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コウイカの驚くべき求愛テクニック!体半分をメス化させライバルを欺く「半身術」(オーストラリア研究)

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 オーストラリア東海岸の海に生息するコウイカ目の一種、モーニング・カトルフィッシュ(mourning cuttlefish)の驚くべき生態が明らかになった。オスのイカがメスに求愛する際、ライバルの目をくらますため、ぱっくり体半分をメスと似た模様に変え、他のオスの目を欺き、もう半分では、がっつりメスに猛アタックをかけているという。

ソース:Cheating, Game theory and Transvestite Mourning Cuttlefish | Nature | The Earth Times
コウイカの一種、求愛中の雄が雌に「半分変身」 研究 国際ニュース : AFPBB News

 モーニング・カトルフィッシュのオスは求愛行動をとるときに遠くからもよく目立つ鮮やかな白黒のしま模様になる。一方、メスは薄い茶色の背景に溶け込みやすいまだら模様をしている。

 シドニーのマッコーリー大学の行動生態学者クルム・ブラウン氏らの論文によると、体半分をメス模様に変えたオスは、他のオスがいる方向にメスの模様を見せて目立たないようにしておきながら、もう半分ではメスに鮮やかなシマ模様を見せつけ男気を演出し、猛アタックを仕掛けているという。

 カトルフィッシュのメス(上)とオス(下)

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 もし全身がよく目立つオス模様だったら、その近くにメスがいると気づいた別のオスがやってくるかもしれない。そこで体半分だけを器用に変色させ、この技を編み出したのだそうだ。

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 こうした模様の使い分けをするのは近くに他のオスが1匹だけいるときだけで、メスと1対1のときや複数のカトルフィッシュがいるときには起きないという。「オスやメスが1匹以上いるときは、効果がある方向に体を向けるのは不可能だろうからね」っとブラウン氏。また、この珍しい求愛テクニックは生殖の可能性を高めるために編み出されたのではないかと考えているそうだ。

 動画冒頭部分では、メスと寄り添っていたオスのカトルフィッシュは、体半分だけがメス模様になっているのがわかる。「そんな手には騙されない」と別のオスが近づいてきた瞬間、闘志がわきあがったのか全身オス模様に戻っちゃったみたいだけど。

動画:Male cuttlefish sends mixed messages

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この記事へのコメント 16件

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  1. こうやって半分だけモヨウを変えられる器用な奴の遺伝子が残っていくとそれはそれで面白いですね。
    まさに、進化の現場を見ている感じがします。

    • +11
  2. やっぱもてるためにはこれくらいの努力が必要なのだなあ

    • +6
  3. 何このアシュラ男爵状態w。スゲェテクニックだなぁw。

    • +6
  4. でもそのメスの模様で寄って来たオスに・・アッー!

    • 評価
  5. オスが輪になったら全員で騙しあうことが可能だな!

    • 評価
  6. 男男男男男男男女男男男男男男男
    こういうこともあるってことか
    中心以外の男は騙されまくりwww

    • +1
  7. 身体を半分メスにすると、ライバルからは
    メス2匹がいるように見える 又は メス1匹がいるように見える
    それよりもオスの模様のままで
    オスメス2匹に見える 又は オス1匹に見える
    方が、ライバルは寄って来ないように思えるが…人間にあてはめた場合ですが

    • 評価
  8. 常套手段だよね。あと半身(メス側)だけ素面で影で興奮した模様だしてアプローチするとか

    • 評価
  9. メス模様だとよってきちゃうから意味ない
    こいつらはじっと見つめたものに擬態するように神経ができてるんじゃないのかな

    • 評価

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