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攻撃遺伝子:過剰な攻撃行動をうながす遺伝子を2つ特定。それぞれ違った攻撃行動に関与(国立遺伝学研究所)

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26件のコメントを見る

(著)

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 国立遺伝学研究所が発表したプレリリース記事によると、マウスを使った実験で、過剰な攻撃行動を促す遺伝子が少なくとも2つの染色体に存在し、それぞれ異なった性質の攻撃行動に関与していることがわかったそうだ。

 また、この高い攻撃性にはセロトニン神経系に変化が生じていることも確認したという。この研究は攻撃行動と遺伝子の関係を調べるうえで重要な情報をもたらすことになると期待されている。

 マウスのオスは自らのなわばりを守るために、侵入者のオスに対して攻撃行動をとることで知られている。これは、相手を追い払うことが目的で、けがを負わせたり殺したりしてしまうことは、実験用マウスではほとんどない。

 ところが、日本の三島市で捕まえられた野生マウス近交系であるMSM系統のオスは、高い攻撃性を示し、離乳後にオス同士を一緒に飼育していると、性成熟後に激しいけんかが起こり、兄弟や、ときには交配相手であるメスを殺してしまうことがあるという。

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 今回、このMSM系統マウスの高い攻撃性に関わる遺伝子座を明らかにするために、哺乳動物遺伝研究室で作出されたコンソミックマウス系統群を用いて、順遺伝学的な手法を用いて解析が行われた。

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コンソミックマウス系統:ほとんど全ての遺伝子は実験用マウスのC57BL/6J系統と同じだが、1種類の染色体(全部で21種類ある染色体のうちの1つ)のみMSM系統に由来するものを持っている系統。

 その結果、高い攻撃性に関わる遺伝子が、4番染色体と15番染色体上に存在することが明らかとなった。また、それぞれの染色体が行動に及ぼす効果を調べることで、違った性質の攻撃行動にかかわっていることもわかった。

 MSM型の4番染色体を持つコンソミック系統は攻撃をひとたび始めてしまうと、異常に高いかみつき行動や追いまわし行動を行い、交配相手のメスに傷を負わせるような個体も存在した。一方、MSM型の15番染色体を持つコンソミック系統は、多くの個体が攻撃を開始しやすい傾向にあるものの、攻撃を始めてもその頻度はそれほど高くないという特徴を持っていた。

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via:nig.ac

 攻撃行動には脳内のセロトニンが関与することが多くの研究から報告されている。今回の実験でも、MSM系統や高い攻撃行動を示すコンソミック系統において、セロトニンの合成酵素であるTph2遺伝子の発現が増加しており、セロトニン神経系に変化が生じていることも明らかとなった。

 今回の研究は、攻撃行動の調節に関わる遺伝子がそれぞれ違った性質の攻撃性に関与しており、その遺伝的基盤の複雑さを示している。今後、攻撃行動と遺伝子の関係をより深く理解する上で重要な情報をもたらしてくれると期待されている。

 マウスレベルで攻撃性と遺伝子に関連性があることがわかったということは、我々人間においても、なんらかの攻撃遺伝子が備わっていると考えられるかもしれない。攻撃型遺伝子は複数種あるということだから、ブチ切れたら手が付けられないほど暴走しやすい人っていうのは、もしかしたらそういった遺伝子が関与しているのかもしれないね。

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. いつの日か人類があまり怒らなくなったり?

    • 評価
  2. 人間の場合だと攻撃性が強い人は嫉妬心も強かったりするけど、このマウスはどうなのかね。猿とかだと嫉妬心があるっていう研究があるけれど。

    • +1
  3. ナウシカがぶっこわした改造人間みたいなのも作れるかもなw

    • +4
  4. 怒りは身や仲間を守るために必要なため、生命が獲得した能力。
    最後まで攻撃本能を持ち続けた人種が人類を支配することになる。

    • +1
    1. ※4
      は?むしろナウシカ達の方が…ゲフンゲフン。
      とある民族病もこれと似たような共通性があるかも。絶滅させたい。

      • +1
      1. ※18
        それ凄く期待出来る活用法ですね。
        問題は副作用ですね。症状が治まったとしても人たらん行動が出来なくなる、とか
        知的行動が不能になったりして、かえって生命維持に金が掛かったら意味が無いし

        • 評価
  5. 狂死朗のゲノム党思い出す
    プラグマティズムがぶちまけられた現代じゃーね
    マジで優性遺伝子で人間の選別始めそうで怖いね

    • +8
  6. おそらく似たようなのが人間にも複数存在してるよね
    ウイルス感染を利用して何億人もの遺伝子改良すればそのうち人も異常な攻撃性が薄れるかも

    • -3
  7. 攻撃性そのものを否定する気は無いが、それを制御できない人間は何とかならんものかとは確かにおもう

    • +6
  8. どうなんだ?俺らみたいに凶暴性はないけど怪我や苦痛に強く、行動性や攻撃性もある人間・軍人はどのタイプに分類されるのか。

    • +15
  9. >遺伝子無罪来るで
    むしろ、そういう遺伝子持ってるだけで有罪になったりw

    • -1
  10. 遺伝子診断で人類が選別される近未来の世界を描いたSF映画
    「ダイバージェント」が、7月11日より劇場公開です。

    • +4
  11. マイノリティ・レポートって映画でもあったけど遺伝子レベルで犯罪発生係数の高い人種を
    予め淘汰させる、なんて事になったら…

    • +1
    1. ※14
      マイノリティリポートは遺伝子じゃなくてプリコグの予知だったような

      • +1
  12. 攻撃性の高い人間は匂いで分かるわ。テストステロン臭だな。

    • +4
  13. セロトニンに対する過剰反応てことは
    将来ガンカタの世界が実現しえるってことかな
    性犯罪者の薬物的去勢みたいに殺人犯に薬物の使用が義務付けられたり

    • 評価
  14. Q.車を運転していたら自転車が飛び出してきたけど、間一髪の急ブレーキでぶつからずにすみました。
    あなたの感想はどっち?
    A.事故を起こさずに済んだ安堵感が優勢、「あぶなかった~」
    B.自転車に対する怒りが優勢、「ふざけんなコノヤロー!」
    こういう違いって環境による性格形成なのか、遺伝的な攻撃性の影響なのか

    • +2
    1. ※20
      ナウシカは「汚染した土地でも生存可能なように改造された」人間。
      ナウシカが滅ぼしたのは「浄化後のきれいな土地で、(その土地を再び荒らすことがないように)攻撃性を排除された」人間。

      • 評価
  15. これって、負けた方はすぐに逃げ出す系なんじゃないのかな。
    ケージで逃げられないから、いつまでも攻撃が続いてしまう。
    攻撃に対応する防衛反応もあるのだから、一方だけを見ても回答は得られないと思う。

    • +2
  16. 反社会的行動をする人たちの遺伝子を調べたら、
    セロトニンを分解する酵素の遺伝子が働いてないらしい。
    遺伝子が機能している人は虐待や逆境にさらされてもわりと平気だけど、
    遺伝子が機能していない人は攻撃的、反社会的になりやすいという。
    ttp://mui-therapy.org/newfinding/aggressive_gene.htm
    マオリ族はかなり多いと聞いた覚えがある。

    • 評価
    1. 米23
      2つの系統で比較実験してるんだから
      条件揃えてるに決まってるじゃん
      動物園で観察してる訳じゃないんだよ

      • +1
  17. コメント欄見てて思ったんだが、攻撃性が皆無の生物にしてしまったら種の存続が脅かされはしないか?と考える人はいないの??

    • 評価

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