
image credit:NASA/JPL-Caltech
2019年6月16日、NASAが打ち上げた無人火星探査車「キュリオシティ」が、火星の地上近くの空に謎の光を捉えた。火星を探査中の飛行物体のようにもみえるわけだが、生命が存在しないとされる火星で、ミステリアスなこの光はいったい何なのか?
キュリオシティは連続して同じ場所の画像を撮影し、地球に送信ているが、光が写ったこの画像の前後の画像には光は写っていない。
不思議と謎の大冒険的な意味でちょっとワクワクするわけだが、これはいったいどういうことなのか?
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右側のナビカムによって撮影された火星に浮かぶ謎の光
キュリオシティは、火星での生命調査という使命を与えられ、NASAによって打ち上げられた宇宙船「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」に装備されたローバー探査車である。キュリオシティには、17台のカメラが搭載されており、左右の目として機能する2つのナビカムを使用して火星の様子を日々撮影し、大量のデータ画像を地球にいる科学者たちのもとに送っている。
今回、キュリオシティがとらえたのは、地上に浮かんでいるかのように見える不思議な光である。

image credit:NASA/JPL-Caltech
通常は、キュリオシティが何かを捉えた場合、両方のナビカムにより写真が撮影されるのだが、今回の場合は両方のカメラが同時に作動せず、右側のナビカムによってのみ撮影されたようだ。
前後の画像に光は撮影されていない、だと?
そしてもう一つ不可解なことが...キュリオシティからは連続で送られてきたデータ画像が送られてきたのだが、光が撮影された画像の前後の画像に光は写っていなかったそうだ。
2019-06-16 UTC(協定世界時) 03:53:46

image credit:NASA/JPL-Caltech
2019-06-16 UTC(協定世界時)03:53:59

image credit:NASA/JPL-Caltech
2019-06-16 UTC(協定世界時)03:54:12

image credit:NASA/JPL-Caltech
もし、この光の正体が異星人が乗るUFOか何かであると仮定したならば、「キュリオシティ」が連写並みのスピードで前後を撮影していた時に、異常に速いスピードでカメラの視界から姿を消したことになる。まだまだ未解明な宇宙にはミステリーがつきもの。謎の光にワクワクが止まらないという人もいるだろう。わたしもそのクチだ。
だが、NASAによると残念ながらその類のものではないという。
光は宇宙線である可能性が大
この光に関して様々な可能性が考えられるという。輝く岩が火星の太陽の光を捉えて反射しただけの単純なもの、宇宙線、レンズフレア(光漏れ)などだ。これらの中で今回のケースで一番が可能性が高いのは、宇宙線であるとNASAは報告している。
宇宙線とは、宇宙空間を飛び交う高エネルギーの放射線のことで、この泡立つ荷電粒子は時にカメラなどの物体と衝突してしまうこともあるようだ。
火星の大気は地球のそれよりも薄く、それほど多くの宇宙放射線を遮断しないため、このような光の現象を見る可能性が高いとのことだ。

m.elyoussoufi/iStock
火星の光は週1ペースで目撃されている
実は、火星でこのような光が捉えられることは珍しくないそうだ。キュリオシティは、任務に就いて以来、実に数千枚の画像を地球へ送っているが、ほぼ週一ペースでこのような光が撮影されたスナップがあるという。
キュリオシティにナビカムを設定し操作している研究のチームリーダー、ジャスティン・マキさんは、「最も可能性の高い説明としては、これらの光は宇宙線の衝突や岩石表面からの太陽光の輝きによって引き起こされるものだということです」と述べている。
2014年にも今回と同様、ローバーにより捉えられた「謎の光」が話題となり、大きな注目を浴びた。
2014年に撮影された火星上の謎の光

image credit:NASA/JPL-Caltech
見慣れてしまっている科学者たちにとっては、「いつものことだ」くらいに思っているかもしれない。だがちょっと待ってほしい。宇宙線の光に偽装しているUFOがあったっていいはずじゃない?1個くらいはそうであってほしいわけじゃない?
人類が火星に到達するまで、まだまだ可能性は無限大と信じたい俺ガイル。
References:iflscience!など / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
俺ガイル
じゃねーよw
意外と夢がない結論だったな。
2. 匿名処理班
ガイルが居る
3. 匿名処理班
某教授…
『これはプラズマなんです!』
4. 匿名処理班
この艦影は・・・・
ヤマト!!
5. 匿名処理班
光源はありえないからっていう推測なのかな?技術的に写真を解析して光源ではないって判明してないとなんだか諦めきれないわ笑
6. 匿名処理班
宇宙線と見せかけて実は宇宙船説
7. 匿名処理班
宇宙線だとしたら 画像枠内のどこに光点が現れるかの確率は均一だな。
出現位置はほぼ地表近辺とか偏りがあるのなら、なんらかの光源はあるのだろう。
8. 匿名処理班
UFOがガチでいるほうが嫌な夢なし民ワイ
異民族交渉は殴りあいから始まる説を信じる悲観的歴史好き民でもある
9. 匿名処理班
俺のチャリ写っちゃった?
10. 匿名処理班
これが後のゲッター線であると、だれが予想しただろうか。
11. 匿名処理班
ハッキリ言えば背景を見てみろ、小高い丘の向こうの山々が霞んでるだろ?、これは大気があるからだよ、普通、大気が無いとかすむ事なんて無いんだよ、NASAはもう隠そうともしてない、それは地球だってバレてるから、NASAは予算を付けるために毎年アレコレやってるイベントだってアメリカでは認識されてる
12. 匿名処理班
まさか オポチュニティの幽霊… ?
13. 匿名処理班
いざ〜〜 さ〜らぁ〜ば〜〜♪
14. 匿名処理班
「宇宙線の光に偽装しているUFOがあったっていいはずじゃない?1個くらいはそうであってほしいわけじゃない?」
別にそうでなくてもいいじゃない?
15. じょん・すみす
撮影したカメラが1台だけ、ってのが惜しいな。
2台で撮影してれば、それがノイズなのか
実際に存在する物なのかわかったのかも知れないのに。
(もしもそれがノイズならば、2台のカメラに同時に写る可能性は少ない)
16. 匿名処理班
※11
火星には、地球よりは薄いと思うが大気は有るだろ?
火星の大気は、月みたいにほぼ真空…なんて事はないと思うぞ?
17. 匿名処理班
※4
地球か・・何もかも皆懐かしい
18. 匿名処理班
火星の光〜
極の雪〜
19. 匿名処理班
>>11
そんな解説ご拝聴するまでもなく、火星に薄い大気があるなんて、もうみんな知ってるから隠す必要なんてこれっぽっちも無い。
貴方の言うアメリカの認識が
20. 匿名処理班
途中で送信してしまったが、
アメリカの認識がそのようなものだとしたら、火星を舞台にした映画がヒットする理由が全くわからない。
21. ナパチャット
鉱物資源取りにわざわざ火星に行くか?
22. 匿名処理班
火星には我々の嫌いな
いや、なんでもない。
23. 匿名処理班
なんだやっぱりうちゅうせんじゃないか
24. 匿名処理班
※17
艦長、まだ火星です!艦長!
25. 匿名処理班
※4
仮性か・・何もかも皆恥ずかしい
26. 匿名処理班
>>今回の場合は両方のカメラが同時に作動せず
明らかになにかの妨害工作が伺えるな
27. 匿名処理班
もし異星人が人類に接触しようとしたら、なるべくショックを与えないようにまず探査機のカメラの前に現れるかもしれない、そして反応を待つ。
28. 匿名処理班
>宇宙線の光に偽装しているUFOがあったっていいはずじゃない?
ここは「宇宙線の光に偽装している宇宙船があったっていいはずじゃない?」にして欲しかったw
29. 匿名処理班
おさかなマークだ!
30. 匿名処理班
いいやこれは絶対宇宙人だね!間違いない!なんとなくだけど!
31. 匿名処理班
※14
でもやっぱりそうであってほしいじゃない?