この画像を大きなサイズで見る2019年1月1日、太平洋側北西部セイリッシュ海(ピュージェット湾とジョージア海峡を含む、バンクーバーとシアトルの間の水域)の海岸に、15番目の人間の足が流れ着いた。
ワシントン州エヴェレット、ジェティー島南端の浜辺を散歩していた人が、人間の切断された足入りの靴を発見したのだ。
この海域では、ここ10年の間に、靴を履いた切断された足が次々見つかっていて、大いなる謎となっている。身元・死因が不明な人間の足が、他の部位を伴わない形で相次いで発見されるからだ。
だが15本目の足の持ち主は見つかったようだ。
セイリッシュ海ミステリー
カラパイアでは13本目の足までの情報を2018年にお伝えした。
この画像を大きなサイズで見る13本目の足の身元は不明だったが、その後、足の持ち主はワシントン州イースト・ブレマートンに住んでいた79歳のスタンリー・K・オクモトであることが判明した。彼は2017年9月から行方不明になっていた。
14本目は2018年5月、ハイキングブーツを履いた右足が、バンクーバー近くのガブリオラ島で発見されている。
そして今年の元旦に15本目が発見されたわけだ。
幸いにも身元が判明した。スノーホーミシュ郡保安官事務所は、この足の持ち主はアントニオ・ニールであると報告した。2016年12月に家族から失踪届けが出されたとき、彼は22歳だったという。
この画像を大きなサイズで見るなぜセイリッシュ海には切断された足が定期的に流れ着くのか?
切断された人間の足だけがいくつも、定期的にこの海岸線に流れ着いていて、長いこと人々の関心を集めている。
ぞっとするような話だが、専門家や防疫官によると、実はとくに不気味なことではないという。これらの足は、連続殺人犯の仕業などではなく、墜落機の犠牲者のものでもない。
セイリッシュ海沿岸の同じような場所に、人間の足が定期的に集中して打ち上げられているのは、科学的に説明できる自然現象なのだという。
アメリカとカナダの国境担当当局も、この件にあまり関心がない。
ブリテッシュコロンビア(BC)検視局は、これまで見つかっている12の足のうち8つ(6人)の身元を特定しているが、どれも事件性はないという。
まず第一に、この海域には死体がとても多いということ。
ピュージェット湾のシアトルとタコマ沿岸が管轄のキング郡検視局の法医人類学者、キャシー・テイラーによると、この現象は、沿岸に人口密集地域があることが原因だと説明する。セイリッシュ海沿岸の大都市圏には、およそ700万人が住んでいる。
どの水域でも、自殺や溺死はつきものだ。海岸線の人口が多いほど、水難事故も増える。ニューヨークのような沿岸都市は、海水温が上がる春先に、浮遊遺体を回収する儀式を定期的に行っている。
この画像を大きなサイズで見るしかしなぜ、こうした遺体の一部が、サンフランシスコのベイエリアなどではなく、セイリッシュ海沿岸だけに集中しているのだろう。
ワシントン大学の海洋学教授、パーカー・マックレディは、話は簡単だと言う。
海面に浮いているものは、潮流に乗って流されるが、風に押される場合もある。これが、ひとつの重要な要素だ。
セイリッシュ海の風は、だいたい西から東に吹いているので、太平洋の一部であるこの海を漂う浮遊物は、どうしても海岸側に押し流されることになる
他の水域で見つかることも
とはいえ、こうした切断された足が、ときにほかの水域にたどり着くこともある。昨年11月には、オレゴン州ポートランド近くのウィラメット川のボートの進水路から、スニーカーを履いた足がひとつ見つかった。
2017年には、サウスカロライナ州チャールストンの埠頭で、やはりスニーカーを履いた足がひとつ。ミズーリ州セントルイス近くのミシシッピ川のほとりでも、テニスシューズを履いた足がひとつ、ハイカーによって発見されている。
カナダやアメリカだけでなく、外国でも同様の例がある。
2016年のオリンピック前、リオ・デ・ジャネイロのビーチバレーコートのそばで、足を含む体の一部が見つかり、同じ年、フィジーのビーチに観光客の遺体の一部が打ち上げられたこともある。
この画像を大きなサイズで見るなぜ足ばかりなのか?
ではなぜ、足ばかりなのだろう?
水中では、たいてい人間の体は関節がはずれてバラバラになる。体が水に浸かってしばらくすると、手や足は体から離れてしまう。
「ランニングシューズなど水に浮くものがついていると、特に足は簡単にはずれ、岸に漂着する可能性が高いのです」BCのサイモン・フレイザー大学、科学犯罪捜査センターのゲイル・アンダーソンは言う。
「ピンヒールやビーチサンダルを履いた足が流れ着いたことはありません。今のランニングシューズは、昔のものに比べて水に浮きやすいせいでしょう」
テニスシューズなどは、足を包み込むようになっていて、爪先や踵がバラバラになりにくい。腹をすかせた海の捕食者に露出している部分は食べられても、靴を履いている足部分は守られることが多いのだ。
節足動物は、遺体の肉を食らって骨にしてバラバラにしてしまう。海の状態によってはその解体作業はとても速い。
この画像を大きなサイズで見るブタの遺骸を使っての実験
2016年、人間の体に近いブタの遺骸をセイリッシュ海に沈めて行った実験で、アンダーソンはこのことを発見した。
これまでの研究では、遺体は数週間あるいは数ヶ月も損なわれることなく、水中を漂うことがあるという結果が出ていた。しかし、ジョージア海峡の酸素が豊富な水が大量の水中生物を育み、4日もあればきれいに遺体を骨にすることができるという。
持ち主特定が難しい理由
しかし、靴に足が守られているといっても、持ち主を特定するのはかなり難しい。
キング郡のテイラーは語る。「わたしが見た足は、水中にあった時間が長く、かなり腐敗が進んでいました」
DNAは塩水に数日、あるいは数週間浸かっていると、ダメージがひどくて分析することができなくなる。死んだ場所が海の場合、たいていDNAを比較できる遺伝物質が失われてしまうからだ。
岸辺に打ち上げられる頃には、骨や肉の切れ端しか残っていないため、疵跡やタトゥーなど、本人を識別できそうな痕跡も塩水で失われてしまっている。
テイラーは、もう片方の足が出て来たときに特定できるよう、行方不明者の報告書に靴のサイズも入れるよう、提唱している。
ビーチで見つかった足について、もっと細かい情報に注目する理由は、浜辺を歩く人々がスニーカーがひとつ落ちていたら、それに足がついているかどうかを気に留めることができるということも一部にはある。
当局は、もし、人間の遺体の一部を見つけたりしたら、触らずに地元の警察や検視局に連絡して欲しいと言っている。
References:The severed feet found on beaches near Seattle and Vancouver, explained – Vox/ written by konohazuku / edited by parumo
















舟の墓場ならぬ足の墓場か
あまり気味の良い話ではないな
※1
ここ、太平洋の海流の終着点の一つだそうで、小型船舶やボートが流れ着くことも多いんだそうで
あ、何か靴が片方だけ落ちてる…何だろ?と思ってヒョイと持ち上げたら中身が入ってたとかどう考えてもトラウマレベルだよな…
※2
そういえば、昔、こういう話があったな。
交番にて。
交番に来た女の子「手袋落ちてたの~」。
おまわりさん「んー、落し物拾って届けてきたんだー、えらいねー」。
遅れてきた母親「その手袋中身が入ってて、それ以外も落ちてたところにあったんです」。
※2
火垂るの墓の野坂昭如も、戦争中の思い出を語ったエッセイで書いてたよ。
靴が落ちていたので何気なく蹴飛ばしたら中身が入ってた、って。
あんなゾッとする文章を読んだのは初めてだった。
タイトルでメキシコ産の脚だと思った
以前も、この現象の読んで戦慄MAXだったけど、今回も戦慄させられた。原因が分かっていても怖い。
※4
理屈がわかったからといって「なあんだ、じゃあ安心だ HAHAHA」とはならんわなあ
というか考えてみたら
浜辺に落ちてるビーサンとかも
実は死んだ人の…ってこともあり得るのか…
※6
有り得るっちゃ有り得るけど、
ビーサンぐらいだとまぁ、海水浴客が波に攫われて失くして
「チッ…ま、そのへんの売店で新しいのを買うか」
で済ませたやつって可能性のほうが圧倒的に多そう。
※6
え1?じゃぁよく道路に落ちている軍手も……
※19
求人広告とかで検索すると、「軍手を落とす仕事」というのがありますよ。
たとえば、「道端に軍手を落とす仕事で、給料26万円」とかね。
ネタ晴らしをすると、どうも、トラック等の運送関係では、燃料補給をする際に、キャップの取り外しと取付の手間を省くために、燃料タンクの蓋として「軍手」を使うようです。
で、その軍手がたまに道路に落ちていると。
まあ、考えてみると危ない話ですね。これって。
>>25
燃料タンクの蓋に軍手を被せるのは知ってるけど蓋そのものとして使うってのは初めて見た。
牛や豚もスネのあたりから下は肉があんまりないというのと同じ理由なのかな
おっと、こんなところにフルフェイスのメットが漂着してててうぎゃああああああああ
※8※34
ミートinメットなんてVガンのアレだけでもトラウマなのに実物見たらしめやかに失禁するわ
拾うならガラスの靴がいいなぁ。
あ、もちろん「中身」抜きでね。
※9
この文脈で行くと、呪われてそうでやだなそれも。
説明されても、足がそこにあるってことには変わりがないから、どうも良い気持ちの話にはならないね。
自殺だった場合
見つけて良かったのか、悪かったのか、悩んでしまうな。
流れ着きやすいのが頭部とかでなくて良かった…
波打ち際でスニーカー履いてるような人間がそんなに大量に波にさらわれて溺死するか?
豚が4日で骨とか、凄い
死体は海に流せって話か。
あっちの警察は特に事件性を疑わないみたいだし。
海の中ではバラバラになりやすい…知りたくないトリビアだな。
SCP財団日本支部が管理されているものの中に、これに似た異常現象があるね
とある孤島に、ある時期だけ身元不明の遺体が毎年漂着という内容
放っとくとバラバラになっちゃうのか。やっぱ水死だけは嫌だな
>>ジョージア海峡の酸素が豊富な水が大量の水中生物を育み、4日もあればきれいに遺体を骨にすることができるという。
あっ…
海岸で靴見つけても安易に拾わない事を心に誓ったわ
私は水中の死体に見覚えがありません
海岸に靴が落ちてるのを見ると「靴落として気がつかない人なんていないだろ。ゴミの不法投棄かな」と思ってたけど、長い時間をかけて靴の中の足も食われて崩れ落ちたという事もありうるわけか。
>まず第一に、この海域には死体がとても多いということ
この一文からすでに嫌すぎるんだけど
塩水でDNAでの特定が難しくなるとか怖い事サラッと書いてんなぁw
持ち主の特定は困難です、アシからず。
※32
そんな理クツは聞きたくない
何年か前のバイク事故のニュースで、現場検証の警官がヘルメットを持ち上げた瞬間に顔をしかめたのが軽くトラウマ。
※34
実は、落し物に中身が入っているケースって、結構あるのかもね。
ちなみに、※24の「中身の入った手袋」の大元を考えたのは、阿刀田高さんらしい。
「ブラックジョーク大全」で検索。
ヒィッてなった
絶対海岸で靴を見つけても近寄らないぞ…
いずれは足が付くさ。持ち主の足取りもね
「まず第一にこの海域には死体がとても多い」ってのがだな・・
足だけ流れ着く理屈がわかってもやっぱり怖いやないかーい!
流れ着くことの謎は解けたがこれ事件性が高い気がする
でなきゃ全てスニーカーであることの理由がつかない
>>42
本文に有るように紐で固定され守られるからでしょ?加えてテニスシューズ、バスケットシューズ、ランニングシューズ、これらはどれも衝撃を吸収するように柔らかく高浮力だからバラけた後に水面近くまで浮く、風に流され漂着。
サンダル、スリッパは脱げる?外れる?してしまうしミュール、パンプス、ハイヒールも同じ。そして浮力も無いかほぼ無し。
水難事故なら水辺で遊ぶのは若い子が多い、スーツに革靴のビジネスマンがわざわざそんな格好で遊びに行かない。
でFA?
名も知らぬ 遠き浜より
流れ寄る 人骨一つ
故郷の岸を離れて
なれはその波に幾月
?「事件性は無いし珍しいことじゃない。君も興味を持つべきではない、いいね?」
豚さんは人間に近いっていろいろ利用されてるのに人間に食べられるんだよね
「海で溺れた」以外の、彼らの死因が気になる。
「足滑らせて転落→水路で流されて海へ」みたいなパターンもいるんだろうか?
※48
体のサイズこそ近いけど、異種族だからね。
仏さん海に棄てると塩水でDNAは分解されて足はつかないけど、脚が付くんだな