この画像を大きなサイズで見る79年の火山噴火により壊滅的被害を受け、死の灰に埋もれたイタリア南部の古代都市ポンペイで、考古学者らが当時の住民らが利用していた「食堂」を発掘していたことが、このほど発表された。
美しい壁画が描かれた屋台カウンターには容器や食べ残しも発見され、当時の人々が食していた様々な肉の成分も検出されており、科学者らはこの発見が優れた資料となることを明かしている。『CBS News』などが伝えた。
ポンペイの遺跡から食堂を発掘。当時の食べ物も
12月26日、古代都市ポンペイの遺跡を発掘する考古学者チームは、カラフルなフレスコ画で覆われた食堂を去年に発掘していたことを発表した。
「テルモポリウム」と呼ばれていたこの食堂の床は、防水テラコッタタイルで作成され、カウンターの壁はタツノオトシゴに乗った海の妖精やマガモ、オンドリ、犬などカラフルな装飾画が施されてある。
また、壁画の一部には食堂で働いていた者もしくは所有者をからかうような卑猥な言葉も残されていたようだ。
食堂にあったの容器からは、アヒルの骨や魚、カタツムリ、ヤギ肉、牛肉などの成分も検出されており、こうした食物の残骸は、当時ポンペイに住んでいた人々の食の多様性の理解に繋がる重要な資料となると考古学者は述べている。
ポンペイに住んでいた人は食堂での食事を習慣としていた?
食堂の近くには、ブロンズのパテラ(盃)や献酒ボウル、複数のフラスコ、アンフォラ、オリーブオイルディスペンサーなども発見されたという。
調査では、ナポリ近郊の13000の古代都市に住むローマ人は、当時食堂で食事をすることを習慣にしていたとみられ、ポンペイだけで80を超える食堂があったことが判明している。
ヴェスヴィオ山の大噴火によりに火砕流に飲み込まれた古代都市ポンペイでは、当時1万2000人が暮らしていたとされているが、時速100km以上という猛スピードの火砕流に襲われ、街も人も一瞬で生き埋めとなった。
そのため、考古学者にとって豊富な資料が残っている場所となっており、現在も遺跡跡では約3割がまだ発掘中で、作業は続いている。
ちなみに、今回の食堂の壁画に描かれていた犬よりもかなり小さいサイズの犬の骨格も発見されており、発掘チームの人類学者ヴァレリア・アモレッティ氏は「ローマ時代に犬の繁殖のための品種改良が行われていた可能性がある」と示唆している。
written by Scarlet / edited by parumo
追記(2020/12/27)本文を一部修正して再送します。
















ポンペイに関しては「死の灰」という呼称が適切なのかい?
通常一般の文脈では「死の灰」は核兵器の用語だろうに
違和感が凄い
※1
火砕流は死の灰でええんじゃないの?
ポンペイに限らず、あちこちで、
凄まじく多くの人の命を奪っているんだから。
御嶽山の噴火もまだ記憶に新しい。
なんで原爆だけに限定する?そっちのほうがむっちゃ違和感。
>>1
ポンペイに関しては「死の灰」でいんじゃね?
タイルで描かれた絵とかとかもあったけど
芸術的なレベルの高さに驚く
えらい鮮やかだな!
修復したとかじゃなくこのままで出土したのか?
ニワトリ絵画レベルの出来だし保存状態良過ぎでビビる
※3 ※13
確かに、本来的な意味だと
移動可能な台車か、祭などの撤去可能な組立仮設だけど、
商店街に並んでる 小さな間口で受渡し窓のみある店舗
(焼き鳥、タコ焼き、鯛焼き、クレープ、アイスクリームの類)
も、日常会話では「屋台」と言ったりする事があるような。
アジア系の「屋台食べ歩き」みたいなのだと、
串焼きや紙包みスナックみたいな完全テイクアウト形式の他、
店舗は受渡し窓口のみだけど
路上やすぐ前の広場などに机や椅子を置いていて
お盆持って席に着き皿とスプーンで食べる、半イートインな
オープンテラスやフードコート方式のようなのも含めてたり。
時速100キロか…
噴火初期の段階で逃げた人たちは生き残れたのかな
これほど写実性の高いフレスコ画が日常生活の場に描かれていたとは… 驚愕。
※5
ポンペイ遺跡の、海のお魚モザイク画も良いよ
ttps://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/012400030/?SS=imgview&FD=1115466530
移動できない店舗が何で屋台なのよ?
※6
道路に設置して店にしている、撤去できるタイプじゃないと屋台とは言わないよね。
これは屋台じゃなくて立派な「店」だ。
単に当時の食事店でしょ。
ポンペイをつぶしたあの山よりもやばい火山が多く
世界中の活火山のうちなんと10%がこの地域にあったりする
そこでこの地域を研究することで未然に噴火を察知できたり
山頂で火星探査などの次世代大宇宙開発にも使われ
考古学以外でも人気ある地域だったりする
ポンペイの人の犠牲は無駄でないし、過去の災害でもない
人をはじめ生き物や文化や歴史全てを滅ぼした死の灰が、美しい壁画をそのまま保つ役に立ったとは、皮肉な話し。
※10
何もかもを無差別にすみやかに共時的に土でパッケージしてしまう
残酷で恐ろしいけど、ある意味これ以上にない保存法だよね
色が残ってるというのが凄い……
後から着色したわけじゃないんだよなこれ?
やっぱり空気とずっと遮断されてたせいか保存性はすっごいいいからこういうの興奮するよね。
完全に復元したのも見てみたい。
ニワトリが現代と全然変わってないな
※15
ヒトだってそうだろ。
2000年前以上じゃなくて2000年以上前では?
すげえなぁ
何千年も前の人が見ていた物を現代人が見ているってのもロマンだよね
>>17
ローマ帝国時代なら2000年とちょっと前だよ
何千年も前となるとチグリス・ユーフラテス文明とか古代エジプト文明とかの世界になってくる
こんな綺麗で素敵なお店でウキウキご飯食べてたのかな
そこに火砕流が襲ってきたのかなと思うと切ない
そんな昔からエスカルゴ食べてたのか
>>22
この頃には普通の食材だったんだねぇ
…他に食べる物が無くて仕方なく食べ始めたんだとばかり思ってた
>>22
映画テルマエロマエで見た事ある。
今の食堂の雰囲気と変わらないなあ。
詳細伏せられてシリアで爆撃にあった食堂と嘘の紹介されても信じてしまう自信がある
>>23
親近感が湧くというか
大体こういうのって埋まってるよな
これは火砕流みたいだけど、何でそんなに埋まるんや
保存状態の良さに鳥肌がたった
描かれた絵画の色彩が鮮やかに残っていて衝撃を受けた
店主も御客さん達も、芸術作品が大好きだったのだろう
(絵画で御客さんを呼ぼうとしたのかも知れない)
ローマ帝国時代の食堂の現物は、今では何所にも残っていないと思うが、ここには現存しているという不思議。現代に建物をそのまま蘇えらせるとか、当時のメニューを再現させた食堂が作られる…等があると面白いと思った。ローマ帝国時代の食事なら、一度は食べてみたいと思う。(私は知らないだけで、既にそういう店が有るかも知れない)
フレスコは耐久性の高い絵画法だけど、ほんとキレイに残るもんだなぁ。
日本が弥生時代の頃に、ローマ帝国ではこの食堂で庶民がご飯食べてたのか
ローマはやっぱチートだな~
>>30
春秋時代とか知ってる?
ポンペイで屋台って言われるとテルマエロマエが出てくるんだけど誰も書いてない…
犬に首輪(現代風)にリード??ガタガタ…《(。=ωノ[壁]予知図か!?
※33
これは飼い犬の絵で「猛犬注意」の意味だよ
ぽんぺい焼きはいかがですか~~\(^o^)/
からかうような卑猥な言葉ってw昔からそういう事する人はいたんだな、やっぱり。
>>35
美人ウェイトレスが居たんだろうな
火砕流は、時速1000kmクラスで街に到達して、その後溶岩流が時速100kmクラスで到達して埋めたんだろうな
溶岩流が来たときには、住民は火砕流で全滅してる、だからあんなにきれいにほ遺体が保存されている
このカウンター、コンクリみたいに見えるけど、
レンガを積んであるのかな?
カウンターは座って食事のテーブルとして使うには
向いてないよね。
穴の所に炭でも置いて、その上にボウルを置いて
冷めないようにしたとか?
※42
違和感があると思ったら、継ぎ目がないところに描かれてるからだった・・・
これはコンクリなのかな?
あとは石膏? 石綿みたいので断熱材なのかな
丸い穴があるから間違いなくカマドだよね
出来立てアツアツを提供するスタイル
>>43
ローマン・コンクリートで検索すればわかるよ
大規模な火災が起きない程度の高温の火砕流とかガスで死んだ上から灰が積もったから保存状態が抜群なんだよなポンペイ。
調べてみて初めて知ったけど、巻き込まれたのは当時の人口の1割くらいなのか……