
映像には1960年6月1日から翌年6月14日までの試験飛行の様子が映しだされている。米軍関係者の多くは、これが軍の革新的発明の次の目玉になると思っていたようだ。
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UFO style craft the Avrocar revealed in new top secret video from the Cold War
このUFO、もともとはカナダの会社が製造したアブロカーと呼ばれた飛行船だ。ひとりのパイロットが操縦し、地面すれすれのところを浮き上がって、基地のまわりをふらふら飛行している場面が映っている。

大枚を投じたのに大失敗の巻
そもそもの始まりは冷戦だった。東西両陣営が次の技術革新に必死になってしのぎを削っていた時代だ。この飛行船は、機体の底についている巨大なファンが回って、その動力で地面から浮き上がって進む仕組みになっている。米軍は、このアブロカー開発を一大プロジェクトと位置づけ、度肝を抜くようなパフォーマンスをもくろんでいたが、実際には期待外れに終わった。

何度か資金調達が行われたが、1961年6月についに資金が底をついた。この期に及んでもアブロカーの性能は向上せず、改良されることもなく、軍はプロジェクトを断念した。

客観的に言えば、アブロカーの設計は軍事利用には見合わない点が多く、惨めな失敗だった。地面からわずかしか浮き上がることができず、しかも極端に安定性が悪い。
この形状では、高速で飛ぶことはとてもできない。さらに、ものすごく音がうるさく、熱を放つため、戦闘車両としては適さなかった。
米軍はこのアブロカーに総額1000万ドルを費やした。今日の価格にして、およそ1憶ドルとかなりの額だ。軍事費の観点からしたら、大河の一滴にすぎないのだろうが。
via:dailystar/ translated by konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
これもそうなんだけど、ナチスが造ったとされる
ハウニヴとか吊り鐘型飛行体も実際はどうだったのかな?
というかアヴロって、よく考えたら「まともな飛行機をあまり造って無い」よね(笑)
2. 匿名処理班
フライングパンケーキ「実用性皆無だわ、ゲラゲラ」
ラーテ「空軍ってのはバカだねぇ、アメリカらしいっちゃらしいわ」
氷山空母「いやー、さすがアメリカ、無茶しますわー」
アブロカー「オマエらが言うな!」
3. 匿名処理班
日本ほかソ連や多くの国々で試作機を作ったのはいいが
なんかやーめたというやる気なし中止よくやってるし
アメリカだけの現象ではない
4. 匿名処理班
信者からすると これはホンモノを隠蔽するための物です…ハイ。
5. 匿名処理班
そもそもこれはヘリコプターなんだわ
船から発艦して対潜任務させるには、足が遅くてその場にとどまれるヘリコプターは非常に効果的なわけ
ヘリコプターも最初からあの形ではなく、試行錯誤の末にあの形になってるわけ
トリープフリューゲルで画像検索すると、ヘリコプターのヘンテコ歴史が垣間見れるよ
6. 匿名処理班
「X Jet」のほうがインパクトあるな
ttps://youtu.be/uXNNc_HFodI
アキラのエアーバイクはおそらくこれのパクリ
7. 匿名処理班
パイロットに飛行後の気分をきいてみたいと思った。
8. 匿名処理班
出資詐欺みたいな話だな
「すごい発明が完成まであと一歩だが、完成させるには資金が足りない」
9. 匿名処理班
後に家庭用お掃除ロボットとして大成することとなる
10. 匿名処理班
恐らくこれは地面効果を利用したもので這いずりまわるだけだよ。
つか所謂ドローンは飛び方も音もUFOそのものだよね。
編隊飛行もできるし、飛行船を母艦として発着もできる。
11. 匿名処理班
後のドローンである
12. 匿名処理班
これは確認取れてるからUFOじゃねえよな
とか言ってみる
13. 匿名処理班
もちろん知ってた!
14. 匿名処理班
アブロカーは国民とソ連を騙すための囮
メインは裏で開発してたって話だったはず
15. 匿名処理班
使えないって判っただけでも収穫は有ったんじゃないかな?それにかかったお金に釣り合うかどうかだけど、全翼機とか可変翼とかの例も有るからなんかのきっかけで復活するかもね、
16. 匿名処理班
※9
なるほどー
17. 匿名処理班
※12
じゃIFOやな
18. 匿名処理班
これと同時期ぐらいのでフライングプラットフォームってのもあったが、あっちは頑張って実用化してほしかったな
19. 匿名処理班
※1
英国と仏国の匠の技を
両方受け継いでしまったんだろう
20.
21. 匿名処理班
過去を変えられたな。
22. 匿名処理班
Unidentified Flying Object型飛行船という意味不明ワード
23. 匿名処理班
※1
大型機や旅客機では定評あるんじゃ?
ランカスター爆撃機が有名だけど、アンソン汎用機は従順で懐こいロバみたいで大好きな機体。
にしても、何がしたかったんだろう?この計画・・・。
構造的にはホバークラフトそのものだし、速度なん百キロ・高度うん千メートルとかありえん。
インパクトだけの張りぼて狙い?
24. 匿名処理班
元々オリジナルの何かがあったからこそ、彼らは必死に真似して飛ばそうとしてるわけだよね?
25. 匿名処理班
ニコラ・テスラ博士が(テスラコイルを用いた超光電圧での)実験を始めると、街の家の窓がガタガタしたり家の中の物が勝手に移動したりして、街の住人も「ああ、またセンセイが実験やってるんだな」って反応してたとかどっかで読んだ。
特殊なコイルに超高電圧かけると(静電気ではない)半重力的な力が生まれるとか何とか。
26. 匿名処理班
極秘でもなんでもねえ、昔から有名な出来損ないだ(だがそれが良い)
空を飛ぶどころか、地表数十センチを浮遊するのが精一杯の、移動式超巨大無差別ブロワを作っただけだった
まあ滑走路の掃除には良いかもしれんw
27. 匿名処理班
※25
今その実験してもなぜか再現しないこの不思議
矢追さんの番組では左向きの回転を与えるだけで反重力が云々言ってた
アメリカ政府のUFOに関する重大発表はいつなんだろう?ずっと待ってるんだけどな
28. 匿名処理班
※25
だからそれは、まったく再現性もなく検証もできない、ほぼデタラメの話ですわ。
29. 匿名処理班
ドローンに人が乗るまで、あと一歩。
30. 匿名処理班
*25
書き忘れたけど、テスラが実験を始めると、街の家の窓がガタガタしたり家の中の物が勝手に移動っていうエピソード自体は事実かもね。テスラは低周波とか共振とかの実験もしていたはずだし。
そういう風に、全然関係ないテスラコイル実験と、もしかしたら事実かもしれない?テスラのエピソードをうまく混同することで信憑性を持たせる、ビリーバーの手口じゃないかな。
31. 匿名処理班
新世代の航空機がどんな形でどんな風に運営されるのか手探り状態だった時代の徒花。
コンピューターシミュレーションなんかあるわけ無いし冷戦のせいで軍事費も潤沢だしで、とりあえず作っちまえって代物がどれだけ多かったか。
超音速水上戦闘機、シーダート
爆弾倉に収納するための超小型戦闘機、ゴブリン
ノーズをクレーンに引っ掛けて垂直に収納するバーディージェット などなど
32. 匿名処理班
ニコラテスラが考えたUFOの原理は「底が交流、天井が直流。強力な静電場を天井の方向から放射して、下は高周波のプラス、マイナスを振動させると、エーテルの力で浮力が生じる」というものだそうです。
33. 匿名処理班
今のドローン技術と鳥山明のデザインで実現してほしい
34. 匿名処理班
俺が昔見たUFOもフラフラした飛び方だったよ。極秘に日本も作ってんじゃないの?
35. 匿名処理班
劣化版ヘリコプターって認識でOK?
36. 匿名処理班
ナチス・ドイツに任せとけば良かったんじゃない?