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観光客が減り空腹の猿たちの現状を知ってもらうためピアニストが猿に囲まれながら演奏(タイ)

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29件のコメントを見る

(著) (編集)

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飢えた猿の為にピアノ演奏 image credit: youtube
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 コロナ禍の現在、世界中の観光地は訪問客が激減している。それは歴史的遺跡が残るタイのロッブリー県でも同様だ。

 そこには多くの猿がいることでも有名だったのだが、観光客が減ったことで餌が与えられず、飢えた状態が続き攻撃的になっていたという。

 そこで、タイ在住のイギリス人ピアニストが、猿たちの為に野外コンサートを行った。その目的は猿たちを音楽で癒すこと、そして観光地に住む動物たちの現状を知ってもらうためだ。『New York Post』などが伝えている。

Pianist Performs Concert for Monkeys in Thailand

観光客が激減し、飢えた猿が攻撃的な状態に

 コロナ禍で観光客が激減したタイのロッブリー県では、これまで観光客に餌をもらって暮らしていた多くの野生のサルたちが飢餓に苦しみ、攻撃的になっているという。

 そこで、タイに住むイギリス人ピアニストのポール・バートンさん(59歳)が、飢えに直面する猿たちの現状を知ってもらいたいと、コンサートを行った。

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image credit: youtube

 バートンさんは、日用雑貨品店や閉鎖された劇場、歴史あるヒンズー教寺院など数か所でピアノを演奏。すると、多くの猿たちがバートンさんの周りに集まって来たという。

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image credit: youtube

ストレスが溜まった猿たちを音楽でリラックスさせる

 バートンさんは、ベートヴェンの「エリーゼのために」や、イギリスの作曲家マイケル・ナイマンの「愛の日記」、イングランド民謡の「グリーン・スリーブス」など数曲を披露。

 集まった猿たちの中には、演奏中のバートンさんの肩や頭に上り興味津々にする猿や、楽譜をめくる猿、更には楽譜を食べようとする猿まで現れた。

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image credit: youtube

 しかし、一部の猿はまるで観客になったかのように、ピアノの傍に座ってバートンさんの演奏にじっと耳を傾けていたそうだ。

 バートンさんは、音楽はストレスが溜まった猿たちのリハビリの一部になると確信。時折、猿たちに邪魔されながらも、熱心に演奏を続けた。

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image credit: youtube

楽譜を齧られそうになった時はさすがに驚きましたが、野生の猿たちの近くでピアノを弾くことができたのは素晴らしい機会でした。

今、タイはコロナ禍により観光制限が敷かれており、観光客が減っています。ここに住む猿たちが、その影響を大きく受け、空腹になっているという認識を高めようとコンサートを行いました。

猿たちが餌を適切に食べることができるよう、私たち人間が努力する必要があります。そうすれば、彼らの心が落ち着き、攻撃的ではなくなるでしょう。

 ちなみにバートンさんは、2018年にも保護区にいた盲目で年老いた象の前でピアノ演奏し、象が素晴らしい反応を見せたことが世界中で伝えられた。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 29件

コメントを書く

  1. おとなしく聞いてる子もいる♪
    遊びたい子はかまってほしいのね〜(*^^*)

    • +7
  2. ピアノじゃなくて餌持っていけばいいのにと言ってはいけないのだろうか

    • +2
  3. >猿たちを音楽で癒す
    ???
    >観光地に住む動物たちの現状を知ってもらう
    楽器で音を立てたらなんか成るとか・・・自分と魔法使いの区別がついてない人???

    • -1
  4. 観光客から餌をもらわないと飢えるって
    それは『野生』の猿って言わないんじゃ

    • +16
    1. ※6
      かといってなんらかの組織にきっちり管理されてるわけでもないってのが問題だわね
      これに限らずコロナを機にいろいろ見直される制度とか風習が出てくるんだろうなあ

      • +9
  5. 的はずれなことしてるようにしか見えない
    空腹が癒えるわけでもない

    回復して欲しいのに精神バフ掛けてくる吟遊詩人かよぉ

    • +8
  6. パンがなければ音楽を聞けばいいじゃない

    • +3
  7. 演奏するなら餌をくれ!演奏するなら餌をくれ!

    • +1
  8. ゾウの時と反応が違うのがまた面白いね。サルの方が子供っぽいというか。

    • +6
  9. 一時の気まぐれで餌あげて増えた動物が餓死しようが観光客からすりゃ知った事じゃないよねぇ
    ましてや野良動物愛誤がさも良い事みたいに言われる時代じゃねぇ

    • -3
  10. お猿の餌を募るにしても、
    ピアノとの動画でより目を引くものになり、
    多くの人が関心を抱ける方向を目指しているのではないかな

    • +7
  11. 日本でも鹿が観光客激減で飢えてるってデマがネットで流れてたらしいね
    こっそりエサ持ってくる人が後を絶たないのでやめてって管理してる人が言ってた
    この記事がどうなのかはわからないが「それでどうしろと?」としか思えない

    • +2
    1. ※21
      奈良の鹿は鹿せんべいを食べる機会が無くなって
      草を多く食べるようになったので糞の形状が変わった

      • +6
      1. ※27
        それそれそれwww
        もっともゴートゥートラベルで、奈良公園の鹿達またぞろ鹿せんべいにありついてんだろうが。

        • -1
  12. お猿さん、ちゃんと音楽聴いてる子もいて可愛いし賢い。
    どうか彼らに日々の糧が行き渡りますように。

    • +3
  13. こういう記事読むと、本当餌付けってだめだよなと認識させられる…

    • +2
  14. 我等が布袋寅秦も、現在進行形で飢えてる奈良公園の鹿達に名曲{BAD FEERING}を聴かせてあげたらいいのに・・・

    • 評価
    1. >>24
      布袋アニキの曲では、鹿達がゆったりと気持ちを落ち着ける事は出来ない気がする。

      • +2
    2. >>24
      いつ、カラパイアの布袋になったのさww
      そんなワイも東大寺見に行ったけどww
      鹿氏もうるさいやろなぁ思たけどwwww

      • 評価
  15. 人が集められないなら猿を集めればいい
    音楽家の彼にとってはリスクが大きいけどな

    • 評価
  16. 世界の国々は、何でもかんでも日本と同じではないの。
    タイは特に、野生動物が人間と緩く長く共存している。街中でも観光地でも寺院でも、人間が餌を与え、それで生きている動物がいるのが自然な場所。
    これまで長らくそうして保たれていたものが今回のコロナ禍で崩れてしまった。だから、こうして人々に現状を知ってもらおうということ。
    このニュースで知った人が、何らかの行動を起こして、輪が広がるかもしれない。今現地に行けなくても、何らかの手段で餌を与えられるような行動が始まるかもしれない。
    管理がどうのこうのとか、音楽より餌をやれとか、そういうことじゃない。
    実際、海外ではこのような小さなきっかけから解決の道筋がつくことが多いから。

    • +5
    1. ※29 文化としてある期間続いて来た訳ですが、
      そこに問題はないのでしょうか?
      例えば野生動物からの人や家畜へのウィルス感染など。

      • 評価
      1. ※32
        野生動物から人へのウイルス感染は、
        近年の原始林乱開発が主な原因なので
        長年文化として続いてるこのケースは
        その点心配はないのではないかと思う

        • +2
  17. ひっかかれたのか分からんが左腕から血が出てる

    • 評価

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