
ソーシャル ディスタンスをAIで監視 / Landing AI
新型コロナの感染を防ぐには、人と人との社会的距離(ソーシャル ディスタンス)を保つことが重要であるという。しかし、人間がこれを常に意識しているのは結構大変だ。そこでアメリカのスタートアップ「ランディングAI」は、社会的距離が保たれているかどうか機械学習でトレーニングした人工知能にチェックさせることを思いついた。
同社が公開したデモ動画には、通りを歩く人々の映像と、緑と赤の点が表示されている画面が映し出されている。
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Landing AI Social Distancing Detector Demo
既存のカメラに組み込み職場内での社会的距離を監視できる
検出器のデモ動画は街中を映したものだが、ランディングAIが想定しているのは、工場をはじめとする職場での利用であるという。利用者の希望に応じてカスタマイズもできるらしく、顧客には大手電子機器会社、フォックスコンのような大手製造業者もいる。また既存の監視カメラに組み込むのも簡単であるとのこと。ただし、社会的距離が保たれていない労働者に通知する方法については、まだまだ模索している段階であるようだ(たとえばアラームを鳴らすなどが考えられる)。

従業員を監視したり、カスタマーサービスのやり取りをチェックする安価な人工知能ならすでにいくつも登場しており、今や企業はそれを簡単に導入することができる。新型コロナは、こうしたサービスの普及にただ拍車をかけているにすぎない。

労働者の権利侵害に関する懸念も
なおランディングAIはそのブログで、検出器の利用はあくまで「従業員やコミュニティを安全に保つ」目的に限り、「同意を得て、なおかつ透明性を確保」した上で利用するべきであることを強調している。だが当然ながら、乱用されたり、もっと人々の権利を侵害するような形で利用される恐れだってある。
人工知能の社会的影響を調査するAI Nowのレポートは、こうしたシステムが利用される際、「雇用者に権限と管理が委ねられており、主に低賃金労働者の不利益につながっている」と指摘。ほとんどの場合、従業員はこうした技術の利用に抗議できない状況にあると警鐘を鳴らしている。
References:Machine learning could check if you’re social distancing properly at work | MIT Technology Review/ written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
こうしてみると具体的な社会的距離が分かりやすいのはいいね
2. 匿名処理班
ロボコップのオムニ社みたいな企業が出て来そうで怖い
3. 匿名処理班
いけずやわぁ
4. 匿名処理班
フラフープもって歩く実験したらどうだろう
5.
6. 匿名処理班
そういうことか。職場の人間関係の距離感とか立ち位置を解析するのかと思った。
7. 匿名処理班
そこのおバカップル!ソーシャルディスタンスを保てやあっ‼
8. 匿名処理班
中学校のときこう言う先生いた、男女で立ち話でもしようものなら「はいっそこ!近い近い近い」とか言いながら散らしに来るの。
ここだけの話し、あの先生の奥さん元教え子だよ・・・。
9. ナパチャット
パパ活デートでソーシャルディスタンシング出来るか?
10. 匿名処理班
>ただし、社会的距離が保たれていない労働者に通知する方法については、まだまだ模索している段階であるようだ(たとえばアラームを鳴らすなどが考えられる)。
失業者対策で街角に監視員を立たせよう。
引っ付いて歩く人を見てピピー!そこ離れて!っていう
(ソフトいらねー!)
11. 匿名処理班
我々は見られている。政府の極秘のシステム"マシン"によって常に監視されている。
開発したのはこの私だ。
テロ行為を未然に防ぐためにマシンを設計したが、一般人を巻き込む凶悪犯罪も検知する。
政府には"無用"の犯罪だ。政府は何もしないので、私が防ぐと決意した。
まずは共に戦う腕の立つ相棒が必要だ。我々は当局の目をかわし秘密裏に動く。
もしマシンが番号を告げたら、被害者でも加害者でも...必ず探し出す。