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困窮学生と家族のため、高校教室内に食料雑貨店をオープン。支払いは生徒の「善行」で(アメリカ)

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学校内に食料雑貨店をオープン。支払いは善行で image credit: youtube
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 感染者数が世界一のアメリカでは、コロナ禍の影響で経済的に困窮した状態が続いている家庭も多い。そこでテキサス州にある高校では、困っている生徒とその家族を支援するために、教室内に食料雑貨品店を開設した。

 商品代金は一切受け取らない。生徒が善い行い(ボランティア活動など)をした際にポイントが与えられ、それが支払いになるという。『CBS Local』などが伝えた。

North Texas High School Opens Its Own Grocery Store For Students And Their Families

教室内に食料雑貨品店をオープンさせた高校

 テキサス州北部サンガーにあるリンダ・タット高校では、最近教室に食料雑貨品店を開設した。大手食料品店チェーンのAlbersons(アルバートソンズ)や地元の非営利団体、医療機関などの協力のもとオープンに至った。運営しているのは、同校の生徒たちだ。

 同校のアントニー・ラヴ校長はこのように話している。

テキサスの医療機関を介して申請したい助成金について話をしていたところ、学校内に店を開くのはどうかという提案があったのです。

当校の生徒は、もともと貧しい家庭の子が多いうえに、コロナの影響を受けて更に困窮した状態にあります。

そうした生徒たちと家族を支援するために食料や必需品などを学校内で販売し、同時に生徒たちに仕事のスキルを提供しようと思い立ちました。

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image credit: youtube

支払いは手伝いなどの善行でOK

 この店は、月曜から水曜までの3日間オープンしているが、火曜日の夜には地域の人々がボランティの助けを借りて、車で食料や必要品を受け取れるサービスも実施している。

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image credit: youtube

 支払いは、ポイント制となっており、現金は受け取らない。このアイデアを他の地域でも実施されることを望む地元非営利団体First Refuge Ministriesの事務局長ポール・ファレスさんは、次のように述べている。

例えば、インゲン豆の缶詰は1ポイント、ツナ缶2個で1ポイントというように、世帯内の家族数により受け取るポイント量が決まります。

生徒らは、商品が多くある場合はセールなど値下げをするコツも学ぶようになりました。

この店は、地域の困窮している人々のためにも、他の食料支援プログラムの補助として活動しており、週末には生徒らに食べ物を提供する全国都市の支援プログラムと提携し、各家庭が必要とする食料や雑貨を補助しています。

 運営を任されている生徒たちは、棚の在庫の維持やポイントシステムの管理など全ての対応を行っているという。

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支払いは、生徒たちの善行で返してもらうことにしています。例えば、建物の周りを掃除したり、雑用をしたりといい行いをしてポイントを稼ぐのです。

そうして、生徒らが働いて家族のために食料を得る能力を養い、社会に出た時に必要な仕事のスキルも学ぶというわけです。みんなよくやってくれていますよ。(ラヴ校長)

 店長を務める男子生徒の1人は、「労働でお金を得て、そのお金を必要なことに賢く使うという生活の基本スタイルを学んだ」と話している。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. いろいろ突っ込む人はいるんだろうけど、これこそ理想の社会の縮図だよな。
    簡単に言えば、労働→賃金→消費のサイクルから貨幣経済を取っ払ったようなもんで、そこには裏金もなければマネーロンダリングも存在しない。そもそも不正が出来ない。
    非効率的なのは確かで、これをそのまま大枠の社会に当てはめるのは無理だけど、学内に限って言えばとても良いシステムだよ。対価を得ることもそうだけど、労働とはなんぞや?という学びにもなる。

    • +26
    1. >>1
      そういう原始主義って、ポル・ポトがやって失敗してるよね

      • -1
    2. ※1
      まあ見守りたくはあるね
      あえて問題点は突っ込まない
      むろんラヴ校長の名前も触れないでおきたい

      • +2
  2. 島根の自動車学校にも似たような仕組みがあった気がする。

    • +1
  3. 評価経済か
    しかし貨幣と違って善行はインフレしやすいから長くは持たないだろう
    何を善行と認めるかに制限をかけると次はあっという間に独占されてしまう

    • -3
    1. ※3
      こういう「先を見据えた俺様によるシニカルな悲観」の押し付けによって世界は善行がやりづらくなる
      あなたも自覚しようね。それは何もプラスにならないってことを。

      • +7
      1. ※7
        実際日本では当たり前になっていることが世界的に称賛されているように、日本国内では善行がインフレを起こしているでしょ
        ※3が言いたいのはそういう経済的意見であって思想のことじゃないでしょ

        • -2
        1. ※8
          逆もまた然りなんだよな。
          日本人はすぐに善行したがるけど、海外でそれやると、
          それで収入を得ていた人の仕事を奪ってしまう。

          仕事も利権だという考え方が日本人にはいまいち欠けてる。

          もちろん、だからこそ善行ポイントってのが成り立つんだろうけど。
          労働には正当な対価を=対価がないなら労働しない、だから。

          • +4
          1. >>17
            学校は生徒が掃除しないで清掃員が掃除したりね。

            • 評価
  4. 生徒が売り子やってる購買部がバイトになってるみたいな感じだな

    • +1
  5. ??つまりなんらかの労働に対して現物支給ってことよね??搾取されてないか??

    • -8
    1. ※9
      自分の都合で働ける短期のアルバイトを学校側が用意してくれたような感じだと思うよ
      普通のアルバイトの方が稼ぎはいいかもしれないが、学校に通いつつほんの少しだけ働けるなんて都合のいいやつはそうそうない

      • +11
  6. 今のご時世ただただ善意だけで物事をやるって言うのは大変なことでしょうに
    すごく立派な活動ですね

    • +4
  7. 学生時代、下宿街の金欠大学生向けに
    「皿洗い30分で1食提供」という店があった。

    つい1ヶ月ほど前に、店主の高齢で閉店したらしい。
    時代の流れとはいえ淋しいが、
    残務処理が済んだら奥さんと旅行などしてゆっくり過ごしたい
    との事なので、今までお疲れ様でした。

    • +11
    1. ※14
      よく行きました。スープをサービスしてくれたり食後にインスタントコーヒーを出してくれたり、大将によくしてもらいました。
      あの人ならば、きっと従業員さんたちの行く末も面倒見てあげたでしょうね。

      • +1
  8. 善行と言ってるけど、労働を言い換えてるだけだよな

    • -2
    1. ※15
      そらそうよ
      生活用品なら転売も出来るから突き詰めればマッチポンプでゴミ撒いて回収とか十分考えられるし

      • +2
  9. いわゆるオックスファムみたいな事を学内に閉じてやろうってことやろ。
    今は助成金ありきで成り立ってるんだろうけど、それが無くなったら持続できるのかどうかが問題だな。

    • 評価
    1. ※16
      ポイント制度でどんな作業が何点と定めてるなら、
      コンスタントに利用があれば
      その分 通常の清掃員を入れる頻度を減らせたりして、代わりに
      要は 学生バイトへ賃金を払う ⇒ バイト代で購買の弁当を買う
      という流れの金銭をポイントに置き換えた感じに
      できるんじゃないだろうか?

      仮に、採算はとれない全くの慈善提供だとしても
      「貧困者向けの無料食堂を開いたがほとんど利用者が無く、
      ただの10円でも代金を取れば『施しを受ける乞.食じゃない』
      という最低限の尊厳を保てて、利用者が多数来るようになった」
      って事例もあるから、負い目に思わずに済むように
      形だけでも「対価を支払って買った」体裁にしてるのかも?
      学生の生活を支えて就学を支援すれば、長い目で見れば
      より多くの国富を生み出す源になり、安定所得で将来の
      スーパーマーケットの顧客になってくれるかも知れないし。

      • +6
  10. 要は学校側はオーナーでこれを利用する生徒は雇われ店員や雇われ店長のような構図か
    やり方としては少しアレだが人件費節約も考慮すると理にはかなってるな

    • +1
  11. 土地を耕すって発想はないんかいな?
    缶詰、瓶詰めばっかじゃ栄養は取れんっ!

    • 評価
  12. ボランティア=無償奉仕だと思ってる国の人には理解できない仕様だな。
    寄付すると普通に払うよりも税が軽くなるから、寄付する企業や家庭が多いのも海外の仕様。
    困窮者の為に寄付を募っても、賞味期限が近い物や余剰なキャンペーン商品メインで、寄付に抵抗のある国なのはそのせい。外側だけ真似ても法が補助してくれないと出資企業(のイメージ広告)任せになる。

    • +1
  13. 日本でもあるといいのにな~。ワタクシBBAは、原因が親に
    よる教育虐待のウツ病のため、子供を産み育てたいという気持ち
    をどーしても持てませんでした。(夫も了承)
    しかし周囲の子供達からは、最高の笑顔とエネルギーをもらって
    おり、感謝でいっぱいの日々。
    お歳暮時期の今、夫婦二人で食べきれない量の食料品を頂く。
    これまで友人・知人に配っていたが、コロナ下の子供の貧困を
    新聞で読み、ご近所で困難な環境の子供達のサポートをしている
    方にお願いして寄付する事にした。
    提案には勇気が必要だったが、快諾してもらえてうれしかった。
    今後も続けて行きたい。

    • +3
  14. 素敵な記事をありがとうございます。
    気持ちがすさみがちになる状況だからこそ、善行を促進する仕組みが素晴らしいなと思いました。

    問題に対して、なんとかしようと実際に行動を起こしてる人達の話は、勇気がもらえます。

    • +2

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