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コウイカ先輩ぱねぇっす!自らのオーラ(生体波)をコントロールし捕食者の目を欺くことが判明(米研究)

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 コウイカは、素早く身体の色を変え、油断して近づいてきた獲物をロケットミサイルレベルの触手鉄砲を発射して捕食したり、あるいはメスに変装してライバルの目を欺いたりと、高度な能力者として知られているが、そんな彼らにも悩みがあった。それは、彼らの天敵であるサメやエイなどの捕食者は、視覚以外にも獲物から生じる生体電場を感知できるということだ。

 米ジョージアサザン大学のクリスティン・ベドア博士が行った最新の研究によれば、コウイカたちはこの問題に対する解決策を用意していたらしい。すなわち、自身が発する生体電場を”フリーズ”させて、敵が去るのを待つのだ。

あらゆる動物が持つ生体波をコントロールするコウイカ

 人間を含め、生きているあらゆる動物たちは生体電流が流れており、ただそこに存在するだけで自然に電場を生じさせている。よって、筋肉細胞間で送信されている電気シグナルを計測することで、心臓の鼓動をモニターすることができる。サメやその近縁種はこうしたシグナルに同調し、50cm以上離れた場所の生体電場を察知することができる。

 ベドア博士らは、ヨーロッパコウイカに、彼らに向かって捕食者が接近してくる動画、いわば海洋生物向けのホラー映画を見せてみた。すると上映時間の80%の間、コウイカは凍りついたかのように身動きをしなくなったという。その最中は、水槽の底に沈み、息を潜め、泳ぐ時に水を出し入れする水管を閉じていた。

 エラ付近に電極を取り付けて調査したところ、コウイカの生体電気シグナルは10~30ミリボルトで変化していた。しかし、フリーズし、身体の開口部を閉じている間は、電圧が6ミリボルトまで低下していることが確認された。

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迫り来るサメの映像に凍りつき、水槽の底で微動だにしなくなったコウイカ。この間、コウイカの生体電気は弱まっている。

サメですらコウイカにうっかり騙される

 次に、この電圧の低下がサメの発見能力に与える影響を検証した。海で捕獲したウチワシュモクザメとカマストガリザメを電極を取り付けた水槽に入れ、”休憩中”、”フリーズ中”、スミを吐いて逃げている最中(この間、電圧は4倍になる)、いずれかのコウイカの電気シグナルを模した信号を送信した。

 するとフリーズ・シグナルが送信された電極に噛み付いたサメは、休憩中シグナルの電極に噛み付いたサメの半分でしかなかった。つまり、この戦略によって、コウイカは実際にサメの脅威を減らすことに成功していたということだ。

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)コウイカの生体電場を測定するために使用された装置の図。コウイカの後頭部に電極が取り付けられている。また、水槽の角にも、分析で生じる電気的ノイズを除去するための電極がある。コンピューターの画面には電場の電圧と周波数が表示される。

 コウイカの狡猾さはこれだけにとどまらない。 捕食者がカニなどである映像を見た場合には、フリーズするよりもスミを吐いて逃げることが多かった。泳いで逃げることが比較的容易な状況においては、それに応じた行動を取るのだ。ベドア博士によれば、こうした対応の選択は、コウイカが捕食者に発見されているか否かに左右されているそうだ。

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危険がない水槽の底でリラックスするコウイカ

 フリーズが有効なのは相手に気がつかれていない場合のみだ。しかし、スミを吐き逃げる戦略は、サメの注意を引きつける可能性があるため、必ずしも適切であるとは限らない。実験では、このシグナルを与えた時、サメの94%が電極に噛み付いており、水中のスミの味に興奮している可能性が示唆されている。

 ベドア博士の次の研究テーマは、視覚的カモフラージュと生体電気カモフラージュの相乗効果だそうだ。

via:livescience・written hiroching / edited by parumo

 いやまず何がびっくりって、コウイカ先輩が普通に動画を鑑賞して、我々がホラー映画を見たときのように「きゃっ!」ってしたり、「ほわー」っとリラックスしたりとかいうリアクションをとるあたりが、相当にびっくりなわけだが、ベドア博士らがしれっと説明しているということは、業界ではコウイカ先輩が映画鑑賞するのは常識めいた流れとなっているのだろうか?

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この記事へのコメント 23件

コメントを書く

  1. へんないきものって本にも書いてたけどイカの素晴らしい生態を見て進化の賜物か神のデザインによるものか言い合うより米欄のみんなももっぱら食べる話ししててワロタ

  2. 装置の図が、リビングにテレビ置いてくつろいでるコウイカ先輩みたいで可愛いw

  3. サメ「スカウター(ロレンチーニ器官)の反応が消えただと…?」

  4. 視力がいいってのは聞いたことあったけど、知能も結構ありそうだね。ホラー映画に反応するイカという画が面白いww

  5. 頭足類の眼は色覚も暗視能力も動体視力も自然界じゃトップランクといわれてるけど、映画を楽しむとは初耳じゃ。

  6. コウイカは無脊椎動物の中でトップレベルの知能を誇る。
    しかもイカタコ類の中では比較的飼育しやすいので知能の研究に向いてる。
    あと、知能の研究をするうえで液晶モニタを使った刺激呈示とタッチパネルによる選択はメジャーな手段だよ。

  7. ステルスモードか
    しかもスミと使い分けとはまるでミサイルの追尾方式に対応しているようだな

  8. よく聞いてほしい。コウイカはスペイン語でSEPIA。つまりセピアカラーとはコウイカの墨の色の事。
    セピア色の恋とはコウイカ色の恋。
    セピアカラーに色あせた思い出とはコウイカ色にあせた思い出という事。
    ややイカ臭い。

  9. イカはもう何が何だか訳が分からない生き物だな
    しかも美味しいし(重要)

  10. この寿命一年の生き物に備わる高性能すぎる機能、進化論で説明がつくのか?いや神のインテリジェンスデザインによるものか?
    なんて議論を横目に日本人は醤油と箸を持ってやってくるわけだ

  11. >いわば海洋生物向けのホラー映画
    この表現がわかりやすすぎて目からウロコ出た

  12. 人間に限らず、感情は哺乳類にはあるとよく言われることではあるが、
    イカタコの仲間は目がいい上に、頭もいいから、サメの接近動画を見せるという実験は、実際に恐怖という感情が生じているのかもしれない。

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