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新しい場所で初めて眠るとき、人間の脳は半分覚醒したままの状態にある(米研究)

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(著) (編集)

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millann/iStock
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 出張先でホテルに泊まったり、週末にキャンプに行ったり、あるいは友達の家に泊まったり――そんな日の翌朝は、特に夜更かしをしたわけでもないのに、きっと少しダルさを感じることだろう。

 じつはあなたはぐっすり眠っているつもりでも体は頑張っているのだ。見知らぬ場所、新しい環境で眠るとき、脳はサバイバルモードに切り替わっており、片方の半球が起きているのである。

 米ブラウン大学の研究グループによれば、これは異音がしたらすぐに飛び起きられるよう体を備える仕組みであるそうだ。

枕が変わると眠れないのは第一夜効果が原因

 初めての場所だったり、枕が変わったりと、睡眠の環境が大きく変わるとなかなか寝付けない。これを「第一夜効果」といい、しばしば睡眠不足の原因にもなる。

 この第一夜効果の仕組みを解明するために、睡眠学者の玉置應子氏らは、自分自身を実験台にして、最新の神経撮像法で眠っている脳を分析した。

 そして明らかになったのが、脳は非対称的な睡眠活動をしているという奇妙な事実であった――片方の半球が眠っているとき、もう片方は活動を続けていたのだ。

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gorodenkoff/iStock

睡眠中も脳の半分(主に左脳)は起きている

 完全に目を覚ましているわけではない。だが、眠っている半球よりはずっと活発で、外部からの刺激に反応することもできる。

 実際、第一夜効果を経験している被験者は、ドアが軋む音や動物の鳴き声など、不意に異音が鳴るとパッと目覚めることができた。

 なお大抵の被験者では、夜に寝ずの番をするのは「左脳」だったらしいが、理由は不明だそうだ。

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Minh Nguyễn Hoang from Pixabay

クジラやイルカなどにも同じ睡眠パターン

 じつはこのような睡眠パターンは、海洋哺乳類や鳥類など、他の動物でも確認されている。

 クジラやイルカは眠ってしまえば、海の流れに身を任せることになる。体は無防備な状態になるわけで、きわめて危険だ。そこで脳の片側を眠らせないことで、予期せぬ危険から身を守るのだ。

 「私たちの脳はクジラやイルカのミニチュア版のシステムを持っているのかもしれません」と、研究グループの佐々木由香氏は話す。

 ちなみに仕事でよく出張に行く人は、こうした機能のスイッチが切れている可能性もあるそうだ。「人間の脳はとても柔軟です」とのことだ。

 この研究は『Current Biology』に掲載された。

References:popsci/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 25件

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  1. 子供の頃の旅行先で寝るときの緊張感てこういうことだったのか

    • +16
  2. ウチの家内が「いつもの枕じゃねーと寝れねえ」って言ってるのはこれか

    • +10
  3. やはり海豚モードが人にもあったか、前にも書いたが瞑想中に体だけが寝る体験してるからよくわかる。
    むしろ人は定住するまでこのモードだったのでは? いつもの洞窟や家に寝るようになって全睡眠になっていったのではないか。

    • +8
  4. この感覚わかる。このソワソワ感嫌いじゃないんだけど、帰ってきてからドッと疲れるw

    • +4
  5. 引っ越しするたび三日くらい妙に納まりが悪かったのはこれのせいか

    • +2
  6. 普段から導入剤を飲んでるけどそれでも天候等によって左右される
    実家ですらまともに眠れないので旅先では完徹なんてこともよくあった
    故になるべく外泊はせず自室ベッドで眠る
    お家ベッド最高

    • +4
  7. 小さい子の世話をしてた時期もちょっとの物音とかで飛び起きてたけど、
    それも似たような脳の仕組みだったのかな
    自分は「忍者モード」って呼んでたよ

    • +5
  8. 今の家に引っ越した第一夜、どっちが北だろうか?まあいいか、と眠った
    後から部屋に来て隣で眠ろうとした母親が(あらこの子北枕で寝てるわ)と思ったもののわざわざ起こす事はせず自分は正しく南枕で寝ようとしたら
    むっくり起きて南枕に直したそうだ
    習慣とか常識って深層意識にまで刷り込まれてるのな

    • 評価
  9. 修学旅行のホテルって寝ようと思ってもなかなか寝つけないよね。
    謎が解けた。

    • +3
    1. ※9
      寝ようとしても枕が飛んでくるからね

      • +3
  10. 旅行の二日目疲れ取れてないのこれのせいか

    • +4
    1. ※10
      禿同、便秘に成ったり色々影響ありますな。」

      • 評価
  11. >>ちなみに仕事でよく出張に行く人は、こうした機能のスイッチが切れている可能性
    これ分かるw
    出張が多い時期はホテルでも安眠できてたけど、
    あまり出張しない部署に異動してからは
    たまに出張するとあまり眠れない感じになった。

    • +2
  12. 泊まりなれたビジネスホテルだと、どの部屋でもぐっすり眠れる
    慣れによる安心+何かしら仕事がある家と違って眠ることに専念できるせいだと思う

    • +3
  13. 遠征の度に行ったことないとこに行くと発生する中途半端な寝不足感の原因はこれか

    • +1
  14. 解る・・・今でも旅行に行った時とか眠れない時が多い

    • +3
    1. ※15
      その呼び方いいね
      個人的に使わせてもらうわ

      • 評価
  15. 部屋の模様替えでベッドの位置や雰囲気をガラっと変えた時にも数日はへんな睡眠になるんだけど、おんなじことなのかな?

    • +3
    1. ※16
      大掃除して、部屋がいつもより整えられても、そうなる

      • 評価
  16. まあイルカなんかだと睡眠は左右半球別々で取るみたいですからな
    似たような脳の使い方を人間がしていたところでさしておかしくないような…

    • 評価
  17. ベッドから落ちないように寝返りを抑制している

    • 評価
  18. すげー見覚えある内用だなーおもったら、カラパイアの『人はなぜ、場所が変わると眠れなくなってしまうのだろう?「第一夜効果」が発動される理由は動物の本能にあった(米研究)』だった。
    こんかいの人は、より詳細に確認したとかなんかな?

    • 評価
  19. 普段寝坊しがちなのに旅行先だと早起きできる現象、このせいだったのかな

    • 評価
  20. 一人暮らし→実家 で、実家に数日滞在のとき
    1.2夜は無熟睡だわ寝れない
    長く居た場所→別の場所 で自分は発動する
    警戒睡眠が

    • 評価

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