思いがけないところに現れた愛らしい動物の話題は、多くの人をほほえましい気分にさせるものだが、最近アメリカのニューヨークの公園に現れた色鮮やかなオスのオシドリが話題になっている。
世界的にも有名なセントラルパークの大きな池で暮らし始めたカラフルなオシドリ。
公園にはそのフォトジェニックな姿を一目見ようとおおぜいの見物人が押しかけ、各地のメディアが取り上げるほどになっている。
だが、人気中上昇中のこのオシドリについて、現地ではいくつかの懸念も浮上しているという。
A Mysterious Mandarin Duck In Central Park Fascinates And Delights | NBC Nightly News
アメリカでは珍しいオシドリ
アメリカのメディアに引っ張りだこになっているこのオシドリは、今年10月初めからセントラルパークの大きな池に現れ、以後この水場に住み着いたようだ。image credit:youtube
オシドリは主に東アジアなどに生息するカモ科の水鳥で、茶色がかったメスに比べ、赤いくちばしやカラフルな羽を持つオスが目を惹くことでも知られる。いわゆる渡り鳥のような個体もみられるが、アメリカでは野生と飼育を含め数百羽ほどしかいないという。
この美しいオシドリがどこからやってきたのかは定かでないが、セントラルパークにやってきた珍しい鳥としてたくさんの人の目を和ませている。
実は乱暴者?このオシドリに憤慨する声も
しかし、一部のメディアではこのオシドリの平和的とはいえないふるまいを取り上げている。このオスは先住のカモたちをたびたび追い回し、自分に近づいたマガモたちを邪魔者扱いしてクチバシでつねったりしているというのだ。
先月末、その現場を目撃したツイッターユーザーのデビッド・バレットさんが自身のアカウントでこんな画像をシェア。カモたちに乱暴な接しかたをするオシドリに憤慨している。
他のカモ、特にオスにも高い縄張り意識があるが、長年マンハッタンの鳥をチェックしてきたバレットさんはそのオシドリを自己主張が激しく怒りっぽいタイプとみている。The feisty MANDARIN DUCK often chases down and nips at the larger Mallards when they invade his space or otherwise annoy him 📷 @philmcgrew pic.twitter.com/GIlqWtsT3J
— Manhattan Bird Alert (@BirdCentralPark) 2018年11月28日
遅くてイライラ?前で泳ぐマガモをつねっている場面も。
確かにこのオシドリは珍しくて美しい。だが興味津々なら姿を愛でるだけでなく、彼をもっとよく知った方がいいかもしれない。Possibly disrespectful, or maybe just not swimming fast enough, this Mallard feels the sting of the MANDARIN DUCK'S nip 📷 @IAMASONFLOWER pic.twitter.com/HQARFDCvAM
— Manhattan Bird Alert (@BirdCentralPark) 2018年11月29日
たった1羽で暮らし始めたオシドリに同情も
このオシドリの足にはバンドがあるため野生ではないとみられている。バレットさんは、すぐ隣のニュージャージー州の農場から逃げたか、飼い主によって放されたのではないかと語っている。
image credit:youtube
しかしここは様々な人々から成り立つ国際都市ニューヨーク。バレットさんはたった1羽でやってきたオシドリにも同情の余地があるとみている。「この池で1羽のオシドリで体格も小柄ですし。今は多少強気でいなければならないのかもしれません」
バレットさんを含む多くの鳥愛好家によると、一般的なオシドリの多くは、地元の鳥たちと平和に暮らすケースが多いという。
image credit:youtube
もしかしたら慣れない池に住み始めた途端、おおぜいの人に騒がれてストレスになってる可能性もある。つい最近のオシドリ。まだ公園の池に住んでいるようだ。
たった1羽で別の集団に入るのってたいへんだろうから、心細くてつい虚勢をはっちゃってのジャイアン的行動なのかもしれないが、なんとか丸く収まるといいね。The MANDARIN DUCK continues at the Central Park Pond (60th and Fifth) this Tuesday. 📷 @hubbnyc pic.twitter.com/KpXjM68UVg
— Manhattan Bird Alert (@BirdCentralPark) 2018年12月11日
References:inverse / twitterなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
オシドリは交尾を終えるとさっさと次のメスを見付けて、夫婦で仲良く子育てすることは無いらしいのに何で「おしどり夫婦」という言い方があるんだろう?
2. 匿名処理班
オシドリなのにぼっちじゃおこりっぽくもなるわ
3. 匿名処理班
知らない場所に行ったら、人間だってそうなるって。
今は静かに見守ろう。
4. 匿名処理班
おしどりは、実は毎年パートナーを変えるそうです。
おしどり夫婦というのは人間が作った幻想のようですね
5. 匿名処理班
子供の頃、野生動物の生態を紹介する番組がやっていた。
シマウマなどの一年を追ったものだが、乾季や出産の時期の場面ではナレーションが入る。
「お母さん頑張って!もうちょっと・・ああ、生まれた!」
「ライオンです、大変!早くは走れないの、うまく隠れて!」
「水場までもう少し!歩いて!」
次の週、ライオンの親子について取り上げる。
「お腹を空かせた子供たちが待っています・・もう限界です!」
「お母さん頑張って!あ!とうとう仕留めました!」
「乾季が終わってあの兄弟達は・・一頭見当たりませんが、二頭は立派に育っています!」
自分は世間と何かについて学んだ様な気がしたもんだよ。
6. 匿名処理班
うーむ。こりゃあなんだか。
内面も大事ってことやね。。。
7. 匿名処理班
んー、飼われてたのなら、他の種との共同生活の経験がないんかもな
警戒してまわり皆敵に思ってる状態なんかも
8. 匿名処理班
オシドリ夫婦よりキジ夫婦よね。
9. 匿名処理班
野生の生き物に対して態度が悪いとか何様になったつもりなんでしょうか、人間は。
知性も理性もある(皮肉)人間だって狭いコミュニティーで差別やいじめをするのに鳥類になにをかいわんや。
10. 匿名処理班
インスタ蝿が池の周りを取り囲んでいるのもあと何日かな?
11. 匿名処理班
害来種来襲
12. 匿名処理班
なんでオシドリくらいでそんなに注目されんの?と思ったら、アメリカにはそんなにいないのか
日本で言う、印旛沼のペリカンみたいなレアさなのかな
13. 匿名処理班
マガモつねるのはやめてあげてwww
14. 匿名処理班
オシドリ夫婦って日本では仲の良い夫婦
というイメージだけど
毎年パートナーを変えるそうだよ。
かえってカラスの方がオシドリ夫婦かも知れない。毎年同じ相手とペアになるそうだから。
15. 匿名処理班
鴨たちはたまったもんじゃないだろうけど、タイトルのジャイアンに笑ってしまった。
飼われてたなら元に戻れたらいいな。
16. 匿名処理班
オシドリは「RGBカラー」をサポートしています。
17. 匿名処理班
オシドリってこんなイキリ顔するのかよ!
困惑してそうなマガモの表情かわいい
18. 匿名処理班
カラフルかつパワフルなのね
19.
20. 匿名処理班
元々カモの類って全般的に縄張り意識強いよね
21. 匿名処理班
本当の飼い主さんが迎えに来るか、
マガモたちとの生活に慣れてくれるかするといいね
22. 匿名処理班
生涯つがいを変えないのはペンギンと猛禽類かな
23. 匿名処理班
なんて美しい造形の鳥
まさに神作
24. 匿名処理班
>>1
パートナーが決まって卵産むまではベッタリくっついてるから、それが仲良さそうに見えたんじゃないかな?
もちろんこのベッタリは他のオスに取られないようにマークしてるだけなんだけどね…
25. 匿名処理班
※1
オシドリはさっさと次のメスを見つけるから端から見るとずっと一緒の番がいると思ったんじゃない?人間にオシドリのメスが別人だってわからないだろうから
26. 匿名処理班
オシドリって全く美しく見えない
太めでスタイル悪いし、ふてぶてしい顔してる
色もやたら派手なだけで下品なおばさんって感じ
27. 匿名処理班
生物なんだから縄張り意識があって当然
乱暴じゃない普通
近所の川や池に行って水鳥を観察すれば
良くわかる
28. 匿名処理班
置物感がすごい
29. 匿名処理班
鳥は縄張り意識強いよね
本人だって必死なのだろうし、元の飼い主に戻れるといいね
足輪から持ち主がわからないのだろうか
30. 匿名処理班
オシドリは夏毛に変わるとぐっと地味になる。こんなにきれいなのは繁殖期だけだそうだ。
とあるエッセイ漫画で「ホストと出家ぐらいの落差」と言われていた。
この個体も出家の時期がきたら落ち着くだろう、きっと。
31. 匿名処理班
※26
何、自分の話?
32. 匿名処理班
オシドリは、アメリカ大陸では外来種です。
カモは越冬地では縄張りは作りません。
33. 匿名処理班
オシドリはもともと気が荒い。パートナーがいないとなると、なおのことなのかも。美しい鳥というのは本質的に他の鳥と仲良くするのは難しい。