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え?こんなことまで?アメリカ大統領のシークレットサービスが遂行した10の極秘任務

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(著)

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 大統領の命を守るシークレットサービスのエージェントだからといって、映画ばりにアクション満載の日常を送っているわけではない。もちろん尾行や監視といった任務もあるが、大統領やその家族にはそれ以外の任務をエージェントに命ずる権限があるのだ。中にはトイレ中に人目から隠すといった任務まである。シークレットサービスの中の人はいろいろ大変なようだ。

 ここでシークレットサービスが実際に遂行した10の意外な任務を紹介しよう。

1.ブーツを探せ!

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 元アメリカ副大統領カルビン・クーリッジは、8名のエージェントに失くしたブーツの捜索を命じたことがある。これは後任のハーバート・フーヴァー第31代大統領の就任式直前のことだったようで、皆あやうく遅刻するところだった。

2. トレーニングに付き合え!

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 寡黙なカルとのニックネームで呼ばれた第13代大統領のカルビン・クーリッジだが、他にも変わった指令を下している。彼はホワイトハウスの中にロデオのようなフィットネス機器を置いていたのだが、これを一緒にやるようシークレットサービスに命令していたそうだ。

3. 自分が描かれた絵画を確認してこい

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 ジョン・F・ケネディ元大統領は、ワシントン内のとあるギャラリーを訪れて、自分を題材とした絵画を見てくるようにエージェントに命じたらしい。その絵画とは、ケネディ元大統領が様々な女性と変わった性行為を行っているものだったそうだ。これはギャラリーのオーナーが『ダーク・サイド・オブ・キャメロット』という本の中で暴露した話である。

4.スケープゴート

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 第38代大統領だったジェラルド・フォードは自分のおならをシークレットサービスのせいにした。そのときのセリフはこうだったらしい。「なんだ、今のは君かね? 礼儀を知りたまえ!」

5.都合の悪い写真を撮られないよう守れ

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 フランクリン・ルーズベルト元大統領は、自分の身体障害を隠し、身体の病気を軽く見せることに躍起になっていた。その結果、彼のシークレットサービスは、大統領がパパラッチから気に食わない写真を撮られないよう用心棒代わりを務めるようになった。シークレットサービスに身体を支えられるなど、見られたくない場面を撮られた場合、エージェントはカメラを没収したり、事故に見せかけてカメラを壊すなどしていた。

6. 浮気を手伝え!

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 フランクリン・ルーズベルト、リンドン・ジョンソン、ジョン・F・ケネディといった歴代大統領は、愛人との密会時にシークレットサビースを使って妻を街に近づけないよう妨害していた。こうした伝統があるのだから、クリントン元大統領も同じことをしていたはずだ。

7.立ちションガード

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 ジョンソン元大統領は、立ち小便をする間、自分を人目から守るようエージェントに命じたことがある。だが、変わっているのはここではない。なんと、彼はわざとエージェントのズボン目掛けて放尿したのだ。苦情を述べたエージェントに対して、大統領は悪びれもせず、「これが私の特権だよ」と返したらしい。

8.ガーデニング

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 セキュリティを阻害しない景観がどのようなものかは定かではない。だが、ニクソン元大統領のシークレットサービス経費に庭の手入れ費用として年400万円が記載されていたとき、マスコミはこれに飛びつき、税金が大統領のチューリップ栽培に使われていると喧伝した。

9. 未成年の飲酒ほう助

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 未成年の飲酒ほう助は明らかにシークレットサービスの任務ではないが、2001年に行われたことはまさにこれだ。ブッシュ元大統領の娘バーバラとジェナが、未成年でありながら偽造IDを使ってアルコール飲料を購入したとき、事態を察知したエージェントは逮捕される前に彼女たちを連れ去った。が、それも虚しく結局は出頭命令が下されている。

10. 鞄持ち

 ジミー・カーター元大統領は、シークレットサービスにバッグを持つよう命じることが好きだった。不測の事態が発生したときに大統領の命を守れないとエージェントが苦情を述べたことで、カーター大統領はしぶしぶ諦めたらしい。

アメリカ合衆国シークレットサービスとは

 主にアメリカ合衆国大統領の警護を行う執行機関で、現在特別捜査官(Special Agent)3,200人、制服部隊(Uniformed Division)1,300人、技術・管理部門2,000人からなる6000人以上の職員を抱えている。

 このうち、1922年にホワイトハウス警察隊として設立され、1930年のシークレットサービスへの完全統合で誕生した制服部隊は、ホワイトハウス一帯・副大統領官邸・財務省(ホワイトハウスの敷地内の部署)・ワシントンD.C.内の在外公館の安全を担っている。

 シークレットサービスの大統領護衛部門の仕事はシフト制であり、2週間単位で昼勤、深夜勤、夜勤が入れ替わる。これが終わると2週間のトレーニング期間に入り、トレーニング期間が終了すればまた仕事に戻る形となっている。警護中は食事を摂ることも、雨の中で傘をさすことも出来ないなど肉体的に過酷であり、だいたいは4、5年で限界が来るとされる。

シークレットサービスの捜査官と職員には、合衆国法典第18編2部203章3056条により以下の権限が認められている。

・銃火器の携行

・連邦法の下に発行された令状を遂行する

・身辺で違法行為を行ったもの・重罪を犯した者を令状無しで逮捕する

・シークレットサービスの管轄する法に反する者の逮捕を導く情報等の提供の依頼と報酬の付与

・本人確認書類の偽造・詐欺商法・架空証券の捜査

・法で認可されたその他の職務の遂行

via:mentalfloss・原文翻訳:hiroching

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この記事へのコメント 36件

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  1. ブーツやトレーニングはまだわかるが後のものって横暴だよ
    いい人間である必要はないが迷惑かける行為は
    宇宙圏外生物だろうが地域住民だろうが嫌だというの

    • +49
  2. いつぞやの看守と囚人の実験じゃないけど、なんでも命令に従ってくれる人が常時いると、増長していくのかもね。

    • +1
  3. 確か偽札の摘発もシークレットサービスの任務の一つなんだよな。

    • +53
  4. 大統領のはけ口になるってのは社会に対しては素晴らしい犠牲だ
    大統領も人間だから、親以上に全てを許容してくれる組織に守られていたら仕事もやりやすいだろう
    アメリカほどの大国となると社会への影響がでかすぎる
    シークレットサービスの役割が大統領の判断に良い影響を与えてくれているなら、既存の道徳に少々反していようが何も問題ないと思うわ

    • +9
  5. 給料がいいんだろうな…
    筋トレとかはまだ解るが…
    お疲れ、エージェント…
    給料あげてやれよオバマ

    • +1
  6. 醜いなあ、権力もった人間ってこうなのかね

    • -16
    1. ※11
      金のためにシークレットサービスをしている人はいないだろうから、給料を上げるよりも敬意を持って接する方がいいんじゃないかな?
      オバマはそういう扱い方がすごくうまいらしい

      • 評価
    2. ※11
      アメリカの政府職員の給料は安いぞ
      だからみんな民間へ転職する

      • +2
  7. 少し前までシークレットサービスをエ ロい単語だと勘違いしてました。

    • +9
  8. 日本の総理がホワイトハウスでブッシュと会談してる時に、日本のシークレットサービスはその部屋の前でタバコ吸ったり雑談したりとリラックスムード、それを米国シークレットサービスのエージェントが『仕事しろ』と窘めた、という話がある。
    シークレットサービスは気が抜けなくて大変だけど、日本のエージェントも頑張ってね。

    • +3
  9. シークレットサービスがまさかの屁負比丘尼

    • +5
  10. 上司にムチャ振りされるのは何処でも一緒なんやな…

    • +1
  11. ケネディもジョンソンもルーズベルトもフォードもニクソンもみんな最低じゃねーか。なんだこいつら。

    • +11
  12. イーストウッドが演じた頃は、まだ財務省だったけど、現在は国土安全保障省に移ってるねw

    • +7
  13. 調子に乗っちゃう人はどこにでもいますね

    • +1
  14. 俺が7番のエージェントなら目の前のアホぅをぶん殴ってる

    • +12
  15. オバマはやはり黒人だけあって召使のような人間がいても奴隷扱いするのは嫌なんじゃないかなと
    他の大統領のパワハラぶりを見て思った

    • +1
  16. 立ちションに関しては、「マーキングですか?」とか余裕のイヤミを言って欲しいな

    • +1
  17. ホントの話だったらだいぶイヤだなぁ

    • +8
  18. 竹下首相の時の日本のSPの重要任務が『パーティーの時に赤い風船を持つ』事。小柄な竹下首相がどこにいるかの目印が赤い風船だった。

    • 評価
  19. ジョンソンの立ちションプレイは性癖以外の何者でもないな。

    • +1
  20. ジョンソンに対してさらに恰好よく返せたら痛快だったのにね

    • +1
  21. 権力持ったらろくな奴がいねぇな・・・

    • +2
  22. 5は重大任務
    大統領二期制の伝統を唯一捻じ曲げているのは戦時中だったフランクリンルーズベルトだけだったよね
    失脚する可能性は可能な限り排除したかったはず
    もしSPがミスってれば第二次世界大戦は違った結末になってたかもしれない

    • 評価
  23. 4 江戸時代に日本には、屁負比丘尼なる身代わりがいたそうだ

    • 評価
  24. ルーズベルト、真ん中の足だけは不具ではなかったようで。

    • 評価
  25. 台所に寝酒を盗みに行かせた。大頭領もいた。奥方に寝酒禁止を言い渡されてたので、万一見つかっても私から言われたというな。と言い含めて。
    案の定見つかった。
    「それは貴方が飲むためのもの?」
    「違います」
    「では誰に頼まれたか言いなさい」
    「言えません」
    「私は大頭領夫人よ」
    「解っております」
    「では言いなさい。これは命令よ」
    「残念ですが例え大頭領夫人と言えども申し上げるわけには参りません」
    これでバレた。
    大頭領夫人。そのSPを伴い大頭領の元へ行き、大頭領に酒を盗ませた犯人を告げるように命令してくれとねだった。
    青くなった大頭領は夫人に平謝り。奥方はSPに盗みをさせるようなことは大頭領らしくない無分別な愚行だと小言を言い、大頭領の命令を守った褒美として、件の酒瓶を与えたそうだ。
    確か父ブッシュの逸話。

    • +1

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