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チェルノブイリで生まれた子犬たちを保護し、飼い主探しに尽力するアメリカのボランティア団体の活動

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(著) (編集)

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 アメリカのケーブルテレビ局HBOで先月公開されたドキュメンタリー番組『チェルノブイリ「Chernobyl」』は、ウクライナのチェルノブイリで起こった史上最悪とされる原発事故の裏側を報道したもので、大きな反響を呼んだのは前回伝えたとおりだ(関連記事)。

 事故後立ち入り禁止区域となった場所は、これまで厳戒態勢が敷かれていたことから、豊かな生態系が育まれ、野生動物たちの生活の場となっている。

 そのチェルノブイリで生まれ育った子犬たちの保護と里親探しに尽力しているボランティアの保護団体があるという。今回はその活動について見ていこう。

チェルノブイリに取り残された犬たち

 シリーズ化されて以来、高評価を得続けているHBOのドキュメンタリー番組『Chernobyl』の第4話は、動物愛好家らの心を激しく揺さぶるものだった。

 第4話のストーリーは、家族が置き去りにしていったペットの犬たちを処分するため、ソビエト兵士チームが放射線を浴びたプリピャチ市にやって来る姿を描いたものだ。

 この処置は人間への汚染を防ぐためのに行われたものだが、あまり知られていない悲劇のひとつとされる事実なのだ。

 多くの犬たちが処分されたが、生き残った犬もいた。彼らは今も、1000平方マイルの立ち入り禁止区域で繁殖を繰り返しながら生存し続けている。中には、野生オオカミと交配した犬もいるという。

 チェルノブイリの犬に触れることは原則禁止されている。放射能汚染の危険性があるかもしれないので、地域を訪れる人には動物たちを撫でたりしないよう警告がなされているそうだ。

 だが、悲劇から30年経った今、このような状況にある犬たちを救助・保護しようと奔走する人々がいる。

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アメリカのボランティアグループがチェルノブイリを訪問

 アメリカの非営利団体「Clean Futures Fund(CFF)」は、ボランティアメンバーで形成されている人道援助団体だ。

 彼らは、チェルノブイリにいる野良犬を救助・保護し、新しい引き取り先を見つけることに力を注いでいる。

 ごく最近では、組織のメンバーは6月3日に国際動物虐待防止協会(SPCA International)のメンバーと共同で、チェルノブイリを訪問した。

 救助された犬たちは、放射線中毒の治療を受けるだけでなく、狂犬病の予防接種も投与され、去勢される。その後は、永遠に引き取って可愛がってくれる飼い主を保護施設で待つ。

The Puppies of Chernobyl

 悲しいことに、立ち入り禁止区域で育ってきた犬たちの寿命は短い。また、仔犬たちは野生の状態でいたために社会化されておらず、人に飼われるまでには時間をかけた訓練が必要だという。

 去年のメディアインタビューで、CFF共同創設者のルーカス・ヒクソンさんはこのように話している。

チェルノブイリで生まれ育った子犬たちには、例えば「おもちゃ」の概念がありません。子犬たちにとって、遊ぶために好きな唯一のものが地面に落ちている棒や自分たちの餌となるものだけなのです。

保護施設にいる間、我々は子犬たちのために特別な訓練プログラムを開発しました。しかし、完全な可能性に達するまでには、まだもう少し愛情をもって見守りながら、ケアしてやることが必要です。

 なお、この団体ではチェルノブイリにいる犬だけでなく、猫の救助・保護も行っており、その様子はインスタグラム『cleanfuturesfund』にも公開されている。

References:Chernobyl Is Home To Adorable Puppies You Can Adopt/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 23件

コメントを書く

  1. ペットであった先祖はとっくに全滅して、その後何世代にもわたってそこで繁殖を繰り返し
    最早その環境に適応した野生動物と化してるんだから
    無闇にペットに戻すのも疑問だな

    まさかこの地で周辺住民の迷惑って訳でもあるまいに

    • +38
    1. ※3
      ただそれだと交配等によって古来種を脅かすことになるからなあ。

      • +3
  2. 活動を否定はしないけど、良くも悪くも自然に生きてるような気がする。
    おもちゃがないと可哀想ってのは人の理屈かな。

    • +43
  3. この団体の目的がわからない

    先祖が飼い犬だっただけで野生で自立して生活してる犬を誘拐、洗脳して監禁するとか頭おかしい

    営利目的で捕まえてるならまだ理解できるが、これは団体の人間が優越感にひたるたためだけの活動で犬が可哀想

    犬助ける前に地域の環境美化やら、就労支援とか
    助けてほしい人間をたすけろよ
    犬も迷惑だわ

    • +14
  4. この活動で救われているのは活動している人のほうなんだろうね。

    • +14
  5. こんな書き方よくないかもしれないけど、アメリカのボランティア団体でしょ?
    でしゃばりすぎじゃないかな?
    元々親の世代とかがこの地域で暮らしてて一緒に連れて行けなかったペットたちの子孫に家庭のぬくもりをっていうスタンスだったらまだわかるんだけど
    これはなんにでも首を突っ込んでくるおせっかいにしか感じない

    • +18
  6. 悪く言えば
    人間の起こした事故で放置したのち、
    人間の感情で保護してるってことね
    なんかイイ話ってとらえられないや

    • +9
  7. 事故以来人の手を借りずに生き続けて世代も経てる野生動物をどうして「保護」するの?
    完全に人のエゴっていうか話題集めっていうか、これぞ正しく「人道ビジネス」って感じ

    • +8
  8. チェルノブイリで既に野生への帰化を果たした犬を再びペットにっていうのは、なんというか
    この団体の自己満足でしかないような…この犬達は既に世代交代も果たして野生として生きてるでしょうに。
    チェルノブイリ自体の環境改善ならまだしも、連れ去ってまでペットにしなければ、なんて使命感はちょっと理解できないかな。

    • +7
  9. チェルノブイリの炉の稼働は終わりましたが廃炉作業と石棺管理は続くため人口約2万5,000人の労働者(妻子などご家族含む)が暮らす町もつくられて。
    その町の近辺に200~300頭、プリピャチのあたりだとさらに多くの犬がいるとされているようです。一部は狼に捕食されあるいは負傷しあるいは交配…などの接触があり、となると狼由来の狂犬病に感染する。ということになっているようです。

    ウクライナにはワクチンの数が十分ではないようで、このチェルノブイリの犬プロジェクトなどを通して国外からの供給に期待するという面もあるようです。開始早々はなぜアメリカ人が来て何事かをするのかといぶかしみ、警戒もあったようですがそんなこんなで数年の活動と実績を示せている現在では原発側も協力ムード(実際には原発側からの協力申し出はかなり早い時期だったようです)がある模様。

    人的リスクが高まれば大掛かりな駆除の動きも出かねないでありましょうし何らかのコントロールは継続しなければならないのでしょうね。

    Животные в зоне. Как спасают собак Чернобыля(focus.ua)
    2018年記事

    • +13
  10. せっかく自然繁殖しているのなら、そっとしておいてほしい。人間に飼われるのが彼らには本当に幸せなのか考えてほしい。野生化するのが本来の動物の姿。おもちゃうんぬん、人間のおかしな考えだと思います。行きていくために食べ物を探すだけなのは普通。

    • 評価
  11. 放射能汚染から遠ざけるってのは理解できるし支持できるかな。

    まあ、他の動物はどうなるのって話になっちゃうわけだけども。

    • +1
  12. 野生化して30年以上経っても犬は遺伝子レベルで人懐っこいのな

    • +7
  13. 犬は長い年月かけて人間のかけがえのないパートナーとして進化してきたのをみると、犬は人に無償の愛情を捧げてきたけど、人間が返せるのは何かと考えてしまう。犬は本当に飼い主が大好きで真っ直ぐな愛情をくれるから、飼い主に大事にされる事が犬の幸せじゃないかと思う。狼は放っておいてくれ、と言うだろうけど、犬は人間に酷い事されても、やはり人間を信じてしまうのを見てると、この犬達は人間にまた心を開いて欲しいと思ってしまう。飼い主の居ない犬ほど不幸な犬はいないと思うから。それだけ犬の人間に対する愛情はすごいし、裏切るのはヒトとしてクズの極みだと思う。二度と事故は起こすな。

    • +3
  14. 柴犬とかハスキーとかそういうのなら野生でも生きていけるだろうけど
    長毛種とかプードルとかその辺は手入れしてやらんと辛いと思うし
    チワワとかパグとか野生で生きていけんのかとも思う
    もうしばらくたつし生き残ってるのはもう適応したやつだけだろうから今更だけど
    やるならもっと早くに回収してあげればよかったのに

    • +1
  15. 野生で生きてるんだからそっとしておけばいいのに

    • +1
  16. 野生のイエイヌとして生きて行けたらいいけど
    つかまれば殺処分になるのでしょう?
    見過ごせないと思う人がいても、おかしいとは思わない。
    日本でも同様に、野犬を助けているボランティアもいる。
    それもニンゲンの優越感?
    誰にもなぜか特別、パワーが発揮できる活動がある。
    国内でやれ、動物でなく人間を助けろ、と非難するのは簡単。
    でも実行はなかなかできない。

    • +5
  17. 最近、チェルノブイリの被ばく現状が把握できてきたことから、被ばくが軽微な部分において廃墟ツアーなんかが開催されてる
    野犬がうろついてたら狂犬病の心配を真っ先に思いつく
    まぁ・・・もし狂犬病の懸念や被害が拡大しているのであれば、病気のその凶悪性からしてウクライナ政府が真っ先に動くだろうし、第三者であるアメリカの民間団体が積極的に動くための公益的理由としては乏しい
    他に救うべきわんこちゃんがいるという皆の声はもっともかなぁ・・とおもってしまう
    この団体の規模にもよるだろうが、単なる心優しいおばちゃんたちのおせっかいであるならば、活動が環境破壊にならない限り、やさしく見守ってあげたいかな

    • -1
  18. 反対意見多いけど野良猫保護するのと同じようなもんじゃないの
    家飼いのほうが寿命も長いし健康だし食に困らないって
    助けるのもエゴ反対するのもエゴだと思うよ

    • +3
  19. チェルノブイリで人が住めなくなる→自然豊かになり生態系が戻る→人間が生態系と自然の毒と判明→科学者が調査のために訪れる→観光業者が金儲けの為にツアーを行う→テレビがドキュメンタリーを放送する→テレビを見た人間が大挙して訪れる→偽善者が動物が可哀想と手を加える→ありのままの自然が破壊される→やっぱり人間が生態系と自然の毒やんけ!←今ココ
    次は狩猟解禁か?ツアーか?

    • 評価

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