カラパイアでは何度も何度でもウォンバット特集を繰り広げていたが、彼らは本当にひとなつこくて愛くるしくて、ドジっ子で、まるもっさりしていて、一度出会ったらもう二度と無視することができないほどに魅力的な動物だ。
今回はそんなウォンバットにズームイン。知られざる彼らの生態に関して学んでいくことにしよう。そうしよう。
ウォンバットは足が短くて、ヨタヨタあるくが、しっかりと筋肉を携えた有袋類の動物だ。夜行性で、昼は巣穴にいることが多いが、夜になると草やハーブ、樹皮、根などを食べにひょっこりと現れる。
ウォンバットは3種類いる。最もよく知られているのがヒメウォンバット、一番個体数が多く生息地域も広い。鼻先に毛がないのが特徴。逆にキタケバナウォンバットとミナミケウォンバットは鼻先に毛があることで見分けがつく、体毛は柔らかく、耳も少し大きい。成長したウォンバットは体長70から120センチで体重は11キロから35キロほどある。
1. ヨタヨタ歩くが、全力疾走すると速い
ずんぐりして普段はノロノロと歩くウォンバットだが、やる気になれば、なんと時速40キロで走ることができる。自転車を余裕で追い抜くことができるレベルだ。しかも1分半もその速度をキープできるというから驚きだ。
2. 穴を掘らせたら負けねぇ!
まさに穴を掘るために生まれてきた言っていいウォンバット。タルのような体形と長くて鋭い爪がついた、平べったく頑丈な足はトンネルを掘ったり、部屋まで掘ることができる。トンネルは複数の部屋とつながっていたり、時には菜食地までつづいていることもある。ウォンバットは一日で90センチの土を進むことができる。
3. 後ろ向き(後肢寄り)の育児袋がある
他の有袋類動物と同じく、胎盤がないウォンバットは、胎内で子どもを成熟させることができないので、未熟児の赤ちゃんを産み、育児嚢(のう)に入れて育てる。そして、この袋は後ろ向きになっている。穴を掘るときに育児嚢に土や砂などが入らないようにできているのだ。
4. 代謝がめちゃくちゃ遅い
なんとウォンバットが食事を消化するのには14日もかかるそうだ。これで暑く乾燥している環境でも生きていけるらしい。
5. 歯は永遠に伸び続ける
ウォンバットは、ネズミ、リス、ビーバーのような物をかじるのに適している歯を持っている。ウォンバットの切歯は永遠に伸び続けるため、堅い樹皮や植物などをかじって削らないと、口に収まらなくなってしまうそうだ。
6. たくましいお尻
ウォンバットの最大の防御法の一つは堅強なお尻だ。お尻のほとんどは軟骨でできていて堅い。襲われた時は頭から穴につっこんでお尻で入り口を塞ぐ。しっぽもないこの堅強なお尻を掴み引きずり出すことはほぼ不可能で襲った動物も手が出ない。
7. 見た目ほどヤワじゃない
普段は温厚なウォンバットも、自分の巣穴がある縄張りを守るためなら攻撃的にもなる。あの長い爪にひっかかれ刺し傷ができたり、噛まれたり、転倒させられたりと、人間がケガをしたという事例もあるから気をつけて。
8. 排泄物はキューブの形
ウォンバットの糞は四角い形をしている。彼らは糞を置くことで自分たちの縄張りを示している。
糞が丸じゃなくて四角いのは、縄張りの印である糞が転がって無くなってしまわないため。四角い糞を製造する秘密は腸にあるようだ。
9. 昔はもっと巨大だった
氷河期時代のウォンバットは巨大でサイ並みのサイズだったそうだ。オーストラリア先住民のアボリジニは巨大なウォンバットを狩っていたという説もある。
10. 世界長寿のウォンバットは最近29歳の誕生日を迎えた
オーストラリア、タスマニア州のバララット野生動物公園にいるウォンバットのパトリックさんは、去年29歳の誕生日を迎えた。おそらくは世界最年長のウォンバットであるだろう。世界一なのは、年齢だけじゃなく、その巨大さも。なんと、その体重は約30キロもある。
追記:パトリックさんは2017年4月18日に
32歳で亡くなった。
via:wired原文翻訳:melondeau
ウォンバットは人に保護されるとしっぽりと懐いてしまい、その生活を満喫してしまうようだ。ということで、カラパイアでは全面的にウォンバットにかかわっていくのだ。とにかくかわいくてもう無理。
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コメント
1. 匿名処理班
巨大ウォンバットの模型可愛くないなと思ったら、次の29歳ウォンバットも十分大きいし更に可愛かった…
2. ハニーワ
小さいままだとかわいいけどでかくなりすぎだわ。つか
四角のフンはネタでしょ?
3. 匿名処理班
コアラよりも好き。
動物園で餌代のかかりまくるコアラではなく、ウォンバットを展示してください。
調べたら、チューバッカは29歳で?亡くなっていたのか・・・
4. 匿名処理班
20年以上前に初めてオーストラリアで見てなんて可愛い動物かと思った
丸太をくりぬいた形の給餌容器にすっぽりハマってる子が居たんだけど、
色といいハマり具合といい完全に丸太に同化してて、
そんなわけないのに狙ってやってんのかって思っちゃうくらいのお茶目さん
その時は「噛まれると危ないよ」って言われて眺めてただけだったんだけど、
こんな人間好きの性質だったなら触れば良かった〜
またどこかで会えるといいな
5. 匿名処理班
たんすWWWWWW(>▽<)
6. 匿名処理班
動物がメシ食ってる姿ってなんであんなかわいいんだ
7. 匿名処理班
ウサギ ●●●●
ウォンバット ■■■■
8. 匿名処理班
ウォンバットいいよねー
むかし、星里もちるのマンガでウォンバットがいじめられっ子の少女を助ける話があったな。
9. 匿名処理班
ああ もぅ、ずんぐりむっくら愛しのウォンバット!
それにしてもパトリックさん、ちょっとしたクマさん並に
顔でかいなw
人間と共に生きるのも一つの生き方か…
ケニーさんも(野生に帰れるのかわからないけど)
生活満喫しておくれ
10. 匿名処理班
巨大ウォンバットのインパクトがすごいw
ああいうオンオフはっきりした生活したいなぁ。
11. 匿名処理班
人間によくなつくウォンバットが多く、しかも甘えん坊と表現されたりするのは
ひょっとして人間の「抱きかかえる」という行為が
母親の育児フクロを思い出させるからなのかなぁ、と素人ながらに思った。
12. 匿名処理班
こんなに人懐っこい生き物が、よく今まで生き延びてきてくれたなぁ。
ドードーみたいに、警戒心ゼロで寄って来たら取って食われちゃって絶滅したなんて、悲しすぎるからな。
13. 匿名処理班
お尻のほとんどが軟骨、、どういうことなのw
14. 匿名処理班
神奈川県横浜市近辺なら高速道路からもイケる金沢動物園にウォンバットいますよ。 コアラもいるけど、オススメはゾウかな。 牙が日本で一番長いとか、確かに立派でした。
15. 匿名処理班
ボルトより早いのかよw
16. 匿名処理班
かわいいーって思って見てたら9の模型怖っ!!
こんなのに出会ったら逃げる…って時速40kmで追いつかれるか
17. 匿名処理班
最後の動画ひたすら食ってるだけかよ可愛いな!
18. 匿名処理班
ずんぐりっていう言葉がウォンバットのために存在するって感じさせるくらい、この言葉が似合うね。
19. 匿名処理班
実際見たことあるけど、ゆるキャラっぽい可愛さがある
20. 匿名処理班
毛皮の上から隠れマッチョっぷりが透けて見えるがしかし!
怠惰なのだッ!
21. 匿名処理班
■んこって事は 門が四角って事か??
何気に凄くね?
22. 匿名処理班
速くて硬くてコスパが良い
その辺の生物としての優秀さが人懐こさになるんだろうか
23. 匿名処理班
萌え要素が満載でもうほんと好きにならずにいられない。ウォンバット!
24. 匿名処理班
なんだこのオッサン!?(驚愕)
25. 匿名処理班
角度によって可愛くない
ゆるんだオッサンに見える。だがそれがいい
26. 匿名処理班
この子たちにチャリ全力疾走で負けたら屈辱感じちゃうなー
27. 匿名処理班
うちの犬にそっくりだ。
28. 匿名処理班
確かウォンバットも種類によって顔が違うはず
29. 匿名処理班
母親が轢かれても袋の中の子供は無事だったのか
子供を守る役割もあるかもしれんね
30. 匿名処理班
こんなカワイイのが懐きまくるって^ ^
チカラ抜けまくるわw
31. 匿名処理班
ファナモ思い出した
32. 匿名処理班
トトロみたい^^
手先とかも・・・
33. 匿名処理班
30歳以上のウォンバットの人は日本国内でも何人もいるみたいですよ?( ´ ▽ ` )
34. 匿名処理班
可愛い…ウォンバット可愛い…
35. 匿名処理班
土を掘る速度が一日に90センチっていうのは本当ですか?
凄く遅い?とも思いましたが真実なら逆に知識となりました。
36. 匿名処理班
どさくさに紛れてパトリックさんがwww
37. 匿名処理班
ぐう聖という言葉がとてもよく似合う。
そんな彼をLINEのトップ画にしてる( ´ ▽ ` )
38. 匿名処理班
毛皮を着た坂上二郎が一心に草を食んでいる
めちゃくちゃ可愛い
39. 匿名処理班
かわええのーかわええのーー
40. 匿名処理班
南家ウォンバット
41. 匿名処理班
ウォン派ですが、こんなタイトルやめてくれ。
何よりも人が好き!なのは、飼育されてるウォンバット。
というか、その一部な。
ウォンバットは全て人懐っこいと勘違いするようなタイトルはマジやめてくれ。
そのせいで、被害を被っている野生のウォンバットや国立公園とか増えてきてる(実際にウォンバットを追いかけないで。抱き上げないでというような看板が立った国立公園がある)