したのだ。
処置を受けた猫たちはその後獣医院へ搬送されたが、ランコーン消防署はTwitterやFacebookで、猫たちが翌日には元気に回復したことをシェアした。
どんな命も必死に助けようとする消防士の行為に、ユーザーらからは「あなたたちは真のヒーローよ!」「最高の仕事をしてくれたあなたたちは本当に素晴らしい」「猫たちを救ってくれてありがとう!!」といった多くの称賛の声が寄せられている。
海外では動物専用の応急処置セットが用意されていて、火災現場や水難事故によって心肺停止になった犬や猫をペット用酸素マスクを用いたCPR(心肺蘇生法)で救命処置を行っている。
ハムスターなどの小動物に対応したものもある。消防士たちもその機器を使うための訓練を受け、非常時に備えているというのも素晴らしい。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
助かってよかった
2. 匿名処理班
動物用の酸素マスクがあることに感動した。
日本にもあるのかな?
3. 匿名処理班
>>2
日本も動物病院になら普通にあるよ
なんなら動物用の酸素室もある
猫が危ない状態のときは1ヶ月程病院の酸素室、急変で亡くなる3日前からは酸素マスクでお世話になったわ
日本の消防署にも常備されてくれたら飼い主からしても安心できるけど、海外ほど動物福祉は進んでないから10年経っても常備は難しいだろうね
4. 匿名処理班
心肺蘇生というからには酸素吸入以外に心マもやるんですよね?人間にやるより難しそう。
そういう訓練もしてるのかな、凄い。
5.
6. 匿名処理班
日本では2月22日は猫の日。この子たちが元気よく育ちますように。
NNN 日本支部広報課より
7. 匿名処理班
こういうの見ると、まず、助けてくれてありがとう、本当にありがとう。って気持ちになるんだよね。
なんでかな?もちろん私の猫じゃないんだけども。
さすが!とか、すごい!とかよりも、まず、ありがとうって伝えたくなる。
8. 匿名処理班
助かって本当に良かった!
動物の救命のスキルを消防士さんが持っているのも素晴らしいと思います。
彼らはペットという名前の家族なので、飼い主さんの心をも助けたといっても過言ではないと思います。
是非とも普及してほしい装備です
9.
10. 匿名処理班
良かったよかった
11. 匿名処理班
小動物用の酸素マスクがあるなんて
素晴らしいね
日本はどうなんだろう?
12. 匿名処理班
こーいうのを見ると日本のペット文化に対する貧しさに居た堪れなくなる
日本ではペットはあくまで物だもの
13.
14. 匿名処理班
※12に同感です。国の余裕というか、国民性というか。
日本でも消防署に動物用の酸素マスク常備されて
訓練していただけないだろうか。
15. 匿名処理班
さきほどコメントした者です。調べたら
一般社団法人 日本防災教育訓練センターで
ペットセーバープログラムを受講するなど
ありました。これからのようです。