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背骨のトゲで身を守った恐竜の新種が発見される(アルゼンチン)

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image credit:Jorge A. Gonzalez
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 今から1億4000年前、アルゼンチンのパタゴニアには背中に並んだトゲで捕食者から身を守った草食恐竜が生きていた。

 新たに発見されたその恐竜はディクラエオサウルス科(dicraeosauridae)の仲間で、バジャダサウルス(Bajadasaurus pronuspinax)と命名され、現在はブエノアイレスの文化科学センターでトゲのある首のレプリカが展示されている。

Asi es el DINOSAURIO descubierto en ARGENTINA

 「バジャダサウルスやアマルガサウルス(ディクラエオサウルス科)の仲間の首や背中にならぶ長く鋭いトゲは、きっと肉食恐竜を思いとどまらせたでしょう」とCONICETとマイオニデス大学に所属するパブロ・ガリーナ氏は話す。

 「それがただの骨だけの構造だったり、薄い皮に覆われていただけならば、襲われたりしたときに簡単に骨折してしまったと思います。ですから、多くの哺乳類のツノで見られるようなケラチンの鞘で覆われていたはずです。」

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最大の肉食恐竜ギガノトサウルスと同時代

 四つ足で、竜脚類の仲間であるBajadasaurusは、三畳紀後期(2億3000万年前)から白亜紀後期(7000万年前)の終わりにかけて生きた。

 一方、アマルガサウルスが生きたのは、バジャダサウルスよりも1500万年ほど後の時代だ。

 両者が発見されたのは、史上最も大きな肉食恐竜とされるギガノトサウルスが発見されたのと同じ地域である。生きていた時代もBajadasaurusと同じ白亜紀後期だったため、ギガノトサウルスはそれをエサにしていた可能性もある。

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トゲは体温調節や異性を惹きつけるためにも使われた?

 CONICETによれば、このトゲは身を守るためだけでなく、体温を調整したり、異性を惹きつけるためにも使われたかもしれないという。

 またトゲとトゲの間には肉質のこぶがあり、ラクダのそれと同じような役割を果たしていた可能性も考えられる。 

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 今回発見されたバジャダサウルスの頭蓋骨は、ディクラエオサウルス科の恐竜のものとしては最も保存状態が良かったという。

 その調査からは、地面に生えた草を食べるために屈みながらも、頭上についていた目によって周囲を警戒できただろうことが分かっている。

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バジャダサウルスの骨格要素 image credit:Pablo A. Gallina, Sebastian Apesteguia

 この研究は『Scientific Reports』に掲載された。

References:phys / Bajadasaurus/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 41件

コメントを書く

  1. アマルガサウルス発見前なら衝撃も凄かったんだろうが

    • 評価
  2. おお、かっけぇ!
    セナカクシザシザウルス!

    • +1
  3. ヤマアラシのトゲは体毛が高質化したやつだろ、この再現した骨格標本のトゲらしい物は、首の骨から直接伸びている。これ、生物として有り得るんか?

    • 評価
    1. ※8
      アマルガサウルスの伸長した神経棘もトゲだったとする説もあるし、
      それやスピノサウルスやらディメトロドンやら
      帆状になっていたと考えられているとはいえ
      伸長した神経棘が筋肉層より大きく突き出した動物は多くいる。
      更に大概の四肢動物の爪は突き出した末節骨の先端をケラチン層が覆ったもので、
      この恐竜の首のトゲは構造的には爪と同じようなものと言える。

      • +8
    1. ※9
      強くなれると思うけどシャツを着るのに苦労するようになるぞ

      • +4
  4. これ棘に攻撃が当たった時は脊椎に直接ダメージ入るんじゃあと心配になるな。
    棘一個だけつかんでぐりっと回したら背骨がぐりっと・・・こええ

    • +10
    1. ※10
      関節がなさそうに見えるから折りたためないのかな
      下手に何かに引っかかったりしたら命とりになりそうだ

      • +4
  5. アマルガサウルスの亜種っぽいな。南米だし。

    • +1
  6. 何年かしたら実は頭が上下逆であばら骨だったとかになりそう

    • +4
  7. 骨の形が魚っぽくない?さかなのひれみたいな感じなんじゃないの?

    • 評価
  8. 帆のようなヒレならまだ分かるけど、こいつだけトゲって信じられんわ。

    • +1
  9. 棘の上ではこの恐竜が歩いた後に飛び出てくる昆虫を狙う鳥たちが屯してたんだろうな

    • +5
  10. ケラチン層だかがあったところで、こんなに長かったら肉食恐竜が殴ったら1発で折れるんじゃないの?

    • +2
  11. アマルガサウルスのトゲは帆になってたらしいけど、こいつはちゃんとトゲしてるのね

    • +1
  12. 肉付けされた顔とか本物と全然違うんだろうなぁ

    • +1
    1. ※20
      奇跡的に肉付きが残ってる化石があるけど、復元図とほとんど同じで感動したよ

      • +2
  13. 肋骨で攻撃する生き物も世の中にはいるらしいしな

    • 評価
  14. これもアマルガサウルスの帆のように被膜張ってたんじゃねーの?

    • +2
  15. 今、自分の首痛めてるんだけど、みんなのコメント読んで
    トゲどっかにひっかけてグニっと首の骨一箇所だけ負荷かかったとこ想像してなんか涙出た

    • +5
  16. 牛や馬の背中の骨も結構トゲトゲしているよね
    これもそんな感じで肉で覆われてたかもね

    • +1
  17. 持ち手が折り畳み式のこういうヘアブラシあるよね

    • 評価
  18. Tレックスも最近じゃ鶏の様にフサフサで鳴き声は鳩みたいに「クルックー」とかいう鳴き声だったとかテレビで見たな。

    骨だけじゃどんな姿だったかなんてわからんよ。

    • -2
    1. >>31
      マンボウとかの骨格を見ただけじゃ元の姿は想像し難いよね
      一部だけの骨なら尚更

      • 評価
  19. 北斗の拳のモヒカン野郎みたいだな。

    • 評価
  20. 攻撃や防御に役立ったというより、こいつ小骨多いから食べたくなーいみたいな感じで補食を逃れてたんだったりして

    • +1
    1. >>36
      既視感の正体がわかったよ。ありがとう

      • 評価
  21. どうせトゲ出てないんだろ?クジラで知ってる

    • 評価
  22. ここの恐竜詳しい勢に質問!ウシ科の角みたいな構造だった可能性はある?それなら争いや捕獲者によってトゲが折れても、野生のウシ科動物みたいに生存してる個体はいたんじゃないかな、って思って。それともダメージは脊椎におよんで、死んでしまうんだろうか?

    • 評価

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