プレデターも警察に職質を受ける。タイの完璧すぎるプレデター、改造バイクで警察に止められる事案

　私も映画「プレデター」は相当好きで、フィギュアはもちろん、顔を覆うマスクくらいは持っているが、ここまで徹底的にやらないと、プレデターファンを名乗れないのかもしれないと冒頭に反省をしつつ進めていきたい。

　タイ・ムックダーハーン県に住む「タイのプレデター」ことサマイ(Samai Khammongkul)さんが世界的に話題になっている。

　プレデターの自作コスプレ衣装を身にまとい、カスタムメイドの改造バイクを乗り回しているのだが、そのプレデター感たるやもはや完全に異星人なのである。もう完璧に地球に舞い降りたプレデターやん。

プレデターがタイの警察に職務質問されてる写真がバイラルに

Predator Prowls Rural Thailand

　サマイさんが注目を集めるきっかけになったのは、昨年撮影された一枚の写真。

　そこには、プレデター衣装を着てプレデター風バイクに乗った男性がタイの警察に職務質問されている様子が写っていた。 　その見た目のあまりの完成度の高さとプレデターのくせに職務質問されているというユニークさに驚くネット民が続出。

　しばらくどこの誰だか正体不明なままだったが、ようやく「タイのプレデター」がサムイさんであることが判明したというわけだ。

平日は大企業で働くサラリーマン、休日はプレデター活動の二重生活

　サマイさんは普段、タイで最大のコングロマリット(複合企業)といわれるCPグループのマネージャーとして働いているのだとか。

　プレデター活動をするのは休日で、所有するプレデタースタイルの改造バイク4台を乗り回している。

　プレデター衣装はすべてサマイさんの自作らしく、金属やゴムなどを使って40〜50日もかけて制作しているとのことだ。

6年前から始めた衣装作りやバイク改造がどんどん上達して本格的に！

　プレデター衣装の頭部はヘルメットを土台にしており、これはバイクに乗っているときも着用できるようにするため。

　自身の作品としてフェイスブックを通じてプレデターファンに約20万円で販売もしているが、最近では転売されてしまうケースもあり悩んでいるようだ。

　ちなみにサマイさんは10年以上前からプレデターのファンだが、本格的に衣装を作ったりバイクを改造したりし始めたのは6年前からだという。

「他人のよろこびが自分のよろこび」と語る完全にプレデターな地球人

　ムックダーハーン県周辺を改造バイクで走ったり、コスプレイベントやバイクイベントに参加したりするほか、サマイさんは地元の高校で定期的にスピーチも行っており、昨年職務質問された際もその帰りだったらしい。

　サマイさんは

学校にあまり上手く馴染めていない子どもたちを励まし、奮い立たせたい。私も2.0GPA(学生の成績評価法。2.0は勉強不足)程度の優秀な学生ではなかったが、自分にとっておもしろいことを見つけるのが重要なんだ。誰にでも得意なことがあり、それが見つかるタイミングは人それぞれだ

とコメントしている。　人々を幸せにすることが大好きだというサマイさん。見知らぬ人に記念撮影を求められることも多いが快く応じるそうだよ。

　「相手がよろこぶならそれが自分のよろこびだ」と語っており、サマイさんの人生がイキイキしているのはプレデター活動のお陰なのかなと思うんだ。

References:Oddity central / Facebookなど / written by usagi / edited by parumo

追記：人気のあった記事を再送してお届けします（2019年7月）
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