
オシリス・レックスが打ち上げられたのは2016年9月のこと。以来、2年かけてベンヌまではるばる旅をし、今年8月半ばからベンヌの探査を行っていた。
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粘土鉱物の中に水の存在を示す分子を発見
搭載されている探査機器の2つが、結合した酸素原子と水素原子を含むヒドロキシ基という分子が粘土鉱物の中にあることを発見。NASAによると、ヒドロキシ基は水を含んだ粘土鉱物に見られるもので、かつてベンヌ表面の岩が水に触れたことがあるサインだという。
3D Shape Model of Asteroid Bennu
、太陽系の歴史と進化を知る手がかりに
念のために言っておくと、昔ベンヌには湖や水たまりなどがあったというわけではない。液体の水を保持しておくには、小さすぎるために、それはありえないのだ。しかし、その母天体ならばそのような可能性があるようだ。
「ベンヌ中で含水鉱物が存在するということは、太陽系が形成された初期の名残りであるこの小惑星が、原始的な揮発性物質や有機物の組成を調べるには格好の研究素材であるということです。」(NASAゴダード宇宙飛行センター エイミー・サイモン氏)
オシリス・レックスは、NASAにとって初めての小惑星からサンプルを回収しようという試みだ。
2020年7月には着陸が予定されており、そこで回収した2キロの岩石をカプセルに入れて、1年半をかけて地球に送り返す。
「サンプルが地球に届くのは2023年のことです。科学者にとっては、太陽系の歴史と進化についての新しい情報を持つお宝です。」(サイモン氏)
ちなみにベンヌとはエジプト神話の不死鳥にちなんだ名である。
References:NASA spacecraft finds signs of water on Bennu asteroid/ written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
もしこのサンプルが無事地球に届くようなら本当に脳汁が出るぐらいのお宝だな。
2. 匿名処理班
何年か前に話題になった小惑星ベンヌにピラミッドがあるって
記事ををここでも見た気がするんだが、あれはデマだったのか?
3. 匿名処理班
※2
そのとおりフェイクニュースだった。
接近するまで構造物がわかるほどの画像は無かったから
4. 匿名処理班
-OH!
5. 匿名処理班
水なんて宇宙には割と普通に存在しているのかもしれない
液体で存在してる場所もあるだろうからそうなると微生物レベルは珍しくないのかもしれない
6. 匿名処理班
氷彗星がベンヌとぶつかり岩石との水和物を作った可能性もある。
7. 匿名処理班
※5
水分子は有り触れていると言える状態です。
酸素と水素ですからねぇ、
後はそれが「どんな状態で」「何が起こっているか・何も起こっていないのか」ですね。
8. 匿名処理班
アベンヌウォーターを連想したのは私だけでいい……
9. 匿名処理班
気になってエジプト神話調べたら、結構重要な鳥なんだな
原初の水や原初の太陽、時間に関わる鳥だって
10. 匿名処理班
部活の帰り道、みんなで飲んでたからなあ...
そうか、あの星の水、無くなったのか・・・
あ!部活?軽音楽部でした確か。
11. 匿名処理班
いつものNASA予算獲得目的に夢を語っているだけ。
12. 匿名処理班
ジャングルで木に絡んだつるを切って飲む水みたいな
13. 匿名処理班
期待されていたリュウグウは水(も砂も)なかったのよね