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尻尾と首が長すぎてヘビに間違えられちゃうジャコウネコ科の近縁がいる。その名も「リンサン」

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 昼間で会ったらわかるだろうが、そもそも夜行性だし希少種なのでめったに出会うことはないが、あまりの尻尾の長さと首の長さに一瞬ヘビかなんかと勘違いしてしまう面白キャットが存在する。

 その名はリンサン。まずは暗視カメラがとらえたリンサンの動きをみていこう。

Banded Linsang(オビリンサン)

 その模様もヘビに似てなくもないわけだが、これも進化の過程で得たものなのだろうか?ちなみにリンサンは東南アジアに2種、アフリカに2種が分布する。上記記映像はオビリンサンで体長35~45cm、尾長30~42cm、体重700g前後ほど。マレー半島、スマトラ、ボルネオなどに生息する。樹木に巣をつくり、リス、ネズミ、鳥、トカゲなどを捕食する。

 下の動画はタイで撮影されたマダラリンサン。ブチリンサンという名の方が一般的な呼び方だそうだ。東南アジアに生息する。オビリンサンよりも若干体が小さく、模様も小さく帯状にならず点状に並ぶ。体の地色は淡黄褐色。悪臭を出す臭腺はない。

Wildlife Thailand – Rare footage of a Spotted Linsang(ブチリンサン)

 英語版ウィキペディアによると以前はアフリカリンサンもアジアリンサンもジャコウネコ亜科に分類されていたそうだが、最新の研究ではアジアリンサンはジャコウネコ科よりも大型で収斂進化の一例である可能性が高いことがわかった。

 また、アフリカリンサンはDNA分析により、ジャコウネコ科のジェネット属に近いことがわかったそうだ。

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credit:istock

 @ophiacodonさんからコメント欄にて詳しい説明をいただいた。英語版ウィキペディアで調べてくれたものだそうで、リンサン4種のうち最初に記載されたのは、オビリンサンで1821年。翌年、この動物がジャコウネコ科とネコ科の特徴を併せ持つことから独自の科を設けるべきと主張され、1822年、Prionodontidae科が提唱されたそうだ。

 その後アジアでもう1種、アフリカで2種よく似た動物が見つかりPrionodontinae亜科として纏められ、1864年、ジャコウネコ科の下に置かれたそうだ。

 1939年にアフリカ産のものとアジア産のものは、見かけは似てるけどよく調べると別系統だろうという見解が出される。アフリカの2種は、アジアのリンサンよりもジャコウネコ科のジェネットに近い種類だと判明したようだ。

 2003年に分子系統解析で1939年の見解が裏付けられ、Prionodontidae科を復活させてアジアの2種をそれに属せしめた。Prionodontidae科はネコ科の姉妹群となるそうだ。 @ophiacodonさんありがとう!

 また、IUCNレッドリストカテゴリーによる保全状況によると、オビリンサンは軽度懸念 (LC)であり、絶滅の危惧はないそうだ。

 というわけで、ネコ科ではないものの、ジャコウネコ科のごく近縁となるようだ。

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 リンサンを飼っている?人もいるようだね。

Rare banded linsang in my room

追記:記事を訂正して再送します。(2015/10/25)

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この記事へのコメント 112件

コメントを書く

  1. ネコというよりイタチやフェレットみたいだね

    • +80
    1. >>1
      だって、いわゆるネコ科じゃないもの。
      ネコ目にはネコはもちろんだが、イヌにクマにイタチにジャコウネコにクマに・・・。
      >ネコといっても犬がネコ目に分類されてるくらいのネコ度
      パルモさんの言葉遊びとは思うけれど、ここでむしろ問題提起をしてほしい。
      やっぱりネコ目なんてアホらしい名称はやめて、
      食肉目に戻すべきだと思う・・・

      • +3
  2. むしろイタチとかに間違われそう
    この辺にはいないのかな?

    • +14
  3. 枝に乗って木の実とカ食べる為に首が長くなったんじゃない?
    んでバランス取る為に必然的にしっぽも長くなった

    • +2
      1. ※23
        世界で一番高いコーヒーはジャコウネコのんこから

        • +1
  4. フェレットとかイタチみたいだなぁ 
    でもネコなんだよね、是非とも香箱座りが見てみたい

    • +12
  5. 猫って蛇のマネするよね
    野生生活のときからの習わしらしいけど

    • +4
  6. マフラーみたいに巻き付けてみたい
    もっふもふだろうな

    • +7
  7. 暗がりでスーッと動いてるとこ見たらヘビに間違えそう

    • +10
  8. マフートだっけ?案外この子たちの先祖だったりしてね。

    • +1
  9. 確かにこういう合理的じゃない進化をしてたら絶滅してもおかしく無いよね。
    可愛いけど。

    • -5
  10. 頭は縦じま、胴体は斑点、尻尾は横縞って面白いデザインですね。

    • +14
  11. 首の長さはニャンピョウだな…しっぽが違うけど

    • +1
  12. ジャコウネコの仲間か。
    ネコ型亜目だから広義ではネコの仲間かな?
    もっともそれだとハイエナまでネコの仲間ということになってしまうけど…
    それにしても長い首だな。

    • +2
  13. ジャコウネコは名前はネコでもネコとはまったく別の生き物だよ

    • 評価
  14. すげぇ…こんな動物がいること自体
    今まで知らなかったよ。

    • +8
  15. 暗がりの草むらにいるところを横から見たら間違えそうだな
    前から見たらイタチっぽいな

    • +20
  16. かなりの猫好きと思ってたけど、この子は知らなかった(汗)是非ともナデナデしてみたい。

    • +2
  17. リンさん?
    うわーっ リンちゃんだーッ!!

    • +1
  18. イタチやフェレットみたいな胴長短足に比べるとバランスの悪さパネェ。
    こんな体格で良く生き延びてきたもんだ

    • 評価
  19. さすがにジャコウネコをネコと書くのは大雑把すぎるかと

    • -3
  20. ネコ科ではなくてネコ上科オビリンサン科でハクビシンなんかに近いようだね。

    • +1
  21. うちのネコさんも寝コケると長いけど…長っ!!
    シッポでバランス取ってるんだろうけど、捕食した獲物をくわえたらバランス狂って歩けなくなりそうな体形が可愛い(笑)
    どうか末永く、この 面白い種族が繁栄し続けられます様にと切に願います。ネコの仲間でも、そうでなくても。

    • 評価
  22. おぉー!はじめて見た!
    蛇みたいなくっきり綺麗な模様だね。
    猫みたいにまーるくなって寝るのかな?

    • +4
  23. イギリス人の書いた小説で「邪悪で狡猾な悪魔である蛇が人類を油断させ誘惑するために毛皮でかわいく擬態したのが猫。性格も身勝手で残酷だし、夜目は爛々と光り、音もなく忍び寄り体はしなやかで、耳押さえて平らにすると顔も蛇にそっくり」って話読んで凄い納得したの思い出した。

    • +9
  24. これだけ細長いと水道管の中を伝ってきそう(猫液体論)

    • +13
    1. ※43
      蛇が猫になったっていうの(創作神話的なの)はタニス・リーで読んだけど、それかな。

      • 評価
    2. ※43
      おもしろーい! どっちも「シャーッ!」って言うもんね。

      • +1
    3. ※43
      ああ、たしかにウチの子に堕落させられたようだ。
      もう悪魔のしもべでええわ。

      • +9
      1. ※82
        俺、ネコ好きなんで、
        というかネコが命の基礎なので
        イヌもネコもクマもキツネも「ネコ目」っていう
        ネコを代表にしちまえっていう無謀さ、
        傍若無人さ、そこんとこはおもしろくて好き。
        でも、これを学術用語として、ごり押ししようとするのは、
        動物学・分類学の門前の一小僧として、許せんのだ。
        専門家の方々がいろいろと意見を表明しているのに
        それを無視してるってのは、どうよ。

        • +6
  25. よく猫Bを撫で伸ばして、
    「ああ長い長い、長い猫だねえ」
    なんて遊んでたけど、世界にはもっとずうっと長い猫が居たわいな。

    • +3
  26. これ羽付けたらまんまトリコやないですか。

    • +2
  27. 初めてタテガミオオカミ見た時と同じ衝撃だった

    • 評価
  28. スッゴイにょろにょろするよ!
    見れば見るほど不思議なフォルムだ
    それでいてカワイイ

    • +2
  29. ねこしっぽぬいぐるみを連想した
    顔はあんまり猫っぽくないな

    • +3
  30. しっぽがフワフワで可愛い
    首に巻き付けたいわ

    • 評価
  31. 収斂進化の過程
    補色対象もほぼ一緒でしょwやがて手足は無くなるのですw

    • +1
  32. オコジョっぽい。首長いって怖いのかと思ったけどイタチみたいだね~

    • -2
  33. こいつが猫みたいに足に纏わり付いてきたら確実に転けるわw

    • 評価
  34. これ見て、玄武を想像したのは、
    俺だけか?

    • +3
  35. 生まれて初めて知った
    かわいいし絶滅して欲しくないなあ

    • 評価
    1. ※65
      玄武っぽいよな!
      ていうことはやっぱり首とかしっぽが爬虫類ってかヘビっぽく見えるという事か。不思議ないきものだなあ。
      じゃあ平安の昔にこれが都にあらわれてたら鵺っぽい声で鳴く事になったのかもな。

      • +1
  36. ジャコウネコ科がネコってことになるとハクビシンもネコってことに…

    • +5
  37. 「ネコ目」という呼び名は混乱を招く。
    だって、イヌもクマキツネもイタチも全部ネコ目って
    おもしろいけど、科学の用語としては駄目。
    「ネコ」と言ったときに、
    どの分類階級を表すのかわからない。
    元々は「食肉目」。
    これなら、主に肉を食うやつってことで
    どういうグループなのかわかりやすいし、
    分類階級も即わかる。
    文部科学省が、「漢字使うのやめて平易な語にするべし」
    とか勝手なこと言って、勝手に決めた。
    (ほんと、勝手に決めたんで、法的な拘束力とかない)
    悪しき「ゆとり」の時代に決めたんじゃないかと思う。
    専門家の中には、反対・反発している人が多い。
    数年前に出た岩波の生物学辞典にも
    「食肉目」で出てて、「ネコ目」は出てない。

    • +8
  38. これは障害なのか変形進化と解釈するか否か理解に苦しむ

    • +9
    1. ※69
      国際的にはネコ目は、「Carnivora」。ラテン語で肉を食べるものの意味で、日本語の「食肉目」はこれを忠実に訳しただけだったのに、1988年に文部省が「一般人でも知ってる代表的な動物のカタカナ表記」にするとか言い出したんですよね…
      しかし、別にネコが食肉目全体を代表する特性を持った生き物という訳でもなく、食肉目の中でネコが最初に発生した生物というわけでもない
      何故「ネコ」になったのかは本当に不明。(当時の文部省に猫好きが多かったんではという話もw)主要の学会からもわかりくいからと批判されてる、と…
      霊長目で最も繁栄している代表的な動物は「ヒト」だと思うが、何故か霊長目は「サル目」になってるし
      だから人間はサル目ヒト科ヒト属ホモ・サピエンス

      • +4
  39. 奇麗な模様にぽってりしたしっぽ
    手触りのよさそうな毛並みににょろんとしたシルエット
    なんてキュートなんだ

    • -5
    1. ※70
      え??
      普通に機能的で美しい動物だと思うけれど。

      • +7
      1. ※72
        確かに。
        文部科学省は「ネコ目」のような名称を撤回すべき。
        専門家(哺乳類学者とか)は、
        端っから「ネコ目」を却下している。
        「岩波生物学辞典」も、東京化学同人の「生物学辞典」も、
        巻末の分類表では「食肉目」を使い、
        「ネコ目」という表記を無視しているよ。

        • +2
  40. どんなにヘビに似せようとも、その可愛さは隠せないんだぜ

    • 評価
    1. ※78
      賛同ありがとう。
      確かに今でも研究者をはじめ食肉目を使う人は多く喜ばしいが、
      ネットではwikipediaに代表されるようにネコ目が主流
      今どきの人は紙媒体の図鑑や資料などほとんど手に取らないから、
      このコメント欄にあるような混乱や誤解はずっと続きそう
      (「とてもネコには見えない!」など)

      • 評価
  41. この首でマーキングのスリスリや親愛頭突きされたらと考えるだけでメロメロです。

    • 評価
  42. 猫派だけど、なんか長さのアンバランス加減が気持ち悪…。ごめん、この子達に罪はないのだけど。夜に見たら多分ゾッとする。

    • +3
  43. 首の長いキツネザルっぽく見えるな(あくまで感想)。
    しっぽの長さはともかくもう少し細い方がより猫っぽいね。

    • -3
  44. アジアのリンサンはジャコウネコ科では無くてネコ科に近いらしいですな。

    • +1
  45. どなたかも書いてるけど、キリンのように、高い所の餌を取ろうとして伸びていったみたいな感じかなぁ。
    ゾウの鼻もキリンの首も皆、意味があっての形だものね。遠い遠い未来はどうなっているんだろう。

    • 評価
  46. この動物は、食肉目の中でも最もネコ科に近いPrionodontidae科に属します。
    リンサン四種のうち最初に記載されたのは、オビリンサンです(1821年)。
    翌年、この動物がジャコウネコ科とネコ科の特徴を併せ持つことから独自の科を設けるべきと主張され、Prionodontidae科が提唱されます(1822年)。
    その後アジアでもう一種、アフリカで二種よく似た動物が見つかりPrionodontinae亜科として纏められ、ジャコウネコ科の下に置かれました(1864年)。
    1939年にアフリカ産のものとアジア産のものは、見かけは似てるけどよく調べると別系統だろうという見解が出されます。(アフリカの二種は、アジアのリンサンよりもジャコウネコ科のジェネットに近い種類だとされました)
    2003年に分子系統解析で1939年の見解が裏付けられ、Prionodontidae科を復活させてアジアの二種をそれに属せしめました。Prionodontidae科はネコ科の姉妹群となります。
    以上英語版Wikipediaで調べたものですが、誤りがあれがご指摘ください。
    twitterでも指摘しましたけど、ネコ科ではないのでタイトルは直すべきですね。
    それでもネコ科にごく近縁なので、イヌと同レベルにネコに近いという記述も訂正すべきかと思います。

    • 評価
  47.    /° /°
    (  Д ) …
    ー思ってた以上にニュラニュルニョロニョロだった…
    …っはー!衝撃!
    恐竜時代の毛が生えたナマのカミナリ竜でも見てる気分だわー!
    これがジャコウネコとかネコの仲間とはね~!

    • 評価
  48. まだまだ見たこと無い動物がたくさんや・・・
    面白いのぅ。

    • +1
    1. ※92 既に訂正が何度も入ってるようだよ。専門的な記事書くのって結構大変なんだなってことはわかった。このサイト本当に詳しい人がたくさん見てるみたいね。

      • 評価
    2. ※92
      92のコメントを書いた者だが、誤解を招いたようなので訂正。
      「それを無視しているってのは、どうよ」
      というのは、カラパイアの記事に対してではありません。
      文部科学省の中の人たちに対しての文句です。
      カラパイアの中の人や読者の方々で
      気分を害した人がいたようで、すみませんでした。

      • +2
  49. 「ジャコウネコ亜科に置かれたことはない」とかきましたが、
    「Linsang」の項目には、確かにジャコウネコ亜科(Viverrinae)に入れられていたという記述があります。
    しかし「Asiatic Linsang」の項目には1864年にPrionodontinae(経緯を鑑みるとリンサン亜科と訳すのが妥当かと)に組み入れられたとあります。
    論文をあたりましたが、1939年の段階でPrionodontinaeは有効です。
    2003年の論文には伝統的にPrionodonはジャコウネコ亜科に入れられていたという記述があります。この間にPrionodontinae(亜科)がPrionodontini(族)に格下げされて、ジャコウネコ亜科に組み入れられたと考えるのが妥当のようです。(分類階級は、「科」「亜科」「族」「属」の順になります。)
    ただ、カラパイアのこの記事の文脈では亜科レベルにまで言及する必要はないかもしれません。
    基本的に「Asiatic Linsang」の項目から調べているので、「Linsang」の項目との齟齬に気付きませんでした。すいません。

    • +1
  50. これはとぐろを巻いたところが見たいな
    結び目ができそうな長さだ

    • +1
  51. アフリカにもいるんだよね。じゃあ、古代エジプトの初期王朝にちょろっと現れた後は姿を消してしまった「首の長いヒョウ」の意匠もこいつがモデルだったりして?!

    • +3
    1. ※102
      99です。
      ありがとう!!!!!
      ディープな動物好きの人たち、紙媒体が好きな人たち、
      未来の研究者たちのためにも、がんばります!
      紙媒体がデジタルになるのは、
      それまで本をあまり読まなかった人が
      本(のデジタル版)に出会う可能性を作り出すので
      それはそれでいいと思います。

      • 評価
  52. ど、どこを撫でればゴロゴロ言ってくれるのだろうか・・・!?

    • +1
  53. フェレットのような有袋類のようなネコ?のような・・・

    • 評価
  54. ヘビというよりアパトサウルスやディプロドクスのような雷竜を思わせるな。
    サイズはだいぶ違うけど。

    • 評価
  55. どう見ても ヘビというよりセイシモサウルスやマメンキサウルスなどの
    矮小種だね。その内恐竜は哺乳類だった。とか研究結果出て来たら
    大笑いだね。

    • +2
  56. こんな長いしっぽなのに地面に付けないのがすごい
    あと手のひら大きいね

    • +4
  57. 蛇に擬態する進化をしたのかな?と結構わくわくしてたんだけど動き見たら普通に偶然似てるだけでそうじゃなさそうね

    • 評価

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