
10.UVカットのサングラス

NASAのスタッフの多くは宇宙に行くだけでなく、数々の危険な環境に身をおき、視力にダメージを与える強い閃光やレーザー光、溶接のフレアなどに長期的にさらされることが多い。
これは徐々に健康をむしばむ可能性があるため、NASAは視力を守るためのものを開発した。猛禽類は目に特殊な油性成分をもっていて、有害な光から目を守っているため、色素や酸化亜鉛を使ってこの機能を模倣し、有害な紫外線をシャットアウトした。この技術を応用したサングラスを作り出し、宇宙飛行士でなくても世界中の一般人たちの目を有害な太陽光線から守ったのだ。
9.水の浄化

しかし、今は正浸透として知られる新しい方法のおかげで、体液も含めて宇宙ステーションの水の93%がリサイクルできる。この結果、ステーションで使用できる水の量が二倍になり、地球から運ばなくてはならない新しい水の量が半分以上減ったという。
8.コードレスツール

電動工具はとくにたくさんのエネルギーを使うが、月面下のサンプルを集めるために、宇宙飛行士が手軽に運べる小型でパワーがあって機能的な道具が必要だった。
そこでNASAとブラック・アンド・デッカーは、宇宙飛行士のためのエネルギー効率のいい電池式工具を開発し、邪魔でなく安全なこの技術の先駆けになった。それは、地球上のわたしたちも使っている。そう、壁のコンセントにつながなくても、iPadを自由に持ち歩けるのもこの技術の恩恵のひとつだ。
7.おいしいベビーフード

さらに、藻類には母乳に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)とアラキドン酸(AA)があることに気づき、藻類の光合成を利用して酸素を作り出す方法を考えている。これらは微調整され、世界中のベビーフードに加えられていて、子供の成長に大いに貢献しているのだ。
6.改良されたゴルフ用品

さらに、NASAは宇宙廃棄物で受けた金属のダメージを素早く修復する必要があり、熱を加えると元の形に戻る金属を開発した。この技術はゴルフクラブに応用され、スイングしたときわずかにクラブが曲がるため、このわずかな曲りのおかげでゴルファーはスピンがかけやすくなり、スイングをコントロールしやすくなったという。
5.最新の消防服

NASAと消防士たちは、共同で超臨界機動性酸素ボンベを開発した。この小さな装置は消防士自身と彼らが呼吸する空気も冷却・浄化する。2000年初頭から広く使われている。
4.フリーズドライフード

NASAはオレゴン冷凍食品会社と協力して、1960年代に水を注いだだけて食べられるフリーズドライ食品を開発した。これによって、より効率的に長持ちする食料を持ち運べることになり、地球上でも地球外でも長旅に出る人の食事に大いに役立つことになった。
3.カメラつき携帯

1965年、NASAのジェット推進研究所の科学者ユージーン・ラリーが、光量子を集めてそれを電子に変えるセンサーを考えついた。この結果できた電子信号は画像に変換され、デジタル写真ができる。宇宙で調査を行うためには、小型で持続性のある高性能カメラが必需品で、ラリーは完全に写真技術に革命を起こしたわけだ。
すでにあった小型の機器は時代とともにさらに小さくなり、90年代になると一般市場にも広まっていって、それは必然的に携帯の世界にも及んだ。近年の歴史の中で、カメラつき携帯は画期的な科学的進歩であり、およそ3分の1にNASAが開発した技術が使われている。
2.バーチャルリアリティヘルメット

1930年代始めに、列車の運転手が運行シミュレーターとして利用し、1985年にNASAの科学者がヘルメットを開発した。このヘルメットには小さなスクリーンがついているだけでなく、コンピューターにつながっていて、装着者の脳の動きを追うことができ、現実の場面で見ているようにそのイメージを反映できる。この画期的な技術は訓練や教育の場で使われ、より速く学ぶことができる。
1.靴のインソール(中敷き)

今日、宇宙船での利用だけでなく、断熱材、カーペット、医療用包帯、靴のインソールとしても売られている。このスポンジのような柔らかさが足にかかる衝撃を吸収してくれるため、長時間痛みを感じることなく動き回ることができるのだ。
via:toptenz・原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
NACAダクトに一番お世話になってるんだが
2. 匿名処理班
宇宙――それは最後のフロンティア
3. 匿名処理班
nasaってすごいんだな
これだけ新技術の開発してるなら特許料でシャトルの打ち上げ続けられたんじゃ
4. 匿名処理班
欧米の工具ってカッコイイよね
デザインが最高
5. 匿名処理班
NASAはよいとこ 住みよいところ 一度はおいでよ NASAの基地…
6. 匿名処理班
宇宙開発が一見全然関係なさそうな分野を発展させるってのは面白いなぁ
宇宙開発に限らず「こんなの何の意味があるんだ?」なんて安易に批判されてしまうような研究たくさんあるけどあとあと何が役に立つかわからんよな
7. 匿名処理班
NASAすげー
どんだけ予算もらってるんだよ
8. 匿名処理班
かの天才ジュン・ケンザキも愛用したというアポロ・エクササイザーはどこに!
9. 匿名処理班
実はテフロンもゲイラカイトも厳密にはNASAが開発したわけではないそうな
10. 匿名処理班
まあ理化学研究所がふえるワカメとかドレッシングとかつくってるのと同じようなものかと
11. 匿名処理班
NASAだと民間ではなかなか開発出来ない物を開発出来て良いね
くだらない事に税金をつぎ込んでないでもっと科学技術とかに税金を使えば良いと思う
12. 匿名処理班
45NRTHとか随分マニアックなメーカー出てきたな・・・
最近は雪上を走るMTBの部品も作ってるみたいだけど
13. 匿名処理班
技術は副産物の賜物だね
14. 匿名処理班
ハンディスキャナはスパイ活動の産物だったっような。
立体的に放射線あてる治療も軍用のGPSの派生だそうだし
15. 匿名処理班
宇宙開発より海洋開発したほうがいいのでは。
16. 匿名処理班
※7
宇宙開発って言うと、ロケット、コロニー、人工衛星って機械的な物が浮かぶけど
それには必ず人が関わって来るから、宇宙開発する事によって人の生活関連物資が新たに開発されるってのは当たり前な事なんだけど、実際に見せられるまでは実感は無いよね
17. 匿名処理班
あ ナッサ ナッサ ナッサナサ ♪
18. 匿名処理班
ビートたけし
「NASAが開発した・・・」
19. 匿名処理班
NASAが必要と開発した技術の他にも、
「宇宙開発に絶対使えますって!」
で予算編成にねじ込んだ研究もきっとある(笑)
でも研究職のフロンティアみたいな場所は国力維持のためにも必要なんだろうね
20. 匿名処理班
>ASAは密かに宇宙ベビープロジェクトでも進めているのだろうか?
ASA=朝日新聞サービスアンカー
新聞の専売所すげえ
21. 匿名処理班
ブラック・アンド・デッカーってなんか面白いもの作るなーと思ったら、
こーゆー事情があったのか。
22. 匿名処理班
一方ソ連は鉛筆を使った、を思い出したw
23. 匿名処理班
戦争が文明を発展させたのと似ているな
24. 匿名処理班
浄水器使ってる…
純水に近くて
ポット洗浄中とかいらないし
切り花長持ち
金魚の水替えも
すぐできる
25. 匿名処理班
中敷きの素材はエアロゲルだよね。
26. 匿名処理班
浄水は逆浸透だ。
27. 匿名処理班
※11
大日本帝国の理化学研究所は兵士の体格を良くするために栄養学に力を入れた
現在の理研ビタミンである
理化学研究所は偵察能力を向上させるために写真技術にも力を入れた
後の理研光学、現在のリコーである
28. ata
NASAは、障害を持った人とかの依頼があると開発する話を聞いた事が有る。
紫外線を浴びると事が出来ない子のために、外で遊べる防護服を開発した話を聞いた事が有る。NASAにとっても、ノウハウが得られるともいえるけど。
29. 匿名処理班
ふたりの消防士がNASAに訪問して頼んだのか…ふーん。
30. 匿名処理班
最初から作ったわけではないが、マジックテープもそうなんだぜ。
31. 匿名処理班
カメラデバイスを開発したのだろうけど、
カメラ+携帯は京セラじゃないのかな
32. 匿名処理班
30年以上昔に、NASA開発の曇り止めってのがスーパーで売ってた。
1年程で姿を消したが、未だにそれを超えるものには巡り合えない
なんせ1日に何度も拭く眼鏡に使って、効果が1週間続くんだ
メガネクリンビューやワンドロップは次に拭くまでか、拭かなくても2〜3時間だもの。比較になんないよ
33. 匿名処理班
宇宙ってのは極限状態な環境だから、そこで使用されることを想定したものは必然的に普段の生活でも有用なものになるんだろうか?
34. 匿名処理班
松下電工の初期型・電動ドリルドライバーが
アポロで採用されたの当時PRしてたけど?
まさかNASAがバラしてB&Dにみたいなw
35. 生粋の日本人
大人用オムツ忘れてる。
ゲイラカイトも。
36. 匿名処理班
うーん、日本の開発も混じってそうだけど??
開発って、一部なの?基礎技術なの?商品化なの?
よくわからんのー。
37. 匿名処理班
もっと予算くれ
38. 匿名処理班
軍事系と宇宙系は最先端の研究が行われてるからね
39. 匿名処理班
フリーズドライは第二次大戦時のイタリア軍じゃなかったっけ?
40. 匿名処理班
カメラ付き携帯はJ−Phoneが世界初じゃないん?
41. 匿名処理班
NASAが採用したって話で、元々の開発は別のところっての混ざってない?
42. 匿名処理班
「一枚噛んでる」ってだけで、浄水やらカメラやらは日本が大きいのでは
フリーズドライの普及とかも
というか防疫クラスの濾過は完全に日本軍だし
元はNASAアピール目的のソースかな
43. じょん・すみす
”ゲイラカイト(商品名)”は、基本原理を
NASAの技術者が考えているんだ。
NASAは、あの布製の翼を使って
ジェミニ宇宙船やサターンロケットの回収を
考えてたんだそうだ。