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夢幻のような世界が無限に繰り返される。フラクタルの世界に入り込むショートフィルム “Recurrence”(循環・回想)

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 作曲家、坂本龍一氏の8年ぶりのアルバム『async』が発売された。このアルバムは『架空のタルコフスキー映画のサウンドトラック』というコンセプトによってつくられたものだ。

 発売に伴い、『坂本龍一 | async 短編映画コンペティション』が開催されている。出品された作品の中から、Julius Horsthuis 氏の “Recurrence”(循環・回想)という作品をご紹介しよう。

 ”Recurrence” のテーマは「フラクタル」である。フラクタルとは、「図形の各部分と全体像とが相似である」という状態だ。ある図形の一部分を切り取り、拡大すると、そこに全体像と同じ図形が現れてくるのである。

手が届きそうで届かない、夢幻のようなフラクタルの世界

Recurrence

 全体を俯瞰する。この不思議な街の詳細が見たい。注意を細部に切り替え、つぶさに眺めていく。

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 細部の中に入り込むべく、視点が近づいていく。どこか懐かしさを感じるその風景は、しかし、視点が近づくほどに拡大され、また新たな俯瞰像を見せてくるのだ。

そしてこれは私が夢見たもの、私が夢見るもの

そしていつか再び夢見るであろうもの

すべては繰り返される すべては再編成される

あなたは夢見るだろう、私が夢見たもののすべてを――(アルセニー・タルコフスキー)

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 しかし近づくほどに、さらに小さく細かい街であることが見えてくる。訪ねたいあの家に辿り着くことはないのだ。

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 であるならば、最初に「全体像」だと思って見ていたものは何だったのだろうか?その外側にさらに大きな全体があるかもしれない。我々が住む世界もまた、大から小へ、外から内へとつながる流れの一部であるかもしれない。

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短編映画コンペティションについて

 『坂本龍一 | async 短編映画コンペティション』は、アルバム『async』から1~2曲を使用し、「サウンドに合わせて映像を創る」コンペティションだ。”Recurrence” の途中で流れるナレーションも曲の一部なのである。

 詳細はウェブサイトに記載があるが、メイン2つの賞に続き、「オーディエンス賞」がある。この賞は、9月30日までの各動画の再生数、”Like” 数を算出して授与される賞だ。出品されたほかの作品の一覧もあるので、坂本龍一氏の音楽に合わせたとりどりの世界を楽しみ、投票する(要ログイン)こともできる。

 あるいは、様々なフラクタル世界を旅したいなら、Horsthuis 氏のウェブサイトにはフラクタルをテーマとした動画が数多く揃っている。

via: sploid / The Awesomer / Julius Horsthuis / Ryuichi Sakamoto | async International short film competition など / written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 41件

コメントを書く

  1. アホアホマン出演は忘れたくない忘れない

    • +1
  2. フラクタルっていうから、最後には最初の場面に戻るかと思ってたらそんなことなかった

    こういうのが作れる技術とセンスはすごいなぁ

    • +8
  3. 街に見せそうで微妙に見えなくって面白いけど歯がゆい!

    • +7
  4. 寝る前に見るとよく眠れそうな動画っすね

    • 評価
    1. ※5
      これがうまい具合に自動生成で延々続くなら、
      焚き火動画みたいに、家のテレビでずっと流しておきたい感じ。

      • 評価
  5. 動画見た後、下のキャプ画も動いて見える。

    • +1
  6. なるほど、Amazonで試し聞いて物足りないと思ったのは本人がこのつもりだったからか。
    やっていることはデビュー直前くらいにやってた「電子音楽の展示」としたイベント用の「ナスカの記憶」と方向性は一緒だな。

    • +1
  7. よくある幾何学模様ではなく航空写真を使ってるからかよく見るとぐねぐね動いてて、たしかにそこを見てるはずなのにどうしても焦点が合わないかのような、本当にぼんやりした夢の中みたいな映像になってて面白いね

    • +4
  8. う~ん、別に嫌いじゃないけどあんまりなぁって感じ。
    オレが思うフラクタルの面白さって、「さっきの枝渦巻きまたキター。ループのつなぎ目分からんけど」という、構造が見切れそうで見切れないモヤモヤ感。
    この作品は「ズームしても逃げ水のように描写解像度上げてくで~」ってコンセプトに視覚が慣れちゃうと、街に見えなくなってくる。

    • +3
  9. メシュガーのPVでも似たようなのあったな

    • 評価
    1. ※12
      Clockworksですね 僕もそれ思い出しました

      • 評価
    2. ※12
      岩顔のやつならこの人が作っているのでサイトに置いてありますね

      • 評価
  10. 無限ループとは違った神秘的な再帰性?が感じられてとても興味深い

    • 評価
  11. こういう超過密の巨大構造体大好き
    坂本さんだし最高だわ

    • 評価
  12. もうちょっと早回しにしたらフラクタル感が引き立つんじゃないかなー、って。

    • +3
  13. Blameのメガストラクチャーを外界から見るとこんな感じなんだろうな。

    • +1
  14. なんとなく、他の星にあるインカの遺跡を俯瞰で見たらこんなんなのかなと思うような感じ。抽象と具象のあいだで、絶対どっちにも近づかないのがおもしろかった。

    • 評価
  15. アルセニー・タルコフスキーって呼び方あんましないから、普通にアンドレイ・タルコフスキーって書いたほうが知ってる人に気づいてもらえる記事としていいのでは

    • -2
    1. ※20
      おとうさまだそうです。映画ノスタルジアに登場しているという詩とは違うのかな。本文はまるでノスタルジアを指すような雰囲気ですが。
      座り込む人と犬のビジュアルの強さとあまりにキツそうなノスタルギーアにびびってみるのを先延ばしにしている映画ですが、この動画もやや切ないですね。
      単純にマシンパワーと納期の問題なのでしょうが、より高精細な風景を使用したものが見たいです。撮影に頼らず自然・街・環境音を自動生成できる未来はあるだろうか。音楽消して、いくらでも見てられる系ですね。マンデルブロー3Dすごい…。

      • +2
  16. 構造の中に更に構造体が見える細密画に興味があるなら池田学の作品をみるといいと思う

    • 評価
  17. ディカプリオの回したコマは回り続けてるのだろうか

    • 評価
  18. 拡大すると全く同じものが出て来るトリックではなくて、微妙に違う形になってるのが面白いな

    • 評価
  19. なんか寸止めされてる気分になる
    切ない

    • 評価
  20. 見てて引き込まれた
    同時に歯がゆさも感じたけどこういう感じ好きだ

    • 評価
  21. イライラの原因はたぶん、自分がここが拡大されて行くであろう
    とフォーカスしてる地点が何度も何度も際限なく回避されて
    いって、いいように翻弄されてるような気がするからだろうな。
    自分も「なんかずるくない?」って思ってイライラしたw

    • 評価
    1. ※30
      皆さん指摘してる通り、それはあるね
      それでもポリになってる都市でこういうのは今までに見たことはなかったのでスゴいと思う
      ただ、どうしてなかったのかと言えば
      やっぱりいつまでも辿り着けないのがネックだからなんだろうと思いもするね

      • 評価
  22. 都市に見えて実は何やらゴシャゴシャとした規則性があるようでない不定形な物体な所が、悪夢っぽくて好き。

    • 評価
  23. フラクタルかこれ?
    おもしろかったけど、思ってたのと違った

    • +1
  24. 映像は好きだ
    ただもっと早くカメラが動いてくれるとイライラしない

    • 評価
  25. 1点に向けて寄ってく感じじゃなくなんか微妙にずらしていくのがイライラする

    • 評価
  26. こうゆうのってどうやって作ってるんだ?メイキングとかあったら見たい

    • 評価

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