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葬式では、愛する故人の死を悲しみ、静かに悼みを表すのが一般的だ。台湾のように、国によっては明るく元気な葬儀が執り行われることもあるが、アイルランドの場合には、粛々と静かに行われる。だが、このアイルランド男性だけはちょっと違ったようだ。彼は生前、人を笑わせることが大好きだった。自分の葬儀に参列した人々ですら笑顔にしたかったのだ。
そこで彼は生前、自身の葬儀に関するある計画を立て遺言として残した。そしてそれは残された遺族により望み通り行われた。
彼の計画はみごと成功。追悼者たちはみな笑顔になり、笑いながら彼を見送ってくれたのだ。
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Irish man leaves funny recording for his funeral
自分の葬儀に関する計画を書いた遺言を残した男性
アイルランドのダブリンに住むシェイ・ブラッドリーさんは、家族に見守られながらその生涯を閉じた。イタズラ好きで陽気でユーモアに溢れ、笑顔を絶やさなかったシェイさんは、生前は持ち前の明るさで周りの人を笑わせるのが大好きだった。
自分が死んでも、追悼に来てくれる人たちには悲しみだけを感じてほしくない。笑顔で見送って欲しい。…そんな思いがシェイさんにはあったのだろう。
シェイさんは生前に自分の声を録音し、それを葬儀の埋葬時に流してほしいと家族に遺言として伝えていた。
サプライズで録音された音声が、葬儀の最中に流れると、死んだはずのシェイさんの声を棺の中から聞いた追悼者らは、驚くと同時に笑い出した。

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生前に録音した音声で、棺の中から追悼者を笑わせる
葬儀が執り行われた10月13日、身内や友人たちに見送られる中、シェイさんの遺体が収めたれた棺が、深く掘られた地面に横たえられると、葬儀の参列者らはシェイさんへ最後の別れを始めた。しかしその時、突然シェイさんの声が墓地に響いた。
トン、トン、トン(ノックの音)。おーい。おーい!!シェイさんがまるで生きているかのように棺の中から声を上げたのだ。
ここはいったいどこだ!? なんて真っ暗なんだ! 誰か俺をここから出してくれ!

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参列者らは一瞬驚いたが、すぐに笑顔になり、中には吹き出す者もいた。
聞こえるのは、牧師さんの声かい?シェイさんのその呼びかけに、葬儀を執り行っていた牧師は笑いをこらえ、頭を下げた。
おそらく、牧師にとっては型破りな葬儀だったに違いない。しかし、それこそがシェイさんが最期まで望んでいたことだったのだ。

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故人の望みが叶えられた笑顔での見送り
悲しみを堪えながら、最後まで笑って送り出してほしいというシェイさんの思いは、参列者全員に届いたようだ。葬儀は、涙を拭って笑顔こぼれるものとなり、生前のシェイさんらしさがたっぷり滲み出た素晴らしい見送りとなった。
シェイさんの娘は、ツイッターでこのように綴っている。
Here is a picture of the legend himself. My dad, Shay Bradley. It was his dieing wish that we played this at his funeral. What a man.... To make us all laugh when we were incredibly sad..... He was some man for one man.... Love you forever Poppabear #Shayslastlaugh pic.twitter.com/YkG2ecKAaL
— Andrea (@Andrea36496119) 13 October 2019
ものすごく悲しんでいる時に、みんなを笑わせようとするなんて…。でも生前に、自分の声を埋葬時に流してほしいと頼まれたの。ほんとに父らしい。永遠に大好きよ。動画がソーシャルメディアで公開されると、ユーザーらからはこのようなコメントが寄せられた。
・なんか、いい葬儀だね。みんなにきっと好かれていただろうこの男性のことを、自分ももっと知りたいと思ってしまった。written by Scarlet / edited by parumo
・最後まで笑顔で見送るって素敵。周りの人も理解があっていいね。
・願い通り、みんなが笑顔になってきっと彼も嬉しいだろうな。
・多分、あの世から笑って見ていると思う。
・この動画が拡散されたことで、彼は身近な人だけじゃなく、世界中の知らない人を笑わせることにも成功したってわけだね。
・ユーモアとジョークに溢れているこんな人素敵。どうか安らかに…。
・こういう方法で故人を見送るアイルランド人っていいな。
・面白いだけじゃなくて、なんだか心がほっこりするよね。
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コメント
1. 匿名処理班
死んでもなお人を笑わせる事を考えていたって凄い人だね
2. 匿名処理班
こんなん来年と聞くまでしかめっ面の鬼だって笑うわw
3.
4. 匿名処理班
何だか余裕シャクシャクの大往生…て感じの逝き方だな
こうありたいものだ…と思うけど、こんな余裕は普通持てないな
5. 匿名処理班
葬儀を思い出す度に友人や家族が笑ってくれるんだぜ
最高じゃないか
6. 匿名処理班
マスターキートンの元IRAの爆弾犯の話を思い出しますねえ
7.
8.
9. 匿名処理班
笑いが広がる様子がこの人がいかにみんなに好かれていたかを物語ってて、とてもほっこりした
彼は生物としての死を迎えたかもしれないけど、この人達の記憶の中で生き続けるんだろう
10. 匿名処理班
ほんとに生き返ってたらどうするんだよ
11.
12. 匿名処理班
全文の内容が知りたくなったわ
13. 匿名処理班
自分の死すらジョークに人を笑わせてしまうなんて凄すぎる
反則レベルの自虐ネタだw
14. 匿名処理班
面白いこと考えるなと感心しつつ、ホロリと来た
15. 匿名処理班
でもなんか日本でやったら笑う前にみんなぎょっとして腰抜かしそうw
ユーモアの感覚がちょっと違う感じ
16. 匿名処理班
素晴らしいなぁ
多分残された方は物凄く心が軽くなるよこれ。人が亡くなった時に心が重くなるのって、もう会えないのはもちろんだけど「辛かったかな」とか「最期はどんな想いだったのかな」とかだから。死後に元気な声と想いが聞けるのは残された人にもめちゃくちゃ救い。
それにしても粋過ぎてその場にいたら逆に泣いちゃうなww
17. 匿名処理班
カッコいい。
上辺なら「マネしたい!」と思えるけど、いざ自分に死期が迫ったとき、
こんな風に人を笑わそうと考えられるかな。
18. 匿名処理班
最後に本人の声でネタばらししてくれないと混乱の元だな。
俺なら引っ張り上げて確認してしまうぞ?
最後に
「さ、冗談はここまでだ、もう行くとしよう埋めてくれ。 みんな元気でな。」
位入ってて欲しい。
19. 匿名処理班
※10
大丈夫!この人は「生き返った場合」のプランBも用意していたと思うw
20. 匿名処理班
十返舎一九みたいだな
21. 匿名処理班
なんか逆に泣きそう
22. 匿名処理班
人柄が顔に出ているなぁ。
誰かを笑顔にすることが何よりも好きだったんだろうなぁ。
こう有りたいものだ。
23. ワニさん
召して持っていけるのも
のこしていけるのも
実りある大地に根ざす人々の真心だけワニね
24. 匿名処理班
>>20
火葬でめっちゃ焼き芋の匂いを漂わせたおっちゃんかw
自分の葬儀までネタにする姿勢好きだなwww
25. じょん・すみす
江戸時代のとある落語家が、棺桶の中に
打ち上げ花火を仕込んでいたって話を、ふと思い出した。
26. 匿名処理班
みんなが笑うことでこの人がいかに愛されてたかが分かるし、最後にみんなに笑顔になってもらうって考えて実行することでこのシェイさんがみんなをいかに愛してたのかが分かる。
素敵。
すばらしい人間関係を築いて、すばらしい人生だったんだろうと思う。
かくありたいね。
27. 匿名処理班
良いと思う
どう考えてもこれほどの人を失った喪失感はかなり堪える
チェロキーの人々の格言に近い
28. 匿名処理班
シャレになんない と思った私は頭が固いのか?!
29. 匿名処理班
ビッグフィッシュ思い出して涙腺ヤられた
死に直面して尚、おとぎ話を止めなかったりネタテープ仕込んだり出来るような人になりたいわ
30. 匿名処理班
素敵やん
31. 匿名処理班
>>14
ホロッとどころじゃなく泣いてしまった(笑)
32. 匿名処理班
号泣してしまった
普段からみんなを笑わせてきたからこそ参列者が笑顔になれるんだろうね
いつも無表情の私がこんな音声を流したって
気まずい雰囲気になり、その気まずさがイライラに変わって
いくら故人の遺志とはいえ不謹慎だ!などと怒り出す人が出て
責任者出てこいという流れになるところまで妄想した
人を笑わせたいとは思うんだけど、我ながら根が暗さにあきれる
33. 匿名処理班
>>14
“らしさ”が尚更ほのぼのしつつ悲しくて笑いながら号泣だろうな。
34. 匿名処理班
映画化して欲しい
35. 匿名処理班
※10
本当に生き返っていた場合は、この音声にかぶさってもう一つ声が聞こえるはず。
そしてその声はきっと、流れている録音もうまく利用した粋ななジョークをかましてくれるはずだ。
36. 匿名処理班
実際に死んでないのに土葬されそうになった事件なかったけ?
37. 匿名処理班
※24
えっ、十返舎一九って
「荼毘に付す時はこれを棺桶に入れてくれ」
遺族「きっと大事な物だろう、一緒に副葬しよう」
⇒ 花火バァ――――ン!!
「この世をば どりゃお暇にせんこうの
煙とともに ハイ(灰)さようなら」
ってやつだろ?
まぁ、後世の創作らしいと云われているそうだが…。
38. 匿名処理班
泣いた
39. 匿名処理班
>>1
病だったのかな?突然の死ではなく用意してたわけだし、本当にすごいと思うよ
そしてみんな彼を忘れないだろうね
40. 匿名処理班
面白いのと不気味なのと半々だは。
やはり土葬だから出来る事だろうね。
ドンドン、ドンドン、って叩くのはやっぱり怖い。
日本では通用しないギャグ。
41. 匿名処理班
※36
生き埋めは昔から腐るほど起きてるぞ。土葬なだけにな
42. 匿名処理班
>>15
それこそ、生前の行いがものを言うんだろうね
こいつならやりそうと言う感覚が浸透してれば笑えるはず。多分、メイビー。
43. 匿名処理班
>>15
まぁさんまやダウンタウンやたけし辺りの芸人がやったら最後まで面白い人だったと語り継がれそうだな
44. 匿名処理班
死に様は生き様。彼は多くの人に愛された人だったんだろうね
45. 匿名処理班
>>29
めっちゃわかる
あんな感じの親父だったのかもな。俺が死ぬ時お前たちは笑顔でいるんだって本当格好いい。尊厳ある死だね
46. 匿名処理班
>>32
もうその発想がハイパーネガティブで暗いわよ…wwこんな面白くて泣けるニュースの時くらい前向きになれ
47. 匿名処理班
つっこみ入れたら首が折れるだろうな
48. 匿名処理班
婆ちゃんの法事で爺ちゃんが坊さんが気に入らん!とかで軽く騒ぎをおこした…爺ちゃんをなだめていると、爺ちゃんの数珠がキレてはじけ飛んだ!婆ちゃんの怒りが炸裂したwwwマジで…
49. 匿名処理班
※10 棺がガタガタ揺れてドンドンドンと叩く音・・・
「オーッ!こんな演出まで用意してたのね!はいはい。」
あとは、ベアトリクス・キドー並みに頑張るしかない。
50. 匿名処理班
【後日】あら、このテープ何かしら、カチッ・・・トン、トン、トン
51. 匿名処理班
素晴らしいね
残された人はあの時ああしてれば、こうしてればって
後悔や自責の念を抱えて生きていくことが多い
こうやって最期にクスッと笑わせてくれたら
この人は人生を謳歌したんだ、全力で生ききったんだって救われる気持ちになれると思う
楽しいだけじゃなく優しい人だよ
52. 匿名処理班
>>50
星新一的なオチやめいw
53. 匿名処理班
いいお式だね
正確な文章は忘れたけど「生まれたとき自分は泣いていて周囲は笑っているのだから、死ぬ時はその逆が良い」みたいな言葉があったよね
いいこと言うな〜と思ってた
でもこの記事を読んで、自分が死ぬときだって周りが笑っている方がいいと思ったよ
54. 匿名処理班
>>28
本気で生き返ったんだと希望を持った人を突き落とすことになるよね
もっと違うネタはなかったのかなって思う
55.
56. 匿名処理班
閉所恐怖症の自分は怖さで笑えなかったけど
死後、周りの人の事を思いやれるって素敵だよね。
57. 匿名処理班
>>28 >>54
2人とも固いなぁ
58. 匿名処理班
>>4
笑わせることが好きな人だったから、たぶんいつ死んでも悔いがないよう毎日ハッピーに過ごせる努力をしてハッピーに過ごしてたんじゃないかな。
59. 匿名処理班
>>39
思い付きで早々に遺言と一緒に残してただけかも?でも突然死なら遺言確認してからあれこれする余裕が遺族になさそうだし、やっぱ病死かな?
60. 匿名処理班
>>10
ホントに棺の中で生き返ってたらこんな明瞭に声が聞こえないと思う
61. 匿名処理班
>>40
火葬直前にこんなんされたら、録音テープとわかってても一回念のため中確認させて!て不安になりそうw
62. 匿名処理班
Finnegan's Wakeなんて曲がある国だからお国柄なんだろうな
63. 匿名処理班
見事な最期だねぇ
自分だったら死期を悟った時に他者を思いやれるだけの余裕なんて持てないだろうな
葬儀の参列者たちを思いやれるその心意気を尊敬する
64. 匿名処理班
クスクスじゃなくて笑い声聞こえるのは故人様的に大成功なんだろうね。
65. 蜘蛛のファンです
静かに送るのが空気的なマナーだと思ってました。
66. 匿名処理班
本人もだけど遂行する遺族もすげえな