
歴史的な価値はもちろん、猫の聖地としても注目を集めるこの広場が修復を経たのちに一般公開されるという。
市民の立ち入りは許されず、猫だけが闊歩していた遺跡の広場がついに多くの人に解放されるのだ。
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WHERE JULIUS CAESAR WAS KILLED - Largo Di Torre Argentina
1920年以来立ち入り禁止の広場
古代ローマ時代に建てられたポンペイウス劇場の一部を占めるトッレ・アルジェンティーナ広場は、ジュリアス・シーザーが暗殺された場所として名高く、近年は猫の聖域があることでも話題になっている。市内最古の野外広場でもあるこのスポットは、ローマ史における重要な遺跡だ。だが残念なことにそこはすっかり荒廃している。

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広場には4つの古代神殿と中世のれんが造りの塔、そして紀元前44年3月にシーザーが刺殺された現場とされる議事堂跡がある。これらの建物は1920年代に発掘されたものの、一般市民は立ち入り禁止のまま。現在、草木が生い茂るこの広場を利用できるのは猫たちだけになっている。
【関連】ローマの遺跡「トッレ・アルジェンティーナ広場」が猫の聖域に。Google ストリートビューを覗いてみると?(イタリア):カラパイア
長期の修復を経て一般公開へ
だが今年2月末、ローマ市長が老朽化が進む広場の修復と一般公開の予定を発表した。価値ある史跡をしっかり直して市民が訪問できる場所にするという。
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このプロジェクトの費用はおよそ110万ドル(約1億2200万円)と報じられているが、その半分は過去のプロジェクトに使った資金の残りでまかなえるようだ。修復にあたっては広場を一時閉鎖し、崩れそうな遺跡の保護や、貴重な遺物を博物館に運ぶ作業を行う。さらに公衆トイレや照明などを追加し、建物を散策できる通路も作るという
遺跡に関心を持つ市民の増加も
古代遺跡が随所にあるローマでは、2014年にマクドナルドの建設中に2000年前のローマ街道が見つかったこともある。そのわりに現地には遺跡に気づかない人もいるらしく、このプロジェクトをきっかけに関心を持つ市民も増えそうだ。
猫も遺跡も楽しめる観光スポットに?
修復およびリニューアル後の広場の公開は2021年後半の予定。なお、猫の保護施設がある区画は今回のプロジェクトエリアから除外されるため、彼らに影響はないという。
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およそ100年ぶりに開放されるトッレ・アルジェンティーナ広場。2年後には猫と遺跡の両方が楽しめる観光スポットとしてガイドブックに載っちゃったりするんだろうか?References:cntraveler / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
地球上で最も「ブルータスお前もか」密度が高い観光地になりそう
2. 匿名処理班
ブルータス!!猫だ、猫!
3. 匿名処理班
英語翻訳だからシーザーになるんだな
4. 匿名処理班
来た見た飼った (NNNに目を付けられたカエサル)
5. 匿名処理班
猫は撫でられた
6. 匿名処理班
ブルータス!!
お前もにゃーーー!!
7. 匿名処理班
「ブルータスよお前もか」が有名だけど、ことに及ぶブルータスのセリフ「語れ手よ、我がために(Speak, hands, for me)」が名セリフ。