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マインドコントロールを目的とした兵器開発が政府レベルで行われている(米研究者)

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(著) (編集)

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Image by Yuuji/iStock
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 一昔前にはSF映画でしか見る事の無かったような機械が現実世界でも可能となりつつある現代、「近い将来、マインドコントロールが可能になる」と言われても、何ら不思議とは思わないだろう。

 Live Scienceがアメリカ・ライス大学バイオエンジニア学科のジェイコブ・ロビンソン教授にインタビューしたところ、ロビンソン教授はアメリカ政府と共同で兵士のマインドコントロールを可能にする方法を模索しているという。

アメリカ政府はマインドコントロールを可能にする方法を模索中

 彼はインタビューの中で人間の神経伝達や情報伝達の弱さについてこう語っている。

私たちは機械に何かをしてほしい時、数秒間の遅延が生じます。それは例えば私が機械に何かを命令する時、私の脳は電気信号を脳から指先に送って、そこから更に機械を操作するという作業をしなければいけないからです。

もし仮に私の脳が直接機械に命令を送れたら、そういった遅延は無くなるでしょう

ウイルスを神経細胞のDNAに埋め込む

 ロビンソン教授はマインドコントロールに使われるテクノロジーに「ウイルス」を用いる事を試みているという。このウイルスを人間の神経細胞のDNA内に埋め込むことで、脅威の速度で情報伝達が可能になるというのだ。

 彼が作るウイルスには2つの種類が存在するという。1つは発信側のウイルスで、もう1つは受信側のウイルスだ。

 これら2つのウイルスと赤外線を放射して脳の神経伝達を可視化するヘッドギアを使う事によって、人間は脳波だけでのコミュニケーションが可能になるとロビンソン教授は語っている。

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Image by metamorworks/iStock

 この研究内でロビンソン教授が作り上げようとしているウイルスにはそれぞれ別の役割があるという。

 発信側のウイルスは光を吸収するたんぱく質を細胞内に生成する特性があり、脳が神経伝達を行った際に活性化されるのだ。

 ヘッドギアから放射される赤外線をたんぱく質が吸収する事で、脳のどの神経が活性化しているかが分かるそうだ。

 これらの情報を受信側のウイルスが受け取るには、受信側のウイルスが磁性ナノ粒子に対して活性化されなければならない。

 受信側のヘッドギアは発信側の脳活性情報を読み取り、活性された細胞と同じ部位に対して磁気を当てるのだ。

 これにより受信側のウイルスはヘッドギアから放出される微量な磁性を感じ取り、脳に受信側と同様のふるまいを促すことで、受信側が感じている匂い・光景・痛みなどを共有する事が出来るという。

 現在、ロビンソン教授はこの研究を取り敢えずは「視覚」のみに限定して行おうと考えているそう。

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Image by Malekas85/iStock

ただしメンタルケアに懸念が

しかし、この研究にも懸念する点は多々存在しており、その中でも筆頭に挙げられるのが兵士のメンタル面のケアであろう。

 2017年のNPRレポートによると、ドローンを操作するオペレーターはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を併発する可能性があり、多くて100件の拷問や暴行を目撃する事になるという。

 私たちは兵器開発により肉体的に屈強で強い兵士を作る事は出来るが、未だに人間の心や脳を強くする事は出来ないのだ。

References:The Government Is Serious About Creating Mind-Controlled Weapons / The government is not joking about mind-controlled weapons/ written by riki7119 / edited by parumo

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この記事へのコメント 32件

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  1. 最終的にはキュウべぇみたいになるのか

    • 評価
  2. マインドコントロールして明るく社交的な性格にしてくれんかな

    • +3
  3. ええと、つまりこれは
    マインドをコントロールするんじゃなくて、
    マインドでコントロールするってこと?
    サイコミュみたいな物なのかな。

    • +10
  4. マインドコントロールは、自己暗示ならまあまあ有効だけど
    他人に任せると、他人に都合のいい暗示が埋められるリスクがある
    占いとか霊感商法で悪用してる輩が居る
    権力を持つ側がマインドコントロールを行使したらどういうことになるか
    まあ、マスメディアがとっくにやってる事だろうから、今さらか

    • -1
  5. 攻殻機動隊で言うところのマイクロマシンと電脳ネットのような感じか

    • +2
  6. 最新の技術に対してあまり悪いことは言いたくはないが
    これは麻薬的な使い方もできそうだな
    あと、依存症にも繫がりそうな感じ
    つまり人間の感情や感覚を共有できるわけでしょう?
    まぁでも節度を守って使えば凄い体験ができるんだろうな

    • +2
  7. 小松左京が指摘した、伊藤計劃著「虐殺器官」の欠点がこのアイデアで解決できるではないか!
    ぜひとも、円城塔に再度降霊してもらい加筆再出版して頂きたく…

    …SFオタクの戯言すまぬ。

    • +1
    1. ※8
      勘違いをしていたようだ。
      「マインドでコントロール」なんだな…

      でもさー、SF的言い訳をするとさー。
      ウイルスを神経細胞に組み込むんだったら「マインドでコントロール」しているつもりで「マインドをコントロール」されてる状況も作れない?

      このウイルスを紛争地にバラ撒いて生身の兵士をコントロールするってことにすれば「虐殺器官」の説得力が増すはず…

      • +3
  8. 最初は話がズレるけど。
    軍事的技術から様々な物が民間用に応用されるってのは知られる所だけど、「軍事的に有効かもしれない」というフックを利用して何かしらの研究が進む、進められる、何かしらのスポットライトが当たるのは良い事だと思うんだよな。それが上手く行くかどうかはさておいてだけど。
    軍民は行き来する物で、戦車の元はトラクターであったように、どんな物でも軍事転用出来るし民間転用出来る。軍事転用できるから、悪用出来るからこれは研究しない!とか愚かだと思う。
    確かに、この話題にのぼってる研究されてる物は危険性が高く軍事的に利用されたら怖い物だけど、記事にあるような物を上手く利用出来れば、多くの人が悩まされてる精神的な病に効果とか適用出来そうだから、是非研究を進めて欲しい。

    • 評価
  9. 遅延を解消したら正確さが犠牲になるな
    命令内容を推敲する手順が省略される

    • +2
  10. 人間をマインドコントロールして殺人マシーンにするぐらいの技術があるなら
    殺人ロボットを作ったほうが簡単で安上がりで遥かに強い

    人形ロボットに拘る必要は全く無く、ドローン型で十分目的は達成できる

    • +2
    1. ※13
      単純に害虫駆除する感覚で火器をばら撒くだけならロボットのほうがいいけど、戦争ってそういうもんじゃないからなあ

      • +1
  11. ウイルスを使うとからしいトコが恐ろしい。まだチップとかの方が安全そう。

    • 評価
  12. >人間は脳波だけでのコミュニケーションが可能になる
    >この研究にも懸念する点~(中略)~筆頭に挙げられるのが兵士のメンタル面のケア
    ↑なんだか機動戦士ガンダムのララァとアムロとミノフスキー粒子を連想したw

    >これにより受信側のウイルスはヘッドギアから放出される微量な磁性を感じ取り、脳に受信側と同様のふるまいを促すことで、受信側が感じている匂い・光景・痛みなどを共有する事が出来るという。
    ↑えっと…あまり理解できなかったけれど「受信側のウイルスは、脳に”発信側”と同様のふるまいを促す」「”発信側”が感じている匂い・光景・痛みなどを共有する事が出来る」の間違いだよね?
    つまり、発信者Aが殴られたら受信者Bも同等の痛みを感じるってことか。
    「同様のふるまい」のレベルがどこまでを指すのかが分からないけれど、
    発信者Aが指揮・受信者Bが兵士だとしたら、発信者Aは心の底から演技ができる超一流の役者・受信者Bは主体性があまりない性格でないと無理そう。
    発信者Aが兵士・受信者Bが指揮なら、BはAと同様の痛みを感じながら的確な判断を下せる精神力が強い人間でないと無理で、そういう人間ならむしろ現場に行って貰ったほうがよほど指揮があがりそうな気がする。

    • +1
  13. なにしろ今のアメリカ国防長官はエスパーだからなぁ

    • 評価
  14. ミッション中にカレーのことでも考えたら
    大変なことになりそうだね

    • +3
  15. >もし仮に私の脳が直接機械に命令を送れたら、そういった遅延は無くなるでしょう

    発射した瞬間に当たってるからわりと難易度が低くなるんで某ゲームでレーザー砲を良く使う。。ただ実際は脳で「今だ」と思ったタイミングから指作が動くまでのタイムラグ分を偏差射撃しなきゃいけないのでこれは便利。どの距離からでも部位狙いできる。
    問題は生きてる間に民生にできるかとコストと肉体的負担の具合だな。さすがにマウス一丁と同等の価格とはいかんだろうなw

    • +1
  16. 「強化人間っていうのは、結局は悲惨な末路をたどることになる」って。
    大尉が言ってた。

    • +5
  17. 脳波のコーデックを作って赤外線で通信ですか…
    脳波自体が何を意味するのかが分からなくても、
    特定部位の刺激を再現すれば同じ情報が生成される筈
    って事なんですかね?
    感覚器と直結してる部位の様な低級な情報は
    再現できるかもしれないけど、概念の様な情報は
    個々の脳内ネットワークの形状に依存するでしょうし
    この方法で伝達するのは無理でしょうね

    • +1
  18. キミにもデキるマイコン入門
    定価 800円
    民明書房 刊
    絶賛発売チュウ!

    • 評価
  19. うちの近所にぺらぺらしゃべりまくってみんなをマインドコントロールする女がいる

    • +1
  20. さらに言えば、神経を伝わる電気信号は、割と遅い。
    というのも、導線を伝わる電気とは違い、神経を伝わるというのは、神経細胞たちが、バケツリレーのように、順次信号を発生しているとか、らしい。

    • +2
  21. 政府のマジな陰謀を告発する者を口封じするために精神病院は存在する。
    本当の民主化を目指すならすべての精神病院をなくせ。

    • 評価
    1. ※30
      お前なんてことを・・・消されるぞ・・・

      • +1
  22. 既に似た兵器は存在する。
    マインドコントロール被害者が頻繁に、統合失調症患者による事件として事件を起こしている。

    • -1
  23. ウィルスを遺伝子に仕込んで~ か
    既に動物実験したのかな

    • 評価

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