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頭蓋骨が割られ胴の仮面をつけた、ロシア・シベリア地方の珍しい青のミイラ

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(著)

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 ロシアの考古学者たちが、北極圏に近い中世西シベリアのZeleniy Yar地区を発掘している。数年前にこの地区から、体が深い青をした、珍しいミイラが何体が出てきたのだ。

 その中には、銅のマスクをつけ、偶然にミイラ化して保存されものもあった。研究者たちは、この謎めいた北の集落について、さらに多くのことがわかるのを期待している。

 かつて、このZeleniy Yar共同墓地で、34の浅い墓が見つかったが、ヤマル半島の地元住民の反対にあって、2002年に発掘を中止せざるをえなくなった。住民たちは、考古学者たちが、先祖の魂の眠りを妨げることを恐れたのだ。だが今回、遺骸の遺伝子的な研究も含め、発掘が再開された。

 この集落は、1000年ほど前から交易をしていたらしく、ここから6000キロ離れたペルシャと交易があったことを示す、ブロンズの碗などの工芸品が見つかっている。1282年、あるいはもっと古くまでさかのぼる墓もある。

 保存状態の良い遺体は独特なもので、考古学者によるとは、埋葬のしきたりもほかの部族の風習とはまったく異なっているという。

 11体は、頭蓋骨がなくなっていたり、骨が砕かれたりしていたが、5体は銅で覆われて、トナカイ、ビーバー、クズリ(イタチ科の大型肉食獣)、クマの毛を身に着けていた。

 研究リーダーのナターリャ・フョードロワは、頭蓋が割られているのは、死者からは謎めいた魔力が拡散すると信じられていたため、それを防ぐために、死後に行ったのではいないかという仮説をたてた。

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 銅の仮面をつけた女の子供のミイラ、その近くにやはり銅の仮面をつけた、男の子ばかりの子供のミイラがあり、みんな数センチの銅の輪っかを装着していた。奇妙なことに、大人の女性は見つからなかった。

 胸から足まで銅で覆われた赤毛の男性のそばには、鉄の鉈、毛皮、青銅のクマの像が置かれていた。おもしろいことに、遺体の足はすべて、ゴーニー・ポーリー川のほうに向けて葬られていた。おそらく川が宗教的に重要な意味があった場所だからだろう。

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 考古学者たちは、遺体は意図的にミイラにされたものではないと信じている。

 ロシアの地元サイト、シベリアン・タイムズは、以下のような記事を載せている。

現代に至るまで遺体をいい状態で保存しようと、意図的にミイラにした、エジプトのファラオや、アルタイ山脈の永久凍土にあるほかのシベリアの埋葬地とも違って、ここでミイラ化していた遺体は、まったくの偶然の産物と言える。

 ここの土は砂状で、永久に凍っているわけではない。銅が使われていたことによって、酸化を防ぐことができ、14世紀に気温が下がったことで、今日まで遺体が保存されるのにさらにいい条件が整った結果といえよう。

800-Year-Old Mummies Found in Russia

 ロシア科学アカデミーウラル支部の、ナターリャ・フョードロワは、永久凍土や沼沢地以外で、これほど多くのミイラ化した遺体が見つかるのは、世界に類を見ないと言っている。ここは、考古学的に非常に独特な場所で、砂地質からミイラを発掘した初めてのケースとなる。

via:io9・原文翻訳:konohazuku

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この記事へのコメント 24件

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  1. ポンペイだと金の装飾で緑色だったかな

    • +2
  2. 考古学者って霊的なものを信じながら発掘作業してるの?

    • -4
    1. ※2
      同じ考古学でも遺体やお墓に関係するものがあった場合、何かしらの畏怖や申し訳なさを感じながら作業すると思うよ。死というものへの恐怖や超自然現象に纏わる信仰は、今の科学万能の時代よりはるか前から存在してるから、もう理屈じゃないと思う。

      • +1
  3. >2
    古墳だとか陵墓の場合、お線香してお祓いしてからさあ発掘、ということも実際にあります。遺跡の種類によっては、右も左も人骨人骨・・ということもあるのです。

    • +9
    1. ※7
      銀の摂取が多かったのか、血液中の二酸化炭素濃度が高かったのか…
      大人の女性がいない理由は気になるところだが、宗教上の理由かな?

      • 評価
  4. 胴のマスクでしかもロシアとか言うから
    なんかすげー残酷な殺人事件でも起こったのかと思ったわw

    • +1
  5. 俺のじっちゃん、いつの間にこんなところに

    • -3
  6. 同じく胴って何だ?と思ったら銅だった

    • 評価
  7. 銅で覆われてたから溶けだした銅イオンの発色で青く染まってたってこと?
    いつ頃のミイラなんだか年代特定が記事ではよくわからんけど、意図的に銅で覆ったんなら銅の抗菌作用を知ってて遺体保護の目的でやったのかねー
    同じく抗菌作用のある水銀朱を使った赤い埋葬は中国文化圏一帯(日本にもある)でよくあるけど、銅を使ったのは初めて聞いたわ

    • +4
    1. 既に※15が書いていたが、これは恐らく緑青。
      緑青が人骨に付着して、化学変化で青っぽく見えるだけで、
      写真でも、緑がかっている所が随所に見受けられる。

      • 評価
  8. 死後は火葬に限るな
    正直、晒されたくない

    • +2
  9. 奥さんに逃げられたおっさん達が子連れで覆面座談会開いてたところ、殴り合いの喧嘩になり頭を砕かれて皆死んだ、みたいな流れだったんじゃね?

    • +1
  10. konohazuku さん。 パルモの姐さん
    シベリアンタイムスっていう新聞は ないねん。
    siberiantimes.com/about/ とか
    http://www.facebook.com/pages/Go-East/523855607710158?id=523855607710158&sk=info とか。
    (リンク張れないのかな?)
    地元紙とか新聞社とかって 同業他社とか好敵手なサイトでは翻訳されることが多いけど
    日本語的な意味での新聞社っていうのとは違うと思うんだ。 
    フリージャーナリスト集団 って書くとかっこよくないかな?かな? (提案
    他のブログとかでも同様に思ってもにょもにょしてたから ここにお漏らししておくね。
    がんばってね! 

    • +2

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