この画像を大きなサイズで見るベルギー、イーペルの町にはこの60年間ずっと続いているネコ祭りがある。「カッテンストゥッツ(カッテンストゥート)」国中から訪れる大勢の人でにぎわう人気の祭りだ。
3年ごとに開催され、巨大なネコの像やブラスバンドや騎馬のパレードなど、それは華やかな催しになる。パレードの参加者は皆、ネコや魔女、ネズミの扮装をして、沿道に詰めかけた人々に笑顔をふりまきながら町を練り歩く。
現在は陽気で楽しい華やかな祭りだが、もともとはもっと暗い歴史のあるものだった。
Kattenstoet Ieper 10 mei 2015 Kattestoet gefilmd met Gopro Hero4
中世の時代、猫は悪魔憑きとされていた
中世の時代、人々は動物、とくに猫に対して非常に残酷な仕打ちをした。この時代の西ヨーロッパの多くの都市は、儀式として猫を虐待していたのだ。
網やカゴなどでたくさんの猫を捕まえては、高みから放り投げてたき火の上に投げ落としていた。
猫には悪霊が宿り、悪魔そのものだと考えられていたせいだと思われるが、哀れな猫たちが苦しみに鳴き叫ぶのを見て、群衆は大笑いしていたという。
猫が黒焦げになると、人々はその燃えさしや灰を集めて家に持ち帰り、お守りにした。
この画像を大きなサイズで見る1950年代のカッテンストゥッツ
image credit:wikipedia
ネズミ捕りに猫を導入するも増えすぎて投げ捨てる習慣が根付く
ベルギー・イーペルの町も例外ではなく、民俗学的な迷信によって多くの猫が犠牲になった。
そのころ、イーペルを含めたベルギーのフランダース地方の町は、繊維産業で有名になっていた。イギリスから羊毛を輸入し、熟練の職人たちによって服に仕立てられた。
羊毛は織物会館に保管されたが、服はネズミの格好のターゲットになった。布地をかじり、どんどん子孫の数を増やしていったのだ。
こうしたネズミ退治のために、イーペルの商人たちは天敵である猫を導入した。だが猫も次第に増えすぎて、まもなく町の手に負えなくなってしまった。
そこから、猫を投げ捨てる習慣が始まったと言われている。猫が不吉なことの前触れだと思われていた時代、町の人々にとって、地元の織物会館から猫を投げ落とすことはなによりの楽しみになった。
定期的に猫を処分する日が設けられる
さらに悪いことに、確実に猫を処分するためにこの投げ落としを恒例儀式にして、四旬節(レント)の第二週目を”猫の水曜日”として定期的に行うことにした。
この野蛮な行為は1817年まで続いたが、この年が最後になった。最後の猫は投げ落とされても生き延び、二度と捕まらないよう一目散で逃げたと言われている。
Kattenstoet Cat Parade 2018 plus Cat Throwing, Ypres Belgium
1950年代に猫の祭りに代わる
それから第一次世界大戦まで、猫の水曜日はただ教会の鐘を鳴らすだけのシンプルな行事となった。
1938年、ミサの侍者を務める少年たちのグループが、猫のパレードのようなものを初めて行った。それぞれが猫の人形を持って教会へ向かい、鐘楼に上がって猫の人形を投げ落としたのだ。(※諸説ある)
猫祭りは、地元の祭りとして細々と残っていたが、1950年代には西フランダース全域で新たな民族パレード祭りとなった。
1955年のレントの第2日曜日に初めて、エキストラ1500人がゴージャスな衣装をまとって練り歩く大々的なパレードが行われた。それ以来、3年ごとに町は猫祭りを祝って盛り上がっている。
今日、イーペルのクロスホールは町でもっとも壮麗な建物だ。第一次大戦のときに破壊されたが、細部まで戦前と同じ状態に再建された。
このフェスティバルは現在、ベルギーで人気のある観光イベントの一つであり、イーペル周辺地域の観光に貢献している。
2015年に開催されたカッテンストゥッツ
via:Kattenstoet: The Cat Throwing Festival/ written by konohazuku / edited by parumo














このお祭りの起源は酷いけど、それを無かったことにせず歴史に残すのは良いね。
暗いお祭りも、今じゃ皆が平和に笑いあっている。
※3
今も昔も笑ってるのは人間だけなんだよなぁ
せめてこの祭りで得た金をチャリティとして捨て猫対策や
何らかの動物保護に回してくれてりゃイメージも違うんだけど
いいぞ!! 最後のねこ!
ネズミを捕ったのに酷い仕打ちだ…………
※5
ペストが流行したのはその報いか
もういまはされてないとしても、投げ落とされてた猫達のことを
考えてたら泣けてきた...
ごめんよ、人間が迷信深くてばかで。
いまされてなくてほんとによかったよ。
(カエルの串刺し神事とかはまだ日本でもあるけどね...ごめんよカエル。)
※6
その頃は魔女狩りで、多くの無実の男女も火あぶりになったよ・・・
この祭り、ついこの前NHKでやってた黒猫の歴史のドキュメンタリーでも流れてたけど、現在は「猫たちよ、今までひどい扱いしてごめんな」みたいな意味合いもあるらしいな
何とも楽しいお祭だなあ
(起源がひどすぎるけど)近くだったら毎年行っちゃうところだ
※7
なるほど
無残に殺された猫達の供養の意味もあるのか
※7
自分が聞いた話では、織物で栄えて豊かだった街が教会とかに目をつけられないように(魔女狩りの名目で財産没収される?か何かで)パフォーマンスとしてやった…というのもあった。
記事にもあるように街の人は猫と共存していたわけだし必ずしも猫イコール悪魔じゃなかったんだろうけど、猫をたくさん飼ってる街ということで目をつけられやすかったんじゃないかと。
去勢しなかったのかな・・・
※8
するにしても中世に今みたいな技術があるとも思えないし麻酔がないと無理だし野良同然の猫達にその時代そこまで手間をかけるはずもない
※20
麻酔なんて必要あるのか?
押さえ込んでタマ切り落とせばいいだけだと思うが。
大昔から、家畜の去勢あるじゃん。
ただ単に猫が増えただけじゃなく、魔女狩りと関係してると思うんだけどな
※10
ある若く美しい女性が、庭で黒猫と会話をしている様に見えた
その話を耳にした当時、絶大な力を持っていた教会が「魔女だ!」「黒猫は、悪魔の使いだ!」「猫は魔女の使い魔だ!」で、数百万の猫が殺されてペスト大流行
当時の魔女狩りなんて、意味不明の事由で魔女(男女問わず)扱いされた
※22
今では世界中の人間が猫に話し掛けてる。
※22
魔女だと言いがかりをつけて 目をつけた美人をなぶりものにして楽しんだ聖職者も多くいたそうです
「水曜日のネコ」って名前のベルギー風地ビールを一時飲んでた
変わったネーミングとパッケージだなーと思ってたらこんな由来が…
※11
僕はCMかと思ったよ
『よなよなエール』などを販売する長野県の地ビールメーカー「ヤッホーブルーイング」が、『水曜日のネコ』という名前のビールを発売して評判になっています。スパイスにオレンジピールとコリアンダーを使用していて、さわやかな香りとすっきりした味わいが楽しめるということです。
もともと「水曜日のネコ」は、ベルギー生まれの「ベルジャン・ホワイトエール」というスタイルです。
ホップの苦みが非常に弱く、小麦のやわらかな味わいと甘酸っぱいフレーバーが特徴的。すっきりとした飲み口なので、普段ビールを飲まない方や女性にもおすすめのエールビールです。
楽しい祭になってよかったね
勝手が過ぎるな
そうやって猫を駆除した結果、ネズミが増えてペストが蔓延したって読んだような…
残酷な祭りではあるが、日本でもいまだ年間10万匹前後の猫が殺処分されている現実があるわけで、昔は酷かったねで済ませる話ではないとは思う。
※17
どこをどう読んだら、そのように誤読できるのか。
※34
※17じゃないが、要らん個体まで増やしすぎて殺処分
って点では変わりないと思うが。
供養のためじゃなくただの娯楽のためなんだな酷いな
エジプト人は猫を盾にする敵軍を攻撃出来ずに負けたというのにヨーロッパ人と来たら……。
※23
エジプト人は、家猫が亡くなるとミイラにして丁重に葬り喪に服した程だから
そのうち未来の俺たちも「蚊祭り」とか「ゴキブリ祭り」とかするようになるんだろうか
※24
私はその二種だけはまだ許す事が出来ないなw
原初は暗くとも明るい道へと進めば良い
その内に猫を讃える祭りにでもなるかもしれん
何かが繁栄するとそれを拒絶する者が現れる。人類は大丈夫ですか?
増えすぎた猫の処分は産業保護上の要求から始まったのに、それをお祭りに仕立てて尚且つ猫の遺灰がお守りになるという異端じみた習慣ができたのは土着信仰の残渣なのかな。
人間のせいで増えすぎたなら駆除するのが義務じゃないの? 鹿とか熊とかブラックバスとかウチダザリガニとかと同じで。
※30
中世は現代とは命に対する感覚が違うんだよ。動物に限らず人間も。コメントはそのへん無視してるのも多いけど。
弔う為の祭りって訳でもないのか…うーむ…
ゴキさん「俺は?」
「人間は猫を投げ落として殺した。しかしその中でも高い所からの落下に強い猫だけは生き残り、子孫を残した。今現在の猫が高い所から落ちても平気なのは、すべてこの猫祭りのおかげなのである。」(民明書房「猫祭りと猫の進化史」)
あんだけ可愛い猫を投げるってどういうことなんだ…俺らは環境で猫を可愛いと思ってるだけなのかな
なんやかんや言ってるけどやっぱり胸糞悪いや
無茶苦茶だな
人の頭を饅頭に変えて生贄の風習を止めたのと似た感じするね。悪いエネルギーも結局疲れるからね。
ペストが大流行→悪魔の使いの猫の仕業だ→猫を可愛がってるイーペルの住民が怪しい
それで魔女疑惑を払拭するために窓から猫を投げ棄てたのが始まりらしい
魔女認定されたらどうあがいても拷問死だからな
しかしネズミを狩ってくれる益獣を狩るんだからペストで人口の3分の1が消えるわけだわ
※44
森を切り開きすぎた為に猛禽類がいなくなってしまったのも大きい。ウサギもペストの大規模な媒介者になった
自分の事しか考えられなかった私を血の通った人間にしてくれた猫が悪魔憑きなわけないよ…!
ここに集う猫下僕のみんなは、その頃生まれてたら間違いなく魔女認定だね。
自分も含めて。
思う存分猫様に仕えられる今で良かった。
ベルギーってアフリカに持ってた植民地でも結構エグい事してたし意外と……。後ろ暗い事はどこの国にもあるけど、これは酷いよやっぱり…
まあ、今でもトロジュビロとかガディマイ・メラとか残酷な奇祭は続いてる。
残酷度で言えば安定のスペイン一強。
祭りそのものより今現在のこの町の猫がどうなってるのか気になる
娯楽が乏しいと、残虐性に快楽をえらうから怖いね
これをもちだしてきて「海外は猫のような小さな動物も大事にし敬意を表し、お祭りにして人間同様社会の一員として認めている。西欧の精神性の高さと云々~、それに比べて日本は~かんぬん」って言ってた民俗学の教授がいたわ。
北欧の「黒猫を叩く祭」を持ち出してレポートしたらすげー恨まれたけど
その祭りは今でこそ猫が描かれた木の箱を棒でたたいて壊し、中のオレンジを「解放」する祭だが、むかしは本当の猫を箱に入れて散々叩き蹴り転がして猫を殺す行事だった。
トメィト「黒歴史は続く」
せめて人がハニワになったようにもっと早くネコをネコ人形にできなかったものか(魏志倭人伝を見ると、卑弥呼と共に100人の奴碑が狥葬になっている)
NNN大激怒
昔のヨーロッパ人って結構バカだよな
※58 中世ヨーロッパは暗黒時代と言われるほどバカばかりな時代だしね..
現在のお祭りで使用されてる山車や扮装を見ても、猫を邪悪なモノとして見てる風潮は変わってない様に思えるんだけど、今のベルギーでの猫の扱いってどうなんだろう。それともハロウィンのカボチャみたいに、敢えてそのように作ってるのかな。
どちらにせよ、個人的には今の楽しげな雰囲気のお祭りも、見物に行きたいとは思えないなぁ
向田邦子が「ベルギーぼんやり旅行」というエッセイで書いてたよ
“この辺までは、メルヘンですねえで、楽しめたのだが、パレードはだんだんと暗くなって来た。
十字架に架けられる猫。鎖につながれて鞭打たれる猫。ネズミの大群に追われ逃げまどう猫。
包帯だらけ松葉杖の猫。担架にのせられ瀕死の猫。遂には葬送行進曲でお棺に入った猫。”
…この町自体、国境近くにあるせいか不運の連続で
第一次世界大戦時にはドイツに攻め込まれて世界で最初の毒ガスの犠牲者を出したそうな
猫好きが中世に居たら確実に魔女認定だったな…今の時代に生まれてよかった。
猫を投げるのはペストを収めるために負を負わせて投げるのが元じゃなかったっけ?
現代に至っても猫の鎮魂の意味がこめられないあたり、現地の感覚はお察しだな
ハロウィンなど魔女系の祭りを、かつて魔女狩りで犠牲者を出してた街がやってる画像を見てモヤるのと同じ気分。民俗学などでは、「悪の象徴としての魔女や猫」とか説明しちゃうけど、黒歴史を楽天的なお祭り騒ぎに置き換える心情て何だろね
ヨーロッパ酷い酷い言ってるけど日本でもたくさん虐待されてるからな
しかも現代
ネズミ「なんで誰も俺のために泣かねーんだ!?」
海外の猫のお面や山車から溢れる、ナンカコレジャナイ感…
知らずにこのパレードを見たら、かなり怖いと思う
心底おぞましい時代だな