この画像を大きなサイズで見る赤ん坊は泣くのが仕事。とはいえ、大古の昔から、親は泣く赤子をおとなしくさせるためにあの手この手を考え出し、試行錯誤を続けていたようだ。
古代メソポタミア人たちも泣く子をあやすのには散々苦労したようで、バビロニア後期の粘土板には、泣き止まない赤ん坊を静かにさせる方法についての記述がある。
そこには当時の子守歌と赤子を眠らせるためのまじないが楔形文字で記されていた。
楔形文字で粘土板に記された子守歌とまじない
バビロニア後期の粘土板には、古代メソポタミア人たちが、赤ん坊をおとなしくさせるために使った手段が記録されている。当時の人々は子守歌とおまじないを組み合わせていたようだ。
そこには、楔形文字で
水の如く穏やかになって、眠気をもよおしたガゼルのようにうとうとし始め、仕事の合間に居眠りしている羊飼いのように、眠りに落ちてくれ
といった、子守歌が書かれている。
さらに歌と一緒に、主要な通りや戸口、果ては墓から集めた塵(チリ)を泣いている赤ん坊にこすりつけるようにといっている。墓はおそらく、究極の沈黙を表わしているからだろう。
この画像を大きなサイズで見る泣く子を穏やかに眠らせたいという親の思いは今も昔も変わらず
「現代の子守歌と同様、赤子が眠るために平安と静寂を求めるのは大昔も変わらない」と言うのは、エール大学の教授で近東言語と文明を研究する、エッカート・フラム。
現在のイラク、バグダットの南およそ160キロにあるニップールのものとされているこの粘土板は、楔形文字で書かれた子守歌として、ふたつだけ見つかっているもののひとつだ。
これは、コネチカット州ニューヘイブンにあるピーボディ自然史博物館の、古代メソポタミア言語のセクションに展示されている。
庶民の間から始まった詩で、長い間、口頭で伝えられ、紀元前500~300年の間に、書き記されたと研究者は考えている。
この画像を大きなサイズで見る赤子の鳴き声で幻獣が逃げ出してしまわないように
だが、現代の子守歌とは違う点がいくつかある。粘土板には、
子どもは泣き声をあげて父を困らせ、母の目に涙をあふれさせる。その泣き声は、クサリクが逃げ出してしまうほどの音だ
とある。
子どもをなだめるのは、疲れ切ったママやパパのためだけではない。親たちは、メソポタミア神話の女神、ティアマトが生み出した毛むくじゃらで雄牛のような姿をした幻獣(聖牛)クサリクが怯えて逃げて行ってしまうのを怖れている。
フラムによると、クサリクは気まぐれな幻獣で、怒らせると人に災いをもたらすことがあるが、そうでないときは、家についていれば、悪魔のような邪悪な力から守ってくれるという。
赤ん坊をさらい、妊婦を殺してしまうという怖ろしい魔の女神、ラマシュトゥは、護符に描かれることが多く、鳥、ロバ、人間が合わさった恐ろし気な姿で、胸から乳を飲む子犬やブタをぶら下げている。
泣いている子どもをなだめることは、疲れ切った親が静かに眠れる以上の意味がある。家族全員が災いから守られるということが不可欠なことなのだ。
この画像を大きなサイズで見る魔の女神ラマシュトゥを表わした縞大理石の護符
image credit:Carl Kaufman
メソポタミア人にとって、魔術と科学の間に明確な境界線はなかった、とフラムは言う。
こうした子守歌のような呪文や、塵をこすりつけるというまじない、さまざまな神々に捧げものをするといった行為が記録された文言は実際に存在し、それらが今もきちんと保存されている。
古代メソポタミア人が赤子が泣くのを恐れる本当の理由
だが、シカゴ大学のアッシリア学者ジョン・ウィーはこう語る。
どうして赤ん坊が泣くのか、本当のところはわからない。ある特定の医学的な説明だけにこだわるのは、かなり危険だ
歴史家の仕事は、古代人の立場になって考えることだ。この場合は、メソポタミア文化や信仰が、いかに人間の泣き声の不吉さを怖れる十分な理由になっているかを理解することだ
乳児の死亡率が高く、泣くということが赤ん坊の命を危うくする不吉な兆候があった時代背景も関係していたのだろう。
クサリクのような妖怪や、ラマシュトゥのような悪魔は、当然ともいえる親の怯えを鮮明に表しているかもしれない。
References:How to Calm a Crying Baby Like a Mesopotamian – Atlas Obscura/ written by konohazuku / edited by parumo
















>>仕事の合間に居眠りしている羊飼いのように
夜はなかなか寝付けないのに、仕事中は隙あらば睡魔に襲われる
この法則は古代メソポタミアでも変わらなかったのか…
その時代にはタケモトピアノのCMが無かったからな
>>2
その通~り
ラマシュトゥの顔が、鳥にもロバにも人間にも見えない…
手足が鳥で体が人間なのはわかるから、この顔はロバを表してるの?
>>3
クサリクの間違いじゃないかと
ラマシュトゥはパズスの嫁さんだし
まさにいつの時代も、だな。
近頃の若者は…ってのはフェイクだっけ?
メソメソメソポタミア!
そんな昔から困ってたのか
必要な時しか泣かないように進化したり、泣き止ませる方法が発見されたりしないんだw
不思議だなー
石板ってなんか宇宙人が来たとかとんでもないことが載ってるような気がするけど
実際は子供のあやし方とか近頃の若者は~とかブログみたいな内容なんだよな
「汝、コンビニ袋をシャカシャカ言わせるべし、さすればその乳飲み子も安らぐであろう」
最近の研究で赤ん坊の泣き声が乳児の母親にかなりのストレスを与えるのが判明したよね
脳波のテストでかなり強いストレスで心的外傷と呼ばれるトラウマになるレベルのストレスらしい
父親はそこまでストレスを感じなかったがやはりストレスは感じるみたいだよ
トラウマになるレベルのストレスを一日に何度も何度も与えられてりゃ
そりゃノイローゼになるわな
※12
産み落とした母親でさえそうなのであれば、産んでいない他人が、例えば飛行機などの逃げ場のない空間で赤ん坊の泣き声を延々聴かせられ続けたら、どれほどの苦痛か、ようやく感情レベルでなく証明された・・・のかな。
不思議なことにイヤホンや耳栓を軽く突き抜けるほどの音量、本当に、本当に、あれは苦痛だから。
※12
そこまでストレスを感じてない父親からも責められたらそりゃおかしくなるね
※16
母親は子供が泣く責任を取らないといけないから他人以上にストレスになってると思うよ
思い通りに泣き止んでくれないし、音楽聴いて他人のふりするわけにもいかないしね
>>12
匂いとか音とか、そもそも男のほうが女より鈍いってのもあったような
昔から人間って変わらないんだな…
なんか感動するわ
当時の識字率は低かった筈だから
読み書きが出来るっていうのは
高いステイタスなので
些細な事も書き記し残しておくのが
今で言う映えるって奴だったんだろうな
※17
まじめな話、昔の日本人は
何でも書き残す事が多かったんだ。
その、書き残された文章から超新星の記録が見つかったり、
過去の気温が推定できたり、富士山の噴火の周期が
判ったりしたんだ。
>>19
あのぉ、この記事は古代メソポタミア文明のことを言っていて、コメントも古代メソポタミア文明の話なのに、なぜいきなり、昔の日本人は~ってコメントしてるんですか?
古代メソポタミア文明とどのような関係が?
>>29いつの時代も記録は後世の研究者にとって大事、って事だろ
「主要な通りや戸口、果ては墓から集めた塵(チリ)を泣いている赤ん坊にこすりつけるようにといっている」
殺す気かーーー!!!
敵が来た時に隠れたのに赤子が泣いたのでは敵に見つかって殺されるからだろう
※20
「泣く子も黙る」って言い回しがあるけど、
圧倒的強者を前にして極度の恐怖を感じたときは
本能的に硬直して動きを止める機能もある。
野生動物にもちょくちょくあるよね。
捕食する肉食動物が近くに来ると、
体が竦んで動きが止まり、見つかりにくくなる作用。
>>20
敵に殺されるのか
「眠りに落ちろ」ではなく「落ちてくれ」なところが切実さを感じて好き
俺も眠れないときはそのへんの塵をからだにこすりつけてみよう
最近、妹が子供うんだんだけど、乳児の鳴き声の大変さをモロに実感できるわ。
赤ちゃんからしたら何らかのサインを伝える唯一の方法なんだろうけど、それがゲリラ発生するから、母親からしたら気が休まる暇がないったらありゃしない
赤ん坊のギャン泣きは命の危険があること(飢えとか)を
親に知らせる危険信号だから神経やられて当たり前なんだよなあ
火災のベルが鳴り響くのを聞き続けているようなものだもの
一方でそういう危険信号を伴っていないホエホエ泣きはほんとに可愛い
親でなくても何かしてあげられない!?ってなるから不思議
>>25
>>ギャン泣き
ここにもガンダム好きがいたとは
石板じゃなくて粘土板です。
「泣きやむんだ」
そこら辺の塵なんてもんこすりつけてりゃそりゃあぎゃん泣きもするわな
病原菌の塊だぞ
というか泣く→死ぬの図式が成り立ってたなら、その塵が原因の一つなのでは