カナダ、オンタリオ州にあるジュラビンスキー病院では、重症の患者に限り、ペットの面会を許可する「サガリーの肉球」というプログラムを実施している。これは以前、リンパ腫で入院していたサガリーという患者が、愛犬との面会を果たしたことで、治療に大きな効果が得られたことから導入されたという。
入院している患者にとって病院での生活は非日常だ。その孤独な闘病生活は心の負担も大きいことだろう。いつもそばに寄り添ってくれていたペットに会いたい。そう願う患者も少なくない。そこで病院では重症患者に限りペットとの面会を許したのだ。
ペットの面会は毎週1回一時間という制限がある。また、ペットは雑菌を持ち込まぬよう病室に入る前に看護婦らによってきれいに洗われる。
先の見えない入院生活で、うつ病を患ってしまう患者も多い。だがいとおしいペットと再会することで、その症状は飛躍的に改善されるという。
入院患者にとって一番の癒しは、日々を共に過ごしたペットたちなのだ。
ペットに再開することで、患者は、元気でペットと仲良く暮らしていた日々を思い起こすのだ。諦めていた自分の命だが、ペットの為にがんばろうという気持ちが芽生える。
毎週必ず会いに来てくれるペットを心待ちにし、生きたいという気持ちが芽生えるという。
ペットは元気だった頃と同じ態度で接してくれる。
それがなによりもうれしく、生きる励みとなるのだ。
病院に動物を入れということは、様々な問題がつきまとう。病院スタッフの仕事も増えるし、動物嫌いな患者にとっては苦痛となるだろう。病院側ではそれらすべてに配慮し、ペットを愛する患者たちに生きる希望を与えるため、全力を尽くしているそうだ。
via:zacharyspawsforhealing
私にもけも、ももという家族がいる。この家族の為にがんばろうと思えるし、やはりずっと離れて暮らすのはいやだ。日本の病院でもこういった試みをしてくれるところがあれば、絶対その病院に行くだろう。
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コメント
1. 匿名処理班
確かにペットを眺めるのは、何かしらのヒーリング効果が有る様に感じますね。あの自然体の無邪気さは何物にも換え難い。
胃痙攣で自宅療養してる最中、ずっと鼻をキュンキュン鳴らしていたうちのデカわんこ。
…君が病気になるんじゃないかと余計に心配になったぞ(笑)
2. 匿名処理班
医学とは真っ向勝負ながら、やはり心の安寧って言うのは大きな要素だと判るね。
ペットはそれに掛けた愛情が大きければ大きい程、生きる糧にもなるだろうね。
3. 匿名処理班
孫よりも可愛がっていた飼い犬に会いたがりながらも
病室で亡くなった母を思い出し泣いた。
日本でも絶対してほしい。
4. 匿名処理班
プロのセラピー犬とかも良いけど、
やっぱり自分の飼ってるペットは特別なんだよね
5. 匿名処理班
逆にペットが病気の時に仕事を休んででも一緒にいてやれたら少しは長生きできたんだろうか。手乗りセキセイが病気で薬を飲ませるときだけ30分ばかりかごから出していたんだけど、ある日かごに戻したら「デルデルデル」と三連続で喋った。手を出したら急いで出てきてそのまま寝てしまった。一週間後に亡くなったけど、それが最後の言葉となった。
6. 匿名処理班
末期ガンのホームレスと飼い犬のヨーティの話を思い出したら案の定「あわせて読みたい」で紹介されてて安心した。この手の記事は何度読んでも泣けるから困る。
7. 匿名処理班
犬三匹飼っているが、セラピー効果2割、お犬様に使える奉公人気分8割でトータルするとマイナスなんやけど。。。
8. 匿名処理班
犬などが嫌いな人もいるのでもしやるならそういった人も配慮しないと、その人は返って悪くなりそうだ。
どういうシステムになるのがいいんだろうね?
9. 匿名処理班
俺が歳取って闘病生活になったとしても
ガチガチに固められた病室で延命するよりも好きな人やペットと思う存分会って会話していたいけどな
最期にくいがなければそれで寿命が縮んだとしても延命に延命重ねて生き延びるよりも良い
10. 匿名処理班
一方で、飼い主が先に亡くなってしまって、
保健所に送られてしまうワンコ・にゃんこ等もいる。
こういうケースに対応したケアが必要だと思う。
高齢者でも、高齢者だからこそペットを飼いたいよね。
11. 匿名処理班
良い制度だね。こういうの日本も
どんどん見習うべきだよ。
ペットが入れる専用のエリア設ける
とかしてさ。
12. 匿名処理班
義母が入院予定だった病院は、緩和病棟には犬猫を連れてきてもOKなところだった。
転院前に亡くなってしまったので、実際の病室の様子を伺うことはできなかったのだけど、こういう病院もっと増えるといいよね。
13. 匿名処理班
自分のペットに嫌がられている爺さんがいるな
14. 匿名処理班
こんな病院には絶対行きたくないわ
15. 匿名処理班
>ペットは雑菌を持ち込まぬよう病室に入る前に看護婦らによってきれいに洗われる。
これを確実にするための施設・人員の費用は莫大
ノミをとるだけで大変だ
16. 匿名処理班
それでも俺は安楽死の方が良いな
17. 匿名処理班
人は1人じゃ生きていけない・・・・
手を結べる人誰かいないかな・・・・
(;ω;)
18. 匿名処理班
末期癌でホスピスに入ってたうちの姉は腐臭のせいかサービスわんこも近寄ってくれなくなってたのが悲しい思い出
19. 匿名処理班
父がいた緩和病棟はペットOKだったので一度だけ猫をつれていき、父は大喜びでした。
歴代飼い猫の中で一番おとなしい子だからできたけど、動物病院で大暴れした猫だと無理だったと思う…
20. 匿名処理班
死ぬってわかったら入院しないで家でペットたちと過ごしたい。でも、家族で自分が最後の一人だったら、ペットたちの行く末を思って死んでも死にきれないから、やっぱり年取ったら飼えないかな。さびしいなあ。
21. 匿名処理班
自分が病気になり余命幾ばくもないとしたら…
やっぱり日常を送りたい
愛しい猫たちに毎日会えたらこんな幸せなことはないだろう
そうできるといいなぁ
22. 匿名処理班
これはうれしいだろうな
23. 匿名処理班
絶対にやらないでほしいまでいかないが、個人の好き嫌いに関係無く動物アレルギーがあるので黙ってこんな動物持ち込みOKの病院に送り込まれたら正直ゾッとする。
24. かわうそ
ペットが癒しや生きる力になるコトは間違いないと思う
その付き合いの期間が長いほど愛しさも増し、もうお互いが家族と思えるレベルとなると10年くらいは一緒に暮らしているんじゃないか?
それだけに長い闘病生活でたまに会えるのが励みになり、この子(ペット)の為に死ぬワケにはいかないと頑張れるのだろう
でもペット(犬でも猫でも)で10年以上ってけっこうな歳、先に逝っちゃうリスクマネジメントって出来てるのかな?
25. 匿名処理班
※3
うちの父も亡くなってそろそろ一年になるよ
犬と、もう一度犬と、って度々言ってた
今とこのさきの人たちにとって生きる希望が生まれるように
日本じゃ実現は難しいかなと思ったりもするけど
うまい落とし所を見つけて可能になるといいよね
26. 匿名処理班
これは絶対に効果あるよ
病人とペットの触れ合い
普通の生活でも、なでたりすると
疲れた心や筋肉がゆるむ
27. 匿名処理班
※14
もちろん、そう思う人達への配慮もないとね
吠え声とか臭いもあるし、苦手を通り越して恐怖を感じる人も居るし
病棟なりなんなり分けるしかないのかな、コスト考えるとなかなか大変だけど
重い病気や怪我で苦しんでる人達の望みをできるだけ叶えようとする試みは大切だと思う
28. 匿名処理班
ピンクの服のメガネ掛けた女の子の写真のは
ペットじゃなくてアニマルセラピーじゃないかな?
自分も先月、たった1週間入院してただけだけど
ペットに会いたくてたまらなかったよ
29. 匿名処理班
犬が多いのは、猫の場合綺麗に洗うという過程が
苦痛の場合が多いからかなあ...
あとしつけとかも難しいし。
(そもそもさらにうちの猫の場合、知らない人がみんな怖いし、
外も怖いし...ハードル高すぎる)
とはいえ、もし今、病気になったら、
猫に会えないと悪化しそうです。
海外の金持ちみたいに自宅でドクターに診てもらいつつ、
猫がそばにいたらなあ。
30. 匿名処理班
教育にコストをかけて理解を求めたとしてもどのみち体質の問題はクリアできないので、
物理的にエリア分けするのが最も確実かつ低コストだと思うよ。
31. 匿名処理班
※3
>孫よりも可愛がっていた飼い犬…
酷い母親だな
普通は孫同等に可愛がっていた…が普通だと思うけど?
可哀想な孫だ
32. 匿名処理班
ペットが、会いに来てくれるのね。入院したペットへの面会かと思った。
10年くらい前に猫が入院した時に、、、会いに来ないと捨てられたと思って、落ち込んで回復が遅れるので、面会にできるだけ来てくださいと言われたことを思い出した。
33. 匿名処理班
「ペットは元気だった頃と同じ態度で接してくれる」
この言葉に涙が
34. 匿名処理班
※31
孫も犬を可愛がってたんだろ。
それほどまでに自分も可愛がってる犬を、愛する祖母が可愛がってくれるなら本望じゃん。