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楽しみを見つけ出す天才!ミヤマオウムに学ぶ、毎日を楽しく生きる方法

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ミヤマオウムに学ぶ毎日を楽しく生きる方法/iStock
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 ニュージーランドの固有種「ミヤマオウム」は、世界で最も賢い鳥の1種と言われている。ただ賢いだけじゃない。遊びの天才でもあるのだ。

 好奇心旺盛で創意工夫に富み、仲間と協力して様々な遊びを作り出す。ミヤマオウムは、我々人間に人生をもっと楽しく、笑いに満ちたものにする方法を教えてくれるかもしれない。

ニュージーランド固有種、興味深い生態を持つミヤマオウム

 ミヤマオウムはニュージーランド南島の固有種だ。高山帯の森林や草原に棲むオウムで、世界でもっとも賢い鳥の一種と言われている。

 英語ではその鳴き声から「ケア」と呼ばれている。日本人には「キーアー」と聞こえるかもしれない。

 その学習能力の高さ、飽くなき好奇心、人間なんかまったく気にしないという態度は、あらゆる点で非常に興味深い生き物であると同時に、日々を楽しむ方法を私たち人間に教えてくれる、最高のお手本になると言えよう

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iStock

 ニュージーランドにはもともと固有の陸生哺乳類が存在しなかった。犬、ウシ、ヒツジなどの哺乳類は、先住民族のマオリ族やヨーロッパからの移住者が持ち込んだものなのだ。

 こうした歴史は、ミヤマオウムにとって重要なことだ。固有の陸生哺乳類がいなかったということは、この国の鳥たちには天敵がいなかったということだ。

 他の生き物の手の届かない高いところに営巣しなくて済むため、彼らは山の中の地面に巣穴をほって生活し、卵を産むようになった。

地面に穴を掘って暮らすことで創造性豊かになった

 地面の穴なんて、オウムが棲むには変わった場所のように思えるかもしれないが、彼らがこの独特な環境で生息していることが、好奇心や遊びがいかに重要かを教えてくれる。

 山での生活は通常とはかなり違うので、彼らは食べ物を見つけるのに相当な工夫をこらさなくてはならない。

 そのおかげか、ミヤマオウムは好奇心旺盛で、どんな食べ物を、どこで、どうやって見つけるかについて、その限界を試してみる創造性豊かな生き物になった。

 その好奇心や想像力が、あらゆる面で彼らの生活の幅を広げることになった。

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iStock

生き残り戦略術は楽しんじゃうこと!

 ミヤマオウムは、ゴミ箱の蓋をあける、スキーリゾートの近くで食べ物や飲み物を失敬する、雪玉を追いかけるといった、遊びの習慣を通して非凡な才能を見せる。

 以下の動画は、ミヤマオウムの一団が雪玉を追いかけて遊んでいる様子をとらえたもの。彼らの遊んじゃえ精神を利用して、今度は雪玉にカメラを仕込んでみたシーンもある。今日も笑って過ごしたいなら必見の映像だ。

Kea Parrots Play With Snowballs & Discover One To Be Particularly Intriguing!

 ミヤマオウムのことをさらに知りたければ、オークランド動物園の動画でも、遊び心満載の彼らの生態を見ることができる。

Zoo Tales – Cheeky and charming kea

いつでも遊ぶことを考えている!

 ミヤマオウムはとても頭のいい動物だ。楽しむことは、仲間をつくるためだけでなく、うまく人生を渡っていく最善の方法だと知っているのだ。

 遊びのセンスを通して、彼らは工夫をこらした新しい環境を開拓することができる。私たち人間も、日常生活の中にもっとうまく遊び心を取り入れれば、問題に直面したときでも驚くほど簡単にうまくいくかもしれない。

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Pixabay

創造力は研究の最高形態──アルベルト・アインシュタイン

 もちろん、私たち人間は遊びにばかりにかまけてもいられない。ときに、立ち向かわなくてはならない難題もある。

 困難や難題に直面したら「上等じゃないかバカ野郎!」と吐き捨て、その状況を楽しむ余裕ができたら、心は少し軽くなるはずだ。

 毎日心配は尽きないが、しなくてもいい心配もたくさんある。過去のことは心配しても変わらないし、明日の心配は明日すればいい。今は今するべきことだけを考えてみよう。

 本当にしなくてはならないことに集中するときは、映画の一場面の中にいるようにふるまうといいそうだ。自分はもちろん主人公。結末はハッピーエンド。だからサバイバル映画でも最後まで生き残ることができる。

 バカバカしいかもしれないけれど、いつもどんないたずらをしようかと手ぐすね引いているミヤマオウムからヒントを得ることができれば、ありふれて退屈なことも楽しんじゃうことができるかも。

 アインシュタインはこんな名言を残した。創造力は研究の最高形態(Imagination is the highest form of research)だと。

 日常生活の中でも、創造力を発揮すれば、楽しみを見つけることができるはずだ。人生はゲームだと考えれば、失敗を怖れなくなり、もっといい時間を過ごすことができ、より多くのことを成し遂げられるだろう。

 この世は遊び場なのだ。ミヤマオウムのように楽しまない手はない。その喜びをほかの人にも広めよう。

References:Lessons from the Keas: How to Have More Fun Every Day! | EWC

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. 中に何か食べられるものがあると期待してつついてるのでは? と思ったけど、これは明確に遊んでるな。

    • +2
  2. 前テレビで生態調べる為にカメラ仕掛けたら、それをすぐ見つけて分解して遊ぶので困った困っただった。
    分解できないように箱に入れても、その箱も上手に壊しちゃうんだよね。

    • +11
  3. 翼の内側が赤いのがオスかな
    全体的に小型の猛禽類ぽくてカッコいい

    • +4
    1. ※3
      実際に食性も普通のオウムに比べて肉食寄りの雑食で、昆虫や鳥類のヒナ、果ては人間に持ち込まれた羊の背中も食べていたとか(ちなみに羊を襲うため、入植者に絶滅寸前になるまで駆除されてたそうです)。単刀直入に言えばオウムと猛禽の良いとこどりですね。

      • +4
    2. 米3
      米9さんのコメント以外にも、山小屋に忍び込んで食糧くすねたり、ゴミ箱漁ったりします。
      ゴミ箱はかなり重い漬け物石みたいなのを蓋に置いて自衛しても、上手く落とされて中身漁られます。

      • +4
  4. ソリを拾ってきて滑って遊ぶカラスも見つかっているから、知能では互角かな?はっきりしていることは、両方とも私より賢いということ

    • +3
  5. ちょうど今日、別の所でこの鳥の画像を見て
    どういう鳥なのか気になってたところ。
    翼の内側が鮮やかなのは珍しいなーと思って。
    タイミングのいい記事、ありがとう!

    • +2
  6. imagination は 創造力ではなく想像力(想像、構想力、空想)ちゃうかな

    • +1
  7. 遊戯で暇潰しをする野生動物
    イルカ
    カワウソ
    カラス
    オウム ←New!

    • +2
    1. ※11
      コモドドラゴンがビニール袋を被って遊んでるところをNHKで見た。

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  8. ニュージーランドって雪降るんだな

    • 評価
  9. 愛嬌たっぷりで頭撫でると毛繕い仕返そうとしてくれるけど、嘴が鋭いから刺さるんだよね。
    あとなんかインコっぽくない匂いがする。
    そこが好き。

    • 評価
  10. カカポと近縁らしく見た目もそこそこ似てるのに、あちらさんに比べてこっちは飛行能力もそのままにフィジカル強者かつ超絶高知能と全部取りしてるように見える
    進化って不思議だ

    • +1
  11. 遊んでるようにしか見えないのがヒトの限界だね
    ヒト以外とも会話ができるようになればいいのになぁ

    • 評価
  12. なんか足りないものを補うために羊を襲うこともあるんじゃなかったっけ

    • 評価

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