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ブドウ畑の下から古代ローマ時代の見事なモザイク床が出現!(イタリア)

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古代ローマ時代のモザイク床がぶどう畑に!Comune di Negrar di Valpolicella/Facebook
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 北イタリアのブドウ畑で発掘調査を行っていた考古学者たちが、紀元3世紀のものと思われる、かなり保存状態のいいモザイク床を発見した。

 色鮮やかで緻密な模様が美しいこのタイルは、かつて古代ローマ人の邸宅の床の一部だったようだ。

ブドウ畑の下から紀元3世紀の見事なモザイク床が

 発掘現場は、ヴェローナ近郊のネグラール・ディ・ヴァルポリチェッラという町。ここの丘にかつてあった古代の邸宅跡が初めて発見されたのは、1922年のことだった。

 それから1世紀近くたった現在、再び考古学研究者たちがこの地に戻って来た。去年の夏から、発掘を始めていたが、新型コロナウイルスパンデミックのせいで、作業は中断せざるをえなくなっていた。

 このたび、発掘を再開してわずか1週間後、ブドウ畑の地面の下からこの美しいモザイク床が発見されたのだ。

1世紀も前に、ヴェローナ北部に古代ローマ人の邸宅の基礎があるのはわかっていたのですが、何十年にもわたる発掘調査は失敗の連続でした。やっと報われるときがきたのです

地元の自治体の職員は言う。

 モザイクタイルと邸宅の基礎部分は、ブドウ畑の地下わずか数メートルのところから発見された。しかし、足元にあるこの考古学の宝に近づくには、ブドウ畑の所有者や自治体と協力しあわなくてはならず、その過程には、多くの時間と資金が必要になりそうだ。

 「こうした文化的価値のある場所は、注目に値するし、その価値を強化すべきだと思います」ネグラール・ディ・ヴァルポリチェッラ市長のロベルト・グリソンは言う。

「そのために、土地の管理者や農業資金担当者と一緒に、この宝を皆で楽しめる方法を見つけていきたいものです」

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古代ローマ時代の遺物は他にも

 最近、見つかった古代ローマ時代の遺物は、このモザイク床だけではない。先月、パンテオン前の通りが陥没して、紀元前27~25年頃のものと思われる敷石が7つ見つかった。

 ロックダウンしていたイタリアだが、新型コロナウイルス感染の危険を減らすための新たな安全対策の元、文化施設や美術館は少しずつオープンし始めている。

 ポンペイ考古学公園も、検温や一方通行、その他のソーシャルデイスタンシング対策を取り入れて、再開した。

 コロセウムは、6月1日から観光客を受け入れる予定で、入場するときには、マスクを着用し、検温を受けることが義務づけられている。

References:comunenegrar / smithsonianmag

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この記事へのコメント 34件

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  1. 畑の下から、こんなお宝が出て来るとは…流石は古代ローマ帝国!

    • +16
  2. このモザイク床の所有権て誰になるんだろ
    発見した調査隊なのかブドウ畑の所有者なのか

    • +1
    1. ※2
      土地自体はブドウ畑の所有者だからモザイク床もそうだろう
      調査隊は他人の土地で発掘作業をさせてもらってるだけだから

      • +7
    2. >>2
      イタリアの文化財に関する法律はしらんけど、日本の場合は地中から出てきたものは「落とし物」扱いで、正当な所有者が現れず出土品が文化財と認められた場合は、地方自治体のものになる。ただし、この場合は文化財の価値と同額の報奨金が支払われるのが普通

      • +9
  3. 千年単位でもこれだけ深く土に埋もれてその上にまた何かが作られたりするんだ
    何かを長期間保存するってそれだけで凄いことなんだね

    • +8
  4. 非常に美しく価値のあるタイルなんだけど、農家は未来を保証してもらわないと困るわけで…
    そもそも農家なんて休みがあるようでないし、やれ日照りだやれ害虫だ、やれ気温の変動だで悩みが尽きない体力仕事。ものになるには何年もかかる上に大して儲かりもしない。
    結局はお金の問題…美しいタイル!ってだけじゃダメなんよ

    • +1
    1. ※6 激しく同意。代々ブドウ農家で生計を立てて来たんだから、
      それ相応の保証がないと、食べていけないよ。
      ちょっと庭でやるだけでも次々と遅いかかる病虫害、
      ウカウカしてると収穫ゼロ。そこへ気候変動。
      ほんとに農家さんには尊敬&感謝してます。

      • +3
    2. ※6 激しく同意。代々ブドウ農家で生計を立てて来たんだから、
      それ相応の保証がないと、食べていけないよ。
      ちょっと庭でやるだけでも次々と遅いかかる病虫害、
      ウカウカしてると収穫ゼロ。そこへ気候変動。
      ほんとに農家さんには尊敬&感謝してます。

      • -4
  5. しかも割れてないのか
    すばらしい
    ぜひ発掘して全貌を見せてくれ

    • +13
  6. 最初ぱっと見だとモザイクだってわからんかった
    古代ローマは芸術もやっぱすげぇな

    • +8
  7. 邪馬台国と同じ時代の物と考えると凄まじい出来だ

    • +12
    1. ※10
      おおう?
      彩色された弥生式の大型土器も見事だよ?
      まぁ建造物とかは土台以外ほぼ残らない日本の土地柄ですが…

      • +1
  8. すごく貴重な出土品だけど葡萄畑の持ち主にしたら
    「おおー葡萄の手入れどうすんじゃー!」って感じかもしれない
    イタリアは掘ると遺跡にぶつかる確率高いから大変ね
    うちの母校は掘ったら人骨が出てきたよ…
    江戸時代は墓地だったらしい

    • +8
  9. 3cってことはキリスト教取り入れた後か
    十字架の意匠があるけど

    • +4
  10. 見事すぎてコラージュみたいに見える

    • +2
  11. 1800年も地中で保たれていたものが掘り出したせいであっという間にボロボロなんてことがないように頼むよ

    • +6
  12. 遺跡採掘には土地の所有者も費用負担があるみたいなルールがあるんじゃなかったっけ
    違ってるかもしれないけど、こういうのが出るとものすごく困るという話をどこかで読んだわ

    • +2
  13. 建築物の大きさはともかく材質の高級感は時代が下るほど劣化する一方だよなぁ。
    原宿駅とかさー。機能性優先しないといけなくて予算も最低限じゃないと無駄遣いと文句言われちゃうもんなぁー。

    • +4
  14. 代々ブドウ畑ってことは、古代ローマのこのあたりもブドウ畑があったのかな
    このブドウで造ったワイン飲みたい、ロマンを感じる

    • +7
  15. 石の文化だとまんま出てきて良いね。

    • +3
  16. 見事すぎてため息出ちゃう。どんな生活がこの床の上でなされていたのか…誰が作ったのか…

    畑の持ち主さんにとって喜ばしい事ばかりではないかも知れないけど、モザイク画が美しく残るよう体制が整うといいな。

    • +6
  17. 農家からすると、「こんなものあっちこっちで出てきてるだろ!テキトーに調べ終わったら葡萄作らせろや!!」って。
    日本でもある話なんだけど、気候等々の関係で遺跡がボロボロになってるから、大した問題になってないんだろうね。

    • +1
  18. この見事なモザイクタイルの上で、往時にはどんな人間ドラマがあったんだろうね。

    • +2
    1. ※29
      最初にここで遺跡が発見されたのが、1922年…だというのだから、存在が確認されてから98年間も土の下だった訳だ。その間に発掘方法や保存&復元方法も随分と進歩したと思う。何となくだけど…発掘に必要な予算や技術が整うまで、そのままにしておかれた様な気がする。で、『よし、あそこを掘るぞ!』となった訳だ。だから丁寧に発掘&復元が終わった後には、現場の一般公開とか、研究した模様の公開…とかがされて行くと思うよ。ポンペイもそうだったと思うけれど、長い調査期間が必要になると思う。何時かここの全貌が発表されて、その記事を読む機会が訪れると良いと思う。(こういう判断は、その国や地方に任せるべき…だと思う)

      • +5
  19. おーすごい。着色とかよく分からないけど、土のおかげか色も残ってるんだなぁ。なんかワクワクする
    農家さんは大変だけどうまいこと調整して保存されてったらいいね

    • +2
  20. 素敵なモザイクだね。
    ところで日本でも掘ると必ず遺跡が出てきてしまう土地の人は大変らしいよ。遺産相続して土地を売ろうにも調査団入れて掘ってからじゃないと売れない。
    遺跡が出てきても本人には何も残らない。どころか、調査費自分持ち~

    • +2
  21. サムネの花みたいな模様にグラデーションが入っていたり、
    その次の写真で、黒い渦巻の隣
    茶色っぽい2本の縄が絡んで編まれているような箇所に
    影がついていて立体感あったり、
    単なる線画や面塗りの平面的な模様にとどまらず
    色の表現がものすごく凝っていると思った。

    現代のモザイク画のタイル床で、
    駅とか美術館とかかなりデザインに力を入れている建物でも、
    ここまで細かい色分けを施している所ってそうそう無い気がする。
    (現代だと、タイルでそこまで精緻な色彩表現をするなら
     釉薬で描いて焼き付ける方を選ぶことが多いってのもあるが。)

    • +6
    1. ※34
      しかも時代が時代だからすべて手作業。どれだけの忍耐が必要だったのか……

      • +3

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