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クジラの尻尾が列車を救う?脱線した列車をクジラの彫刻の尻尾が見事にキャッチ(オランダ)

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26件のコメントを見る

(著) (編集)

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クジラの尻尾が大手柄。脱線列車を見事キャッチ/iStock
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 オランダのロッテルダム近郊の駅で、11月2日未明に地下鉄電車の脱線事故が発生した。駅で所定の位置に停止できなかった電車が脱線し障壁を突破、このまま高架下にある水面に落下するかと思われたがここで奇跡が起きる。

 線路沿いにあるクジラの彫刻に乗り上げ、その尻尾が列車をキャッチ。文字通り列車はクジラの尻尾に救われたのだ。『The Guardian』などが伝えている。

Whale sculpture stops train in Rotterdam crashing into water

クジラの彫刻の尻尾が危機一髪で惨事を防ぐ

 11月2日の午前0時過ぎ、オランダのロッテルダム近郊スパイケニッセで、地下鉄電車の脱線事故が発生した。

 地下から高架に上がった電車がデ・アッケルス駅に入って来たのだが、電車は所定位置で止まらず脱線。前の障壁を突き破って先頭車両が宙ぶらりんの状態になってしまった。

 しかし、車両は10メートル下の水面には落下しなかった。突き出た車両は、障壁に沿って建てられた巨大なクジラの彫刻の尻尾に支えられたからだ。

 この彫刻は、2つの巨大クジラが水面から尾を出しているデザインで、2002年に建築家兼アーティストのマールテン・ストルイス氏により設置された。

 ちなみにこの彫刻には、「クジラの尾に救われる」という名がつけられていたそうだからびっくりだ。

 電車は、ちょうどクジラの尾の1つに乗り上げるような形で停止し、まさにその名の通り、運転手はクジラの尾の彫刻により命を救われた形となった。

 運転手以外の乗客はなく、自力で車内から脱出した運転手はその後検査のために病院へ搬送されたが、無傷だったということだ。

現在、事故原因を調査中

 ストルイス氏は、約20年も前に建てた彫刻が惨事を防いだ件について、「プラスチックのアートワークが電車で損傷を受けていないのは驚きだ」と後の取材で語った。

 現在、運転手は事情聴取のために身柄を拘束されており、事故原因を調査中だという。

 また、脱線した車両はクレーンを使って慎重に撤去作業が行われた。

 いずれにしても、クジラの尾の彫刻がそこになければ、車両は水面を直撃し運転手も無事では済まなかったかもしれない。まさに、危機一髪の惨事が「クジラの尾に救われる」という名の彫刻に奇跡的に救われたということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. 写真だけ見た時は手に見えた
    神のみえる手

    • +5
  2. これは電車に乗っていた誰かの関係者が過去に戻って…

    • +6
  3. これには地元住民もニッコリ

    >線路はもともと公園だった場所の高架上に敷設されていた。
    クジラの尾の彫刻は、公園のスペースが失われる代替がほしいという
    地元住民の要望で設置されたものだった。


    Struijs氏は最初、クジラの尾の彫刻を設置しようとしていたものの、
    「次第に別のアイデアを試したいという考えに傾いていった」
    と語りました。しかし、地元住民たちからの「クジラの尾の彫刻を
    設置すると約束したはず!」という声を受け、最終的に2つのクジラの
    尾の彫刻を線路の末端部分に設置することとなったと説明しています

    • +11
    1. >>3
      住民の中に未来からタイムリープしてきた人がいそう

      • +4
  4. 記事を読む前「どういう状態になったのか全然想像つかない…」

    動画を見た後「タイトル通りだった…」

    • +20
  5. こういう作品だと思ってた
    ガチの事故だったのか

    • +2
  6. えー撤去しちゃったのか。名物、観光名所になるのに。
    代わりに車両のハリボテ作って載せてほしいね。

    • +6
  7. 作品の名まで予言するとは…
    奇跡ってあるもんだなあ。

    • +9
    1. >>9
      こういう出来事があると「やはり神はいる!私達人間を見ている!」と思ってしまう。
      ワイ無心論者なのに……

      • +2
      1. ※21
        いや、やっぱり神様って居ると思うよ?
        神話に出て来る様な神様とは少し違う様な気はするけれど、
        神様は、そこかしこに現われていると思う(私も特定の信仰はない)
        古くは下駄の鼻緒が切れた…とか色々言われているよね?

        • +1
        1. >>22
          テリーマンのシューズ紐「せやね」

          • 評価
  8. これを見て最初に驚いたことは、このオブジェの異常な強度です。

    普通、ビルと柱などの構造材と違って、オブジェは、異常な荷重に耐える必要はありません。自分自身を支えれば充分です。

    それが、列車の重みと衝突の衝撃に耐えているのですから。
    しかも、変形してたわんでいます。バネのように変形することで、衝撃を吸収しています。

    • +10
    1. ※11
      そう、それ思ったのは
      実は線路の延長上を計画中断でぶった切ったら
      鉄骨だけ残ったのでオブジェにしてみた。
      だからこんな場所になんでオブジェ?じぇじぇじぇ!
      ってことなんではないでしょうか。
      このすぐ近くに電車の撤去で非難しなければいけない
      民家が2軒あるということも強引な工事だったのでは
      と推測しました。

      • 評価
  9. ぶつかって止まったのかと思ったらこれはすごいな

    • +3
  10. こういう事も有ろうかと、線路面のやや下にクジラの尾の上面を合わせて作っておいたんだ…HaHaHa…とか言われても信じるレベル。とにかく大惨事に至らずに良かった。

    • +7
  11. コレ、プラスチックだって聞いて凄い驚いたんだが本当だったんだな…
    とんでもない強度だ

    • +4
  12. オブジェ頑丈過ぎない?20年前のプラスチックなんて劣化してそうなのに。

    • +2
  13. 時代が時代なら聖書に載って、作った人間は聖人認定されるレベル

    • +1
  14. 彫刻の作者もビックリしてたな、コレ。

    • 評価
  15. これ別のまとめサイトで知った時に、別にクジラを強調する必要ないじゃんと思った
    たまたまクジラの尾ひれの展示物だっただけで、このクジラの展示物がビルの展示物でも戦車の展示物でも電車が止まる時は止まったんじゃないのかなと

    • 評価

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