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からっぽの皿を口にくわえながら餌をくれる人を探し求めて・・・人間に捨てられ家をなくした野良犬の物語(アメリカ)

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(著) (編集)

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 人間と犬の歴史は長い。古くから人との絆を育みながら存在してきたこの忠実な生き物の運命は、人間によって大きく変わる。

 常に愛情を共有し、最後まで一緒に暮らせる家族と巡り合えたらその犬生は素晴らしいものとなるだろう。だが悲しいことに、そうじゃない犬がいるのも事実だ。飼い主から見放され、ある日突然路頭に迷う犬も少なくない。

 もともと野生で暮らしていたなら狩りで食べ物を調達することも可能だろう。だが、人に餌を与えられて生きてきた元飼い犬は、どうやって今日を生きる為のご飯を確保して良いのかわからない。

 この映像は、ある動物保護団体が出会った野良犬たちの姿である。そこには、からっぽになった皿を口にくわえながら、餌を与えてくれる人を探し求める、一匹の悲しい犬の姿が映し出されていた。

Caught On Camera – Homeless Dog Carries Food Bowl Into Abandoned Detroit House & Begs To Be Fed

捨てられた犬たちの現状を知ること

 人間と動物はどう関わりあえばお互いに幸せになれるのか?保護活動を行いながら活動を続けている非営利団体『World Animal Awareness Society』は、「American Strays Project」の一環として、アメリカにいる多くの野良犬たちの姿を撮影し続けている。

 もともと人間に飼いならされていた動物が、路上での生活を余儀なくされた時、いかに困難な状況に陥ってしまうのか?それをまず知ってもらいたいという願いからだ。

 今回クルーは、ミシガン州南東部デトロイトにいる野良犬の小規模グループを撮影していた。するとそのうちの1匹が思いもよらぬ行動をしたのである。

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民家を回って餌を入れてもらう皿を探し出し、クルーの前に差し出す

 その犬は、食べ物を求めて他の犬たちと市内を徘徊していたのだが、撮影クルーたちの存在に気が付いたようだ。

 すぐに犬は、5軒もの民家を回りはじめた。そこでお目当ての餌を入れてもらう皿が見つかると、それを口にくわえてクルーの前に再び姿を現したのだ。

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 皿があれば餌をもらえる。犬はそれを知っていたのだろう。

 カメラから少し離れた場所で、口にボウルをくわえたままクルーをじっと見つめめる犬。「ここにお皿があるよ。お腹がすいているの。食べ物が欲しいの」とでも言っているかのように見えた。

 常に空腹状態の犬が、必死で人間に救いを求めてシグナルを発する犬の姿に、クルー全員が胸を痛め、心を動かされた。

 人間によって絶望的な状況に追いやられた犬が、野良犬となっても、その人間に食べ物を乞わずにはいられないという悲しい光景を目の当たりにしたクルー。

 クルーは、ボウルをくわえる犬とその仲間たちに食べ物を与えた。

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人間の為に適応していった犬の為にできること

 この動画はYouTubeで公開されると、多くの人々の反響を呼んだ。

 「動物をこのような状況に陥らせるべきではない」という怒りの声や「犬を愛し、助けるのも人ならば、犬を放棄し、このような状況を生み出すのもまた人でしかない。それを思うとただただ悲しい」という声があがった。

 犬の生活は人間と密接に繋がっている。人に頼らざるを得ないよう、人が飼いやすいように犬を適応させていったのだから、最後まできちんと面倒を見る責任がある。人が犬を飼う「権利」はその「義務」によって全うされるのである。

 だが、犬を飼う「権利」だけ享受し、その「義務」を放棄する人がいる。一方で、人としての「義務」を果たすため、窮地に陥っている見知らぬ犬たちを救う活動に尽力する人もいる。どちらも同じ人である。

References:Homeless Dog Carries Food Bowl Everywhere He Goes/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 53件

コメントを書く

  1. >クルーは、ボウルをくわえる犬とその仲間たちに食べ物を与えた。

    >だが、犬を飼う「権利」だけ享受し、その「義務」を放棄する人がいる。

    クルーが犬を飼わずにボウルをくわえる犬とその仲間たちに食べ物を与えただけなら
    犬に餌をやる「権利」だけ享受し、その「義務」を放棄する人と同じだ

    野良への餌やりは保護とは全く違う

    • -70
    1. ※1
      犬に餌をやることで何の義務が生じるの?

      • +5
      1. >>9
        餌を与える作業を焦って行うと人間の食べ物を与えてしまう事は起こりうる
        むしろペットの為の餌の備蓄分を搬送してる時を除いて最適な物は用意出来ない

        人間の判断する刺激物の全て
        人間が感じるスパイシーな領域は論外
        チョコレートやコーヒーのような胃を刺激しうる物からネギや唐辛子のような一般的に流行してる無警戒な物まで全て
        書き忘れたけど塩分にも危険な感じはする

        「私が今から飼い主になる」その言葉を言い放てる人間なら明確な毒物の投与を除いて何をやっても許されるのかも知れないけど捨てられたペットに接する人間の中には家庭の経済状態を無視して行動する人も目立ち同僚に止められる人も出るらしい

        • -14
    2. ※1
      団体のクルーは元飼い主ではないので義務がある訳じゃないのでは?一時の情が
      野良犬に役に立たないのは活動をしているクルーも十分理解しているでしょう。
      不特定多数の野良犬を保護する施設・餌代をまかなえるだけの
      資金潤沢なボランティア団体がそうあるとは思えません。
      すべてを助けられないから「あえて広く現状を伝える」と言う手段を
      使っていることも考慮してあげないと駄目なのでは?

      この団体のHPを見ましたか?何も行動してなさそうな人間が
      その記事や行動に文句をつけるより遥かに素晴らしい活動をしてると感じます。
      義務を放棄した元飼い主と同類とするのは暴論すぎるのではないでしょうか。

      • +44
    3. ※1
      あれこれ言うのはどういう団体のクルーか把握してからでも遅くなかったと思うよ。
      記事中にリンクもある。

      • +17
    4. >>1
      きっと何かしらの手を打つと信じてる

      • 評価
  2. 飼われてた頃はお皿を見せたら飼い主が喜んでエサ入れてくれたのかな…
    ご飯の時間になったらそういうやり取りをしてたのかな…
    とか想像して悲しくなる
    こんなに可愛い犬を捨てるなんて信じられない

    • +80
    1. >>2
      野良犬になってからやっても悲しくしかならんな

      • -13
  3. 哀れだ、人に依存しないと生きて行けない姿が

    • -25
  4. ペットを捨てて飢えさせたり凍えさせたりして長く苦しめるくらいなら、安楽死も飼い主の選択肢の一つでは? ここでは毛嫌いする人が多いけど…

    • -40
    1. ※5 飼いきれなくなったという理由で、はいそうですかと獣医が安楽死させてくれると思ってる?
      助かる見込みが絶望的という症状の生き物に対しても出きる限りの治療を施している獣医さん達に失礼では…
      そういう理由では断られますし叱られますよ

      保健所にしてももう飼えないと持ち込まれたペットを処分するのかと言うと全く逆です
      そういった理由での預かりは出来ませんときちんと掲示している所まであります
      捨てたり安楽死を選択する前にしなくてはいけない事を考えてくださいね

      • +17
      1. ※28
        獣医も治すために医者になったんだろうし
        そういう人達に殺してくれって簡単には言えんわな
        安楽死って残りの寿命治らない病気等で苦しむだけで
        本当に他に選択肢がない場合だけだわ

        • +1
    2. ※5
      アリだと思いますよ。責任の取り方は様々です。
      引き取り手がないから放逐するも良し、殺すも良し。
      プロの世界では飼育下の動物は寿命や病気で死んだとしても「自分が殺した」と言うのです
      死んだ、と言えるのは責任放棄の管理者だけです

      • -12
  5. 動物を捨てる奴、虐待する奴は全員まとめてひき肉にしてあげたいな

    • +37
  6. 野良猫・野良犬の映像をよく見るけど、(一度ペットになってしまうと)猫の10倍ぐらい犬は人間の存在なしには生きられない動物だなと実感する。

    万が一迷子で行方不明になってしまったら、(猫と比較しても)生きていられる可能性はいったいどれくらいだろうか?と心配してしまう状況なのに、そんな犬たちを安易に捨てるなんて考えられない(むろん猫は捨てて良いという意味では全くないです)

    • +12
    1. >>7
      チワワにネズミ狩りを任せる気にはなりますか?
      体格は猫と近いかと思いますが 中々ネズミ狩りの為のチワワの話は聞きません
      元が狼のサイズだった生き物を短期間に縮小した影響かもしれません
      幸い犬のグループには北極圏から砂漠まで任せられるキツネのグループが居ます
      砂漠に対応したフェネックは小型で猫と互角にネズミを取れるハズなんですが
      砂漠に適した生き物でしか無いので隠れる場所の多い都市部で同様の成果を求めるのは無茶ですし砂漠での捕食者として完成された者にはゴミを漁る修正を身に付ける事が可能なのか?
      飼育頭数が少ないので怪しい話です
      ゴミを漁るカラスとネコの生存術を真似できなければ人間の生活圏で自由に活動するのは難しそうです

      • -20
      1. ※29
        反論?の論点がずれすぎて何を言いたいのかさっぱりですが、そしてなぜチワワを出してきたのかも不明ですが、自分はチワワだけではなく、闘犬と呼ばれるピットブル、賢いと言われるレトリバーやコリーも含めて、全ての犬についての話をしています。そしてなんで獲物にネズミを持ち出したのかも不明です。タヌキやハトや、家畜類も「食べ物」と認識した犬なら可能でしょう。あ、もちろんチワワは無理かも知れませんけど。

        • +4
        1. ※44
          まずは改行の練習からやってみてはどうだろう?

          • -7
    2. ※7
      ペットにとっての餌の採り方って
      飼い主から貰うってことだもんね

      • 評価
  7. 餌をやる人も犬も可哀想だな
    ただ善意で、ただ生きたくてしてることなのに
    ほんと捨てる奴とかいい加減、顔を全国に出すとかしてほしい、近づかないようにするから

    • +18
  8. 「生類憐みの令」は時代を先取りしすぎていたんだな。
    よく大げさに語られる「犬溺愛バカ殿の法律」ではなく
    命あるものは全て大切に扱いなさいという
    今の当たり前の価値観を法律化したけど時代が早すぎた。

    • +31
    1. ※12
      あれって下が駄目だったんじゃないのかねよく知らんけど

      • 評価
  9. お腹が空いても他の生き物を食い殺したりしない穏やかな子に育てられたのでしょうね
    捨てられても人間に助けて貰えると信じてる姿は哀れではありますが

    あの子は飼い犬としてとても良い気質がある事だけは信じたい

    • +11
  10. 犬が人間に餌をもらえるという、当然の権利には応えなければいけない。
    保護のあるべき姿を正論のみで語っても、聞く耳のあるひとは少ない。

    • +11
  11. 飼い犬だった頃
    食事をもらう時、そうして飼い主に
    褒めてもらってたんだね…
    人間の愛を信じ続ける犬

    • +21
  12. 一方、甘やかされた飼い犬は餌皿を飼い主にぶん投げた

    • +8
  13. タイトル見て、サムネ見て泣いてしまった

    • +19
  14. 犬の寿命は、短いのだから人間(飼い主)が責任をもって看取るべきだと思う

    • +14
  15. かわいそ過ぎる!
    クルーは餌をあげただけ?
    保護して飼い主を見つける手伝いぐらいしてほしかった

    • -19
    1. >>22
      団体が外に出した情報から引き取りたいと言う人間が居れば既に保護してると思います

      短時間の経費で引き渡したペットの数が一匹増えますからね

      保護しきれない程のペットが野良になってる事をペットに興味がある人間に伝えるのを優先しても悪くは無いかと思う

      • +5
  16. この子達がこの後どうなったかすごく気になるので、もし追って何かニュースがあればカラパイアさんで知らせてくださいませ…

    • +12
  17. 胸が痛くなる
    ほんと自分がビルゲイツ並みに金持ってたら全部助けてやりたいが
    貧乏人は全財産はたいても自分ひとり救うのが精一杯なんだよな

    • +18
  18. この記事を書いてくださってありがとうございます。

    • +14
  19. こんなに悲しいことはないな…( ´•̥ω•̥` )
    人間の好き勝手で犠牲になるなんてあってはいけない
    ( ´•̥ω•̥` )

    • +8
  20. (;つД`)号泣。ウチにおいでよ。。切なくて愛しくてひたすら泣いた。

    • +6
  21. デトロイトはIT企業の進出で、活気を取り戻しつつある。
    早くまた以前のような街になって、この子たちが救われますように・・・!

    • +9
  22. タイトルだけ見て泣きすぎて 本文は読む事が出来ない。人間っていったい何様なんだろう?悔しくなる。

    • +7
  23. グループの中で一番デキる奴やん。人間含めた環境にしたたかに適応した誇るべき野良犬でしよ。

    • -8
    1. ※36

      野生的観念でいえば、うまく人間と敵対しないで食料を確保できるから賢い。
      ほかの野良犬グループと食料争いでケガもしなくてすむし。
      野良犬は「狩猟系(襲って食う」「ゴミあさり系(拾って食う」「 食系(貰って食う」に分かれるからね。

      • +3
  24. 野良ネコは飢えています
    可哀想でしょ
    餌やりは保護と同じですからいっぱいあげてもいいんです
    喜ぶしかわいいよね

    • -7
  25. 犬猫は助けるけど豚牛鶏は殺してもOKっていうのも面白いよな。この線引きは何なんだろう

    • 評価
  26. 俺はさ、突然の転勤命令で独身寮に入るように言われた。
    もちろん拒否したが、三顧の礼というか、3度目の命令で断れなくなった。
    でも犬を捨てなかったよ。
    マンションを買ったのだ。
    今も一緒に犬と暮らしてる。
    命令には負けたが、折れた瞬間、突然の優良物件が出てね、20倍の高倍率なのに勝った。
    あきらめずにあがいてみること。
    安易に「犬を捨てる」という選択肢を選ばないことが重要なのだ。
    求めよ、さらば与えられん。門を叩け、さらば開かれるであろう。

    • +14
  27. この子のことかと思ったら、違う子で驚いた

    ttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190427-00000006-nkgendai-life

    こんな子達が何頭も居るなんて悲しすぎる…

    • 評価
  28. この犬たちはどうなったの?
    飼い犬ではないよね。保護されたの?
    この健気な姿見たらちゃんと育てればいい犬になりそうだから
    どうにかできないのかな。

    • +1
  29. 責任持てないなら、
    飼わないのも、責任だ。

    • +3
  30. 人生色々、事情があってどうしてもペットを飼い続けることが難しい状況もあると思う
    その時どれだけ大変でも新しい飼い主を探してちゃんと動物を引き渡してほしい
    捨てるという選択肢だけはダメだ

    • +1

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