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交通事故で入院中、隣人に愛犬(セラピー犬)を預けたはずが、たらい回しにされ行方不明に。ついに感動の再会。

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(著) (編集)

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 日本ではあまり見かけないが、盲導犬や聴導犬などを含むサービス・アニマルのなかには、セラピー・アニマル(Emotional Support Animal: 情動補助動物)という種類も存在する。鬱病や不安障害、パニック障害、PTSDなど、精神的な困難を抱えた人を支援してくれる動物だ。

 アメリカ、フロリダ州のランド・オ・レイクスに住むラリー・ペティートさんの犬、サンディ・ガールもセラピー犬であった。アメリカ空軍を退役したラリーさんは、PTSDに苦しんでいたのだ。

 ラリーさんに生き抜く力を与えているのが、8歳のラブラドール、サンディなのである。

 そのサンディが行方不明になってしまったら――ラリーさんの狼狽と悲しみは想像に難くない。

交通事故で病院へ

 ラリーさんとサンディが離ればなれになったのは、10月16日のこと。サンディを連れて買い物に出たラリーさんは、帰り道で交通事故に遭ってしまったのだ。

 すぐに救急車が駆けつけ、ラリーさんは病院に搬送された。

 だが、搬送の前に、救急隊員の一人がラリーさんに「犬はどうしたらいいか?」とたずねていたのだ。ラリーさんは、隣人の一人の名前を挙げ、彼女に預けてほしいと答えた。

 後ほど病院にやってきた警察も、サンディは隣人の家で元気にしていると言ったので、ラリーさんはすっかり安心していた。

 そして3日の後、退院したラリーさんは、サンディを引き取りに、真っ直ぐに隣人宅へ向かった。

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消え失せていたサンディ

 しかし、ノックに答えてドアを開けた隣人はいつものように微笑んではいなかった。サンディはどこに?と聞かれても、「事務所へ行って」というだけだったのだ。彼らが暮らしていたのは、リゾート地の一角で、そこには管理事務所があったのである。

 訳が分からないながらも、とりあえず言われた通りに事務所へ向かったラリーさんだったが、そこにもサンディはいなかった。

 事務所のマネージャーが言うには、動物管理センターに連れて行かれたというのである。しかも、どのセンターかについては話が二転三転し、要するに、たらい回しのような状態になったのだ。

 ラリーさんは、話に出たすべての管理センターを訪ねた。そこに収容されている犬を全て確認したが、サンディはどこにもいなかった。忽然と姿を消してしまったのである。

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image credit: Jamie Katz Pet Detective

唯一の手がかり

 だがその晩、ラリーさんの友達から重要な情報が入った。最初にサンディを預かってくれた隣人に何か問題が起こり、別の隣人がサンディを引き取っていったというのである。しかし、その隣人は今はカリフォルニアに行っているというのだ。

 ラリーさんは地元の保安官事務所を訪ねが。事務所に詰めていた副官は親身になって対応してくれた。

 副官による調査の結果、隣人その2は、近くのドッグランで出会った「黒いラブラドールを飼っているという男性」にサンディをあげてしまった、ということが判明した。

 しかし、そのあげてしまった相手がどこの誰なのかは全く分からない。ラリーさんはこの時点で思いつく限りのことを全て行った。

 ジェイミー・キャッツというペット探偵にサンディの捜索を依頼し、近隣のシェルターを訪ね歩いてマイクロチップを確認し、500ドル(約5万6千円)の賞金をかけ、ビラをつくって配り歩いた。

 ラリーさんにとって、サンディは単なるペット以上の存在なのだ。PTSDの症状で苦しんでいる時のラリーさんは、サンディのこと以外はまったく何も気にかけなくなる。「サンディは私の命綱なのです」とラリーさんは言う。

 だが、サンディは見つからないまま、時だけが過ぎていった。

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そして感動の再会

 そして、あの事故からちょうど3週間がたった11月5日のこと。探偵事務所の電話が鳴ったのである。

 電話をかけてきたのは、まさにサンディを引き取ったという男性であった。その男性は、サンディは捨てられたのだと聞き、それならばと引き取ることに同意したのである。

 だが、たまたまその男性の上司がサンディについてのニュースをテレビで見て、男性に教えてくれたのだ。

 そしてラリーさんとサンディは、実に22日ぶりに再会を果たしたのである。

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 ラリーさんは、もう二度とサンディを目の届かないところへはやらないと決めている。虹の橋へ向かうその日まで、一人と一匹はひと時も離れることはないだろう。

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References:Patch など / written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 66件

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  1. セラピー犬にも人の冷たさには勝てなかったか…

    • +41
    1. >>1
      アメリカ人の大雑把なところがよく出ているニュースだった

      • +13
    2. >>1
      いきなり犬を押しつけられた隣人も困ったろうな

      • 評価
      1. >>50
        だからといって勝手に手離すのはなしだわ
        最低だ

        • +1
  2. 何がどうしてこうなった…
    でも会えて良かったねぇ
    うちにも「猫探してます、大事な家族です」って書いてあるビラ入ってて、猫が1匹で彷徨ってると思うと、家族が猫を心配してると思うと胸がギュンってなったから早く見つかると良いな
    全然知らない猫だけど、気になってさっき探しに行っちゃったよ
    野良猫すら見つからなかったわ…

    • +74
    1. ※3
      あなたはなんていい人なんだ!!
      猫ちゃん早くみつかるように祈っておきます。

      • +7
  3. なんかもう隣人ひどすぎる。隣人の隣人に預けた時にちゃんと説明もしてないってことよね。
    急に預かることになっちゃったのを考慮しても、ひどい。

    • +100
    1. ※4
      もしかしたら隣人も警察からろくに説明されなかったのかもしれない

      みんな捨てることはせず一応人の手に渡しているし、最終的に知識も経験も愛情も十分持ってる人にもらわれた
      みんなが最善ではなかったかもしれないが、この記事に書いてあることだけでは誰も責められないな

      • +16
  4. その愛人が一番の害悪
    って、ただの隣人じゃないか

    • -11
  5. 隣の人がいきなり犬を押し付けられたのか、前もって頼まれていたのに約束を果たさなかったのかで感想が変わる

    • +46
  6. とにかく、会えて良かった。

    まあ、いきなり「お隣さんから犬を預ける人として指名されましたよ」つって犬預けられても、物凄く困るのは、分かる。例え普段はにこやかに挨拶して世間話をする間柄だったとしても、それはそれだもんな。だからお隣さんを責められないし、PTSDの飼い主にそこら辺の適切な判断を求めるのも、酷かもしれん。

    だから「とにかく、会えて良かった」としか、言えん。
    いや~、良かった、良かった!

    • +55
  7. いろいろかわいそうだなって思うには思うけどさー自分の身になにかあったら犬を預かってくれるよう隣人に事前に了承してもらってたのかこれ

    • +21
  8. 隣人も急に名前を告げられて迷惑だった可能性も大きい。
    本人も目を離さないと反省しているタイプの方でよかった。
    突然の出来事があった時のこと考えると、ペットは非常に困るね。

    • +8
  9. 最初の隣人が犬を預かることを了承したことを示す記述が一つも無いな。

    • +17
  10. もういい加減な人たちばかり、物なら諦めもつくだろうけど酷すぎるわ

    • +18
  11. 日本でもこういう事例が起こりうるので、早い段階でペットシッター会社とのつながりを持つといい。家族親戚で頼れる人がいるならいいけど。

    隣人も急に頼まれても無理な事もあるだろう。
    一番悪いのは、警察の言動だと思うけどね。
    確認もしないで安心させる嘘なんだとは思うけど。

    • +13
    1. >>13
      日本だと、大家さんによっては
      ・出先で事故に遭ったときの為に、警官に家にペットがいる事と大家の連絡先を伝えるカードの携帯を義務付け
      ・ペットの種類、性格、かかりつけ医、1日だけ大家が世話してしのぐための餌のありか、緊急時の預け先の届け出の義務付け
      ・・・なんかあるけど、なかなか浸透せんね。

      • 評価
  12. 本犬の喜びようもだけど、茶色い子が「どうしたの大丈夫?」って感じでくっついてくるのも可愛い。

    • +20
  13. 感動の場面に便乗して一緒に喜ぶ周りのワンコたち

    • +57
  14. 再会出来るまでに酷い目に遭わずに
    いい人が引き取っていてくれて良かった

    • +27
  15. 隣人がひどい!とも思ったけど隣人なりの言い分はありそう。
    とにかくめでたしめでたし。

    • +15
  16. 迷惑だったとしてもさすがにこの対応は酷いな
    隣人その2に渡したことぐらい言えよ

    • +31
  17. 隣人も犬飼った事ない人なら物凄く困るのは分かるが、
    知らない人に上げると言うのはもう論外だわ。
    動物病院やペットホテルに事情を話して後払いでお願いとかにしといた方が良かったとは思うけど。

    • +28
  18. 隣人1から2に移った時に「預かった」が「捨てられた」に誤解されたのか?
    わかってて他人に渡したならもう普通に犯罪では

    • +21
  19. 急に預けられても困るって言うのはわかるけどそれならそれを本人に伝えて別の人に頼んでもらうとかすればいいじゃん
    いくらなんでも対応がひどすぎないかな…

    • +24
  20. たぶん話が混乱してるけど
    この人たちが住んでいるのは別荘地で一時的に住む場所、飼い主が事故に合い指定された隣人1は急に犬を預かることになり困り、事務所に預けたがそのあたりで話が変わり犬は捨てられたになり、カルフォルニアに帰る予定の隣人2が引き取り
    知り合いの犬好きにあげてしまい…

    まあ、適当で調子だけいいおおらかなアメリカ人らしい話だ

    • +34
    1. >>27
      別荘地の話なのか…これなら、話が混乱するのも分かる気がした

      預かる→預かれない→捨てられた?!→新しい飼い主探した方が良いよね
      なんだろうが…やっぱり情報をまともに伝えない隣人がイマイチだな。警察もか

      • 評価
  21. 隣人にきちんとした説明があったかどうかは別として、
    隣人もひどいが、他の警察も事務所のマネージャーの対応も適当すぎて呆れる

    • +16
  22. 出会えて本当に良かった!!…っていうか隣人その1もその2も酷すぎるやろ!ポイ捨てするかのように他人の大切なワンコを見捨てるとかありえんわ。

    • +1
  23. 本人が隣人に電話して頼めよ
    いきなり大型犬押し付けられても無理だって 
    犬飼ったことあるとか隣人とかなり仲がいいとかじゃないと無理無理
    電話というものがあるのに隣人が電話してこない本人も電話しないつまり疎遠な隣人なんだろ
    無理無理

    • +2
  24. 正直、誰も責められないよ。
    動物を飼うということは、
    生活が大きく変わるということ。
    生半可な気持ちでは務まらない。
    自分が同じ目にあったら、「ペットホテルへ」と
    言い残さなくちゃと勉強になった。

    • +4
  25. 隣人が適当すぎる
    連絡先も知らない、知る気もない
    どんなに迷惑だったとしてもさ電話番号くらいメモるでしょ日本人なら

    • +6
  26. 高くてもペットショップとかドッグシェルターに預けるべきだったな

    • +4
  27. つかマジでアメリカ人てこんな感じやぞ
    責任の所在がハッキリしないときに特にこんな感じのいい加減さになる

    • +6
  28. 長年犬飼ってるけど個人的にこれは飼い主側の不手際かなぁ。
    素直にペットホテルに預ければ良かったと思う。

    • +4
  29. 最終的に引き取った人がいい人で本当によかったな

    • +9
  30. 預かれないなら断ればすむ話だろ
    引き受けたなら最後まで責任持てよ

    • -2
  31. 急に隣人から犬を預けられても対応無理だわ
    犬が嫌いな人もいるし、次の日仕事だったり旅行だったらどうするの
    とはいえ、事故った直後で適切な相手に犬を預けようと頭を働かせるのも無理

    こういう時にペットを預かるサービスは保険会社とかがやってるんじゃない?

    • +8
  32. もしかしたら保健所に流れてて処分済みっていう最悪のケースも考えちゃうと
    気が気じゃなかっただろうな…

    • +7
  33. 独居者等の事故の場合は警察から直接保護施設に預けてもらえるシステムがあれば(一般化されれば)いいかもね。大怪我で会話も筆談も不可能な場合だってあるし

    • +5
  34. 急に頼まれたとはいえみんな無責任すぎる…
    そりゃ子供を一人にしないこと!みたいな法がガチガチに作られるわけだ…人の子供でも同じことをやりかねない

    • +7
  35. 隣人が事前に言われてなくて迷惑だった可能性大だけど
    それなら警察官に「事故った隣人と仲悪いんで預かれないっす」って言えばいいだけ
    預かっておいて人にあげるのは性悪すぎるわ

    • +3
  36. 自分も愛犬が行方不明になって、後に再開したら絶対こうなる。
    泣いちゃう。子供みたいに うわーん… 良かったよーー エーンエーン。。て(笑)
    すごく愛されてるし、再会できて本当によかった!

    • +3
  37. 周りの犬、
    「事情はわかんないけどなんかめでたいから喜んどこ!はしゃいどこ!撫でられとこ!」
    って感じでちゃっかり撫でられててかわいいw

    • +13
  38. 飼い主の事故後三週間の姿からすると、入院したものの大した怪我ではなかったことが窺える。とりもなおさず病院へ運ばれたということなんだろう。

    ならば、犬とて事故車両に同乗していたのだから動物病院へ運ばれてしかるべきだったのでは?と思う。
    怪我をしてるかもしれないしペットホテル的に犬猫を預かってくれる病院もあるし。消防?警察?も飼い主の隣家へ運んでいる位なのだから犬を病院へ運ぶことについては問題ないだろうし。

    事故現場で「犬はどうする?」と訊かれた際の返答が最善ではなかったってことなのかな。かかりつけの動物病院が飼い主の緊急時に預かってくれるかどうか、を知っているといいんじゃないだろうか?

    • 評価
  39. 自分に急に何かあった場合、絶対に預かってくれる人を決めておかないといけない
    1人暮らしの人は特に!
    帰ってきた時、どこ行ったか分からんとか・・・そんなん絶対あかんやろー
    いや、もー殺処分とかになってなくて良かったわ

    • 評価
  40. なんかこう、これが一般的なアメリカ人の対応なのかと顔を覆いたくなる事件だな。
    確かに犬を急に任された場合は困るけど、「本気で心の底からどうでもいい」って
    感じでそのときの対処もあとのウソも酷すぎる。
    確実にその隣人はサイコバスだと思う。

    • 評価
  41. 3さんはいい人や。

    猫が見つかりますよに。無事でありますように。そしてあなたにも良いことがありますように。

    • +6
  42. ガイジンなんてどいつもコイツもちゃらんぽらんな奴ばかりだ
    身の回りのブラ公やちゃんころ見てるからよく分かる

    • -2
  43. サンディのしっぽがだんだんスピードアップしていってるのが嬉しくてたまらないのよく分かるな

    • +7
  44. 隣人に落ち度があったかどうかこの記事じゃ分からないよ
    元々話をしてなかったのかもしれないし
    連れてった人も話が通じてるものとして説明せず置いて行っただけかも
    わけもわからず置いていかれて一生面倒みるのかと思って
    無理だから引き取ってくれる人に渡しただけかもしれない
    前もってきちんと話をしてなかったら飼い主が悪いってことになる

    • +1
  45. 隣人を迷わず指定だから、もしもの時の為に前もって話を通していると思う。それに隣人が他にあげたのを隠して事務所行けと言うから無駄な行程を踏むことになっているし、大丈夫といった警察も無責任、他コメにもあるけどアメリカでは珍しく無いんだよな。犬じゃなくて人間の場合でも似た感じになる事もある。今は責任問題がうるさいから幼子に対しては徹底するけど10代となるとね。

    • 評価
  46. アメリカの弁護士「だから契約書が必要なんですよ(ニッコリと名刺を差し出しながら)」

    • 評価
  47. どこの国の話だったか忘れたけど、預けた犬が何かの手違いで安楽死させられたって話があったよね。ホント怖い

    • 評価
  48. 再会の動画のイッヌが全員サンディでワロタwww

    • +1
  49. 感動の再開のかたわらで、ちゃっかり撫でてもらってる茶色いワンコがたまらんw

    • +3
  50. 犬を預かってね。っていきなり言われて預かれるわけないじゃん。もし動物苦手な人だったりアレルギーある人だったらどうするの。迷惑な話だ。ただ、預るのを全力で断る方が犬のためになっただろうから、それをしなかったのは隣人にも落ち度があるね。

    • 評価

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