この画像を大きなサイズで見る子どもが多いと食事の時間はあわただしくなるのはどんな動物たちでもいっしょだ。メンフクロウ一家も例外ではない。親鳥が運んでくる餌を我先にとありつこうとする過酷な生存競争が繰り広げられているのか?っと思ったらなんと!そんなことはなかったようだ。
メンフクロウのヒナは、餌を食べる前に、まず鳴き声で他のヒナたちに自分の空腹具合を伝える。そして、空腹度が高いヒナは他のヒナよりも優先的に餌を食べることができるというのだ。
「ぼくよりお腹がすいているの?じゃあ先に食べていいよ」ってことだ。
まだ小さいのになんというやさしい世界。
お腹の空いている人からどうぞ、というような彼らの洗練された食事方法は『行動生物学と社会生物学』という雑誌に掲載された最新の研究から明らかになった。
スイスのローザンヌ大学の生態学者らは、実際の巣と同じ環境の仮の巣をつくり、そこに27匹のメンフクロウのヒナと、餌である数匹のネズミを一緒にいれておいた。そこできょうだいヒナたちの鳴き声を録音したものを高速再生(空腹感が強いことを示す)と低速再生(競争的ではない鳴き声)で流し、きょうだいの鳴き声が食事にどのような影響を及ぼしているのかを観察した。
これは、メンフクロウの親が子供たちに餌を落とす状況を再現しているという。録音した鳴き声は28時間何も食べていないヒナたちのものを使用した。
この画像を大きなサイズで見る空腹度の強いヒナの鳴き声を聞くと食べるのを止めるヒナたち
最初はどのヒナも同じ量を1晩かけて食べていたのだが、高速再生(空腹感が強いことを示す)を聞いたヒナたちは、鳴き声が止むかどうか様子を見るため一旦食べるのを休止したという。
食べるのをためらったヒナたちは明らかに最初の5時間と比べると食べる量が減っていた。そして、鳴き声が止むと遠慮していた分を取り戻すかのように無心で食べ始めた。
フクロウのヒナが一匹の状況では、食事の前の鳴き方も通常と同じでより多く鳴いたりすることもない。しかし、ヒナが数匹いる状況では食べる前にヒナ会議が始まる。これにより、鳴き声は食事に関する行為というよりもコミュニケーション方法という可能性が強いことが分かった。
「メンフクロウの場合、きょうだい同士でシグナル(鳴き声)を送りあい、食べ物の在庫をどう分けるか話し合っている可能性がある。それにより、争って食べることを抑止している」と研究者たちは発表している。
メンフクロウはフクロウの中でも子だくさんで知られている。多い時には1度に13羽が飛び立った記録もあるどうだ。きょうだいと喧嘩して攻撃されるよりは、平和的に分け合った方が良いということを進化の過程において学んだのだろうか?それは自分だけはたくさん食べたいという利己的な本能すらも抑制できるほどのものなのだろうか?いずれにせよ家族の絆を感じさせる実に興味深い研究結果である。
via:Family Ties: Barn Owl Chicks Let Their Hungry Siblings Eat First、Baby Barn Owls Give Their Hungrier Siblings First Preference at Mealtimeなど、written melondeau / edited by parumo
◆メンフクロウとは
メンフクロウはお面をかぶったような顔が特徴の白いフクロウで全長は40センチほど。南極をのぞく全ての大陸に分布している。音を立てずに飛ぶ「消音飛行」を武器にネズミやウズラを狩る生粋のハンターだ。
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その狩りの腕前と、狩場を独占しようという縄張り意識があまりないことから、農家の畑にメンフクロウの巣箱を多数設置し、ネズミ退治をしてもらうという「メンフクロウ農法」が編み出され、イスラエルではこれを導入し、大きな成果を上げているという。














メンフクロウ、怖いって言う人も居るけど実物見ると思ったよりも小型でかわいいよ。
この記事の内容にもキュンってなった
大分前に地球ドラマチックでやってたね。
メンフクロウって、フワッフワでずっとナデナデしたくなる…
野生動物でこれは凄いことだよね
狩り場を独占しないって所も
腕に自信がある&餌に余裕があるからなのか?
群れを成す動物なら数を減らさないためにあり得ることかもしれないけど・・・
>利己的な本能すらも抑制できるほどのものなのだろうか?
動物は「個体が生存するための利己的な行動」と「自分の損になるけど他者のために行う利他的な行動」の2種類を使い分けているように見えるけど、『利己的な遺伝子』って本によると、どちらの行動も「遺伝子が生存するための利己的な行動」という一つの目的で説明がつくそうな。
例えば親子兄弟の生存ために自分が死んでも、親子兄弟は自分と遺伝子が部分的に同じだから、自分の遺伝子が部分的に生き残ることと等価。自個体(自分の遺伝子全部)より親子兄弟(自分の遺伝子の一部)の方が生存する確率が十分に高ければ、「遺伝子の利己性」から自分より他者の生存を優先する。
ただ、この理論が間違いない、というものではなくて、仮説を立ててみたらといあえず全部うまく説明できたよ、って内容の本だったな
「メンフクロウ農法」に興味。
動物使った農法がいくつかあるけど、メンフクロウがいっぱいってのも見てみたいな
※5
メンフクロウ用の巣箱を配置してネズミ獲ってもらっている農場が海外にありますね
ヒナが生存競争に脱落しないメンフクロウなので数を増やすのが簡単で効果的みたいですね
メンフクロウはエサの量でヒナの数を調整(ネズミの少ない年は卵の数が少なかったり生まなかったり)するので競合で滅び難いそうです
猛禽の雛って巣の中から生存競争始まってるイメージだったからビックリした
けど、もしかして種を残す努力する新化を遂げたって事なのかな
猛禽って絶滅危惧されてる種多いよね?
もしかして人間の認識をはるかに超える知能を持ってたりするんじゃないか?
って思っちゃった
動画見たけど人間のお面つけてるみたいで不気味
でも優しいなオイ
きょうだい仲良く食べないと、父さん母さん許しませんからね?
社会性があるのか
すごいなー
仲良き事は美しきかな
食べるのを争って強い個体を残すのではなく、食べ物をわけあって全体が程よく生き残れるようにするというのは、やはりふくろうが捕食者側である程度強い位置にいるからだろうか。
効率化という名のもと、お金の奪い合い競争で他人に勝つことを目指している自分が少し恥ずかしい。
ヒナ同士でエサを譲り合うことにも驚いたが
メンフクロウ農法もすごいな
理想の共存関係ができてるんだから
顔がリンゴの断面に見えて仕方ない
無性に源氏パイが食べたくなったのはなぜだろう
インコやムクドリも、利率の高い餌場なんか自分の班で独占すりゃ良いのに
塒で餌場の情報を交換・共有したりするらしいしなぁ
100(満腹)×4+0(飢餓=死)×1よりは
80(腹八分)×5で巣立ちまで持って行けたほうが種のためにより良いってことなのかな
親がヒナの鳴き方で判断するんじゃなくて
ヒナ同士で譲りあうのがなんかすごいわ
元々メンフクロウが大好きだったけれど記事見て二倍愛おしい
メンフクロウさん私と生存戦略しましょうか
強いものが必要以上に占有することは全体にとって害でしかない
どこぞの万物の霊長はこれが理解できない
子供の頃、図鑑で見たメンフクロウは不気味でしょうがなかったけど、今は猛禽類のなかでは一番好きになった。翼以外純白のタイプは実に美しい。
ペリカンは逆に最後の1匹になるまで兄弟で争うそうな
強力な1個体をつくるよりそこそこの強さで頭数をってやりかたじゃないかな。
どういう理由で違ってくるのか興味はあるけどやっぱ戦は数だよね。
数日前に見たカラフトフクロウのドキュメンタリーでは、体の大きいヒナにしか餌が行き渡らず末っ子は巣立ちまで生きられなかった。
同じフクロウでもこれほど違うのか。
※25
自分はペンギンで同じ例を見た。
段々弱って死んでいく子ペンギンに涙した。自然は厳しい…
13羽も育て上げたお父さんとお母さんがすごすぎる。
本当にご苦労さまです
もののけ姫を思い出した
猛禽類って、先に生まれた子が優先的に育てられるもので、
次に生まれた子は保険としてのみ存在してるものだと思ってたから、
メンフクロウの譲り合い精神はすごいことだね
競争だけが全てじゃないって事か
かわいい上に賢いなんて、反則だと思います!
野生は厳しいとか動物の世界は非情とかよく言われてるけど、ただ切り捨てて生き残りをはかる以外の方法も動物たちはちゃんと持ってるのね。興味深いです。
人間の言葉や表情や相手を思いやる気持ちが進化したのは、群れで少ない食料を分け与えて生活してたからとテレビで聞いた。
※31
猛禽類は皆そういうものだと思い込んでたのでこの記事は驚きました
過酷な自然の中では弱肉強食、強者のみ生き残る非情な世界…だけじゃない、深い世界であると改めて感じました
いい子なのは良くわかったけど、やっぱり君の顔が恐いです本当にごめんね(´;ω;`)
賢い!かわいい!
次のポケモンはモクローでやります
いくら可愛くてもフォースカインドで植え付けられたトラウマがなくならない…
餌を分け合うエリンギかわいいな
ぐいぐい自己主張する強い雛に与えて
主張できない弱い雛は見捨てることが多いのにねぇ
ヒナ会議という単語が破滅的にかわいい