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タイプワイルドな猫が飼いたい?野生の血を強く引き継ぐ8種の猫

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(著)

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 野生のネコ科をペットとして飼うのは賢明な考えではない。だがどうしても、野生のネコ科に魅了された人々が、カラカル、スナドリネコ、ライオンやトラなどを飼っている例もある。

 野生の猫を愛してやまないという人たちの為、ネコのブリーダーたちはそのスキルを駆使して、エキゾチックでワイルドだが危険のないネコを家で飼えるよう、野生ネコの血を強く引き継ぐ猫を開発してきた。

 ここでは人間の手により生み出された8種の野生の血を強く引き継ぐ猫たちを見ていくことにしよう。

1. サバンナ

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 家ネコとアフリカのサーバルキャットの交配種。最初に交配されたものはF1と呼ばれ、野生色が強すぎて、家ネコにはならないと考えられた。

 このF1サバンナと別のサバンナもしくは別の種を交配したものがF2。

 F2のメスが生んだ子がF3で、この三代目まではまだサーバルキャットの血がかなり濃い。F1のメスは種ネコとして残せるが、オスの交配種は生殖能力がないものが多い。

 最初のサバンナ交配種が生まれたのは1986年で、ブリーダーのジュディー・フランクによってサバンナと名づけられた。

 このネコの特徴にヒントを得て、パトリック・ケリーがジョイス・スロウフェとチームを組んで、交配を進めることにした。

 サバンナは家ネコとしては一番体が大きく、非常にジャンプ力がある。州によっては飼育が違法なところもある。頭が良く、好奇心が旺盛で、犬を思わせるような性格だという。

2. ベンガル

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 家ネコとベンガルヤマネコとの交配種で、比較的古くから交配されてきた。このリストの中で異種交配の先陣を切ったネコ。アジアで自然に起こった異種交配の一番古い例として1934年までさかのぼることができる。

 1963年にネコ白血病の研究のため、遺伝学者のジーン・サグデン=ミルズが家ネコと交配したのが始まり。20年間に渡る交配の結果、国際キャット協会(TICA)によって飼い猫として認められた。はっきりした斑点のある大きなネコで、F4以降が家ネコとして最適とされている。

3. トイガー

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 ロサンゼルスのキャットブリーダー、ジュディ・サグデンは、80年代後半からトラに似た家ネコを育てるのに尽力してきた。その結果できたのが、このトイガー。

 ショートヘアーと柄模様で選ばれたベンガルの血統から始まった種。トイガーは現在、世界中のブリーダーから入手することができる。

4. オシキャット

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 中南米のオオヤマネコ、オセロットと似た名前だが、オセロットとは違い、ヤマネコの系統ではない。交配は1964年から行われている。

 ミシガン州で長年キャットブリーダーをしていたヴァージニア・デイリーが、アビシニアンとシャム、アメリカンショートヘアをかけあわせた。

 二代目でアイボリーの毛にヒョウ柄斑点の子が生まれ、トンガと名づけられた。トンガの両親からはほかにも同じ模様の子どもが生まれた。

 色はさまざまだが、この斑点が特徴。見た目より体重があり、筋肉質。人好きするネコで、犬のように投げた物を取ってきたりする。

5. チャウシー

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 アジアにいる大型ネコの遺伝子をもつ、ジャングルキャットの交配種。体長90センチ、体重15キロにもなるが、8キロくらいが一般的。

 サバンナやベンガルのように、最初の世代のオスは生殖能力がない。F4やF5世代が家ネコとして適しているという。

6. チートー

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 この名前から、チートスの広告キャラのチェスターというチーターを思い起こすかもしれない。より野生的に見えるが、家ネコのように穏やかで飼いやすい種を目指す目的で開発された。

 2001年にキャロル・ドライモンが、ベンガルとオシキャットを交配して初めてチートーをつくった。ヒョウのような斑点をもつ大きなネコで、オスで体重10キロにもなる。とても人懐っこく、子どもにも優しい。

7. セレンゲティ

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 サーバルをイメージして作られたネコだが、サーバルの血筋はない。

 1994年にカレン・サウスマンによって、ベンガルとオリエンタルショートヘアをかけ合わせて作られた。サーバルのような長い耳と長い足をもち、首は太く、俊敏で活発、よく鳴く。

8. ピクシーボブ

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 自然繁殖によって生まれたネコ。1985年にキャロル・アン・ブリュワーがワシントン州のカスケード山脈で、ボブキャットのような尾をしたネコを一匹を家に連れて帰り、それが近所の家ネコと交配した。

 こうして、ブリュワーはボブキャットと家ネコの自然繁殖による雑種と思われる「伝説のネコたち」を得ることができた。

 ピクシーボブは体高が高く、後ろ足が前足よりもわずかに長い。短毛だが、長い毛のものもいる。あまり感情は表わさないが、忠実でいいペットになる。

via:mentalfloss・written konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 50件

コメントを書く

  1. ワイルドタイプもいいけど、やっぱり人懐っこい猫が良い。
    猫は甘えるときの仕草が超可愛いからね。
    甘えてきて可愛い仕草する猫が一番いいよ。

    • +5
  2. チャウシーという品種名で
    「チャウチャウちゃう?」の会話の新時代の幕開けを感じた

    • 評価
  3. おっきくなるぬこたんをお迎えして下僕になりたい

    • +4
  4. ピクシーボブっていうネコの耳が好きかな。しっぽが短いけど可愛いな。

    • 評価
  5. A 「あれ、ちゃうちゃうちゃう?」
    B 「ちゃうちゃうちゃうんちゃう?」
    A 「え、ちゃうちゃうちゃうん?」
    B 「ちゃうちゃうちゃうし、ちゃうしーちゃうん?」
    A 「ちゃうしーちゃうんちゃう?」
    B 「ちゃうしーちゃうんか?」
    A 「ちゃうしーちゃうし。」

    • 評価
  6. あぐらかいて、その中心にお猫様を鎮座したい、していただきたい

    • +4
  7. チートーにゲーム機のリセットボタンを踏んでもらったら裏ワザが発動しそう!

    • +1
  8. 飼いたいけど家では無理だ。
    体重6kgのやたら活発で身体能力抜群のオバカ猫と、ガチムチゴリモリなロシアンブルー二匹が居るだけで、クリスマスツリーも立てられないんだから。
    こういうのが来たら、廃墟となるのに半日かかるまい。

    • +2
  9. ここに出てる子達は飼うと家猫達とどれくらい違いがあるんだろう?

    • +3
  10. サーバルって危惧するほどではないけど、
    野生では個体数が減っているという話だ。
    繁殖させるならサーバル同士で交配させたほうがいいんじゃないのかなl。イエネコとの雑種なんてつくってないで。

    • +7
  11. 顔に対して体がデカイのはちょっとこわいな
    すげー強そう

    • +4
  12. 中村紘子さんが昔オシキャットを飼っていたそうですが、
    「そっくりな野良猫を国内で見かけた」とエッセイで報告してました

    • +10
  13. 「行けっ!オシキャット 猫パンチだっ」
    「…」(プイッ)

    • 評価
  14. アメリカの普通の家で飼われてるトラの数は野生のトラの数より多いらしい

    • 評価
  15. 身体は野獣
    顔は子猫ちゃん
    まるで俺のようだな。

    • 評価
  16. あくまでも興味の対象としてだけど…
    私はネコ科ではピューマが1番好きだ。あの「ピュー、ピュー」という鳴き声にいつもやられる。しかしピューマは体がとても大きい。体は大きくても、ピューマは種としては小型ネコ科に属するそうで、それならばもっと小型のネコ科と掛け合わせる事も可能なんでは?とも思う。しかしいくら体が小さくなっても、あの「ピュー、ピュー」という鳴き声まで消えてしまったら正に悪夢だ。ピューマと小型ネコ科との交配種が「ピャー、ピャー」とか、「ミュー、ミュー」とか鳴かない保障はどこにもないと思う。そういう訳で、ピューマはやっぱり元のままで見るのが1番良いのかな?と思う様にしている。

    • +2
  17. 素朴な疑問だが交雑第一世代を産むのは家猫の雌なのか野生種の雌なのか、どっちなのかな。
    ちゃんと交尾できるんだろうか。人工授精なのか。

    • +1
  18. 野性的な猫が欲しくて保護団体から元野良のワイルドなキジトラをもらいました。
    ところが家猫の暮らしのあまりの楽さのせいか、見事に赤ちゃん返り。
    そんなワイルドな外見でクネクネベタベタの抱っこ猫に。
    残念ワイルドなかわいいやつです。

    • +1
  19. ペットショップにいたマンチカンがこのトイガーよりも細かいシマシマだった。すげーっ!とか思ってたら即、飼い主決まったらしい。

    • 評価
  20. タイプワイルドで野生の血を引き継ぐ猫。
    けも!?

    • +3
  21. チャウシーとかいう猫の画像がアビシニアンにしか見えなかったんで
    ググってみたらアビシニアンの交配種だった

    • +12
  22. みんなどれも可愛いねー
    でもうちの子が一番可愛い!ってみな思っているはず。

    • 評価
  23. ベンガルは猫カフェで戯れた事があるけど
    体の大きさのわりに優しい性格の子だったから可愛かったな
    そこそこ運動量が多いので大きな部屋で上下に広い遊び場がないと厳しいだろうっていう印象は受けた

    • 評価
  24. お奨めはやはりオシキャットかな?押しキャットなだけに。

    • 評価
  25. 犬猫の多数の種に癒されているくせに、ブリーダーがこれこれこういう種を産みたくていろいろ掛け合わせましたーみたいな話を聞くと、不自然に命やら種やらを操作しているのだなあと改めて実感させられて、どうにも抵抗感を覚えてしまう。家猫間の自然交配の結果の突然変異の固定、というほうは、遺伝病なければまだ抵抗薄いかな(遺伝病ないその手の種がいるのか知らないけど)。最後のピクシーボブみたいな自然に交配しての新しい種にはホッとさせられる。

    • +5
  26. 外見はどうでもいいかな。 美女をえり好みするような年齢でもないし、他人に見栄を張りたいとも思わないし。 

    • 評価
  27. オシキャット好きな人はエジプシャンマウもオススメ
    見た目ほぼ同じでちょい垂れ目にした感じ。で緑色の目。
    ボール取ってくるよ。「遊ぼー」って感じでくわえて持ってくるとこから始まる。

    • +12
  28. うちの2.5キロの猫が毎晩右腕の上で寝る。腕が痺れてしょうがない。
    15キロの猫も人間の上で寝たがるんだろうか……。
    それはそれで萌えるわ~。

    • +6
  29.  野生の猫を愛してやまないという人の為、ネコのブリーダーたちはそのスキルを駆使して、エキゾチックでワイルドだが危険のないネコを家で飼えるよう、 り 野生ネコの血を強く引き継ぐ猫を開発してきた。

    …家で飼えるように、野生ネコの血を強く引き継ぐ…
    にしたかったと想像する。

    • +1
  30. やっぱキジトラとか、こういう系の柄の子はやんちゃなんだね。
    うちのキジトラにゃんこ、やんちゃすぎて困るww
    というかやんちゃどころの騒ぎじゃないww

    • +2
  31. 見た目だけで選ぶならピクシーボブが可愛いな
    丸い顔 短い尾 太そうな足
    モフりがいがありそう

    • 評価
  32. サーバルやヤマネコと交配させられた最初の家ネコ度胸あるな

    • +2
  33. 家猫でも本気で噛まれたら私の指がパンパンに腫れたことがある
    私の過失で猫に相当痛い目にあわせてしまった時だ
    攻撃される!って咄嗟に考える前にもう攻撃は終わってたよ
    しかも数カ所を一瞬で 歯が皮膚を食い込んでブチッ!って感じた
    普段は尻尾踏んでしまって攻撃されてもかなり手加減して貰ってるんだって知った
    大きめのワイルドキャッツは素敵だし大人しいだろうけど万が一を思うと怖いね

    • +1
  34. ユキヒョウと暮らしたいのだが、当然ムリなわけで
    そうなるとベンガルのシルバーあたりかなと思うけど
    経済的にやっぱムリ(泣)

    • +2
  35. F1(50%サーバル)にまたサーバルかけたらF2は75%サーバルになって余計にサーバルの血が濃くなるやんけ

    • 評価
  36. みーんな、ネコの開きにして顔を埋めてからモフり倒したい

    • -1
  37. リビアヤマネコが色濃く残ってるキジトラで満足です
    でかすぎる。

    • 評価
  38. 憧れのサーバルキャットを飼った気分になれるな一番上の猫
    ただ無理やり交配して生まれてるかもしれないから可哀想だなぁ

    • +1

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