
人工授精で生まれたライオン credit:Wildlife Reserves Singapore/Facebook
シンガボール動物園は、亡き父親ライオン「ムファサ」の保存した精子を使い、人工授精によりオスのライオンの赤ちゃんが誕生していたことを発表した。4回目の人工授精でようやく成功したそうで、赤ちゃんは「シンバ」と名付けられた。ライオン・キングつながりである。
ムサファはもうこの世にはおらず、シンバは父に会うことは叶わないが、すくすくと元気に育っている。『Lad Bible』などが伝えている。
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亡き父親ライオンの精子を使って人工授精で生まれたシンバ
1月26日、シンガポール動物園は、去年10月23日に園として初めての人工授精で誕生したアフリカライオンのシンバをSNSやメディアでお披露目した。
シンバの父親ムファサは、攻撃的な性格のためにメスとのカップリングがうまくいかった。高齢で弱ってくると、筋萎縮などの症状も患い、交尾がままならない状態だった。
シンガポール動物園は、生涯子供をもうけることがなく20歳になっていたムファサをやむなく安楽死させる決断を下したが、その前にムファサの精子を採取した。ちなみにアフリカライオンの平均寿命は10-14歳だ。
その後何度か人工授精が行われ、4度目にして同園初の成功となり、飼育員らはシンバが無事に誕生したことに祝福の声をあげた。

image credit:Wildlife Reserves Singapore/Facebook
飼育員の愛情を受けすくすく成長中
当初シンバは、母親カイラのもとへ置かれ、母ライオンの育児で育つ予定だった。ところが、カイラが乳腺炎のような症状を患っていることがわかり、育児が困難になってしまった。そこで、飼育員がカイラに代わって哺乳瓶でシンバにミルクを与えて世話を続けた。

image credit:Wildlife Reserves Singapore/Facebook
現在、既に生後3か月となったシンバは、とても元気で好奇心旺盛だ。シンバが順調に育っていることをSNSやメディアで伝えた動物園側は、このように声明文を発表している。
動物は、一時的でも子と離れると、次からは子を拒否するようになってしまうことがあります。母ライオンから子育てを引き継いだことは、難しい決断でしたが、幸いにもカイラは一時的に引き離された後も、シンバを受け入れ、自分の餌も分け与えるなど愛情を示しました。なお、シンバは母親との絆を深めることを重視している園側の配慮により、今はまだ来場者には公開されないエリアで過ごしているという。
アフリカライオンは、現在IUCN(国際自然保護連合)によって絶滅危惧種の1つに指定されています。動物園でムファサの遺伝子を引き継ぐことは、アフリカライオンの個体群の遺伝的多様性と持続可能性に貢献する上で、非常に価値あることだと言えるでしょう。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
でかい子猫かわいい
立派に生まれてよかったね
2. 匿名処理班
ライオンは基本的に繁殖力強いから
日本の動物園業界は
ライオン多過ぎて引き取り手を探すの大変で
お値段20万円くらい
なんならタダでよその動物園に行くんだとか
3. 匿名処理班
結局のところDNAを残す適性が無かった個体なんだよね?
そのDNAを人為的に残すのはなんか違うのでは
4. 匿名処理班
稀少なインドライオンかと思ったらアフリカライオンなのか。シンガポールの動物園にはアフリカライオン少ないのかな?
5. 匿名処理班
※3
逃げ出しても野生化しないというメリットが有る
カイコみたいなもん
6. 匿名処理班
※2
20万なら空輸の送料の方が高いろうし…、難しいところだね
7. 匿名処理班
ボクシングの内藤大助に似てる
8. 匿名処理班
お母さん。僕のお父さんは何処にいるの?
🐈️。。。🦁
9. 匿名処理班
ヒゲをクルリン大好きシンバ
10. 匿名処理班
心配ないさ〜〜〜
11. 匿名処理班
※1
間近で見たことがあるけど、ぱっと見「柴犬の色とサイズの子猫」なのに、よく見ると爪と牙が鋭くてやっぱり猛獣だなと思った