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1匹なのに3匹!ハネに2つの蟻を持つハエ「ピーコックフライ」

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(著)

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 この写真のハエの翅(ハネ)を見てほしい。とても信じられないだろう。「胸に七つの傷を持つ男」と言えば北斗の拳のケンシロウだが、「翅に二つの蟻を持つ昆虫」であるこのハエもきっととてつもなく強いのかもしれない。

 このハエの学名はGoniurellia tridensで、ミバエ科の一種である。透けた二枚の翅に、どう見てもアリにしか見えない昆虫の姿がプリントされている。アリの6本の足や2本の触角、頭部、胸部、先細の腹部まではっきりわかる。

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 「まったく非のうちどころがない仕上がりです。参りました。」というのは、このハエを初めて発見したUAE(アラブ首長国連邦)ザイード大学のハエの専門家、ブリジット・ハワース博士だ。

 このハエは5000種類ほどいるミバエ科の仲間で、カラフルな模様をもつことから、ピーコックフライとも呼ばれている。UAEだけでも、シンプルな模様のものから、このG. tridensのように精密な模様をもつものまで27種類のミバエが存在するという。

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 ハワース博士は、オーマン北部のセイヨウキョウチクトウの藪の中で、このピーコックフライを初めて目撃した。「木の幹を見ているとき、なにか昆虫が這いまわっているのに気づいたんです。最初、二匹のアリが動きまわっていると思いました。次にハエの翅にアリがたかっているのかと思いました。でも、やけにきれいな左右対称だったんです。顕微鏡で見て、初めて翅に描かれたアリのような模様だということに気づきました」。

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こちらはシンプルタイプのミバエ

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 もちろんこの模様はおしゃれ感覚とか飾りとかじゃない。こうした模様をもつハエは、天敵に襲われたときに翅を広げて敵の目を惑わし、相手が混乱している間に逃げをうつ戦略をとるという。

 生存のための擬態一種で、ほかにもこうした種はたくさんいるが、自然がつくりあげた見事な精巧アートにただただ驚くばかりである。

 どやっ!!

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via:uaebirdingdotearth・原文翻訳:konohazuku
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この記事へのコメント 73件

コメントを書く

  1. 虫っぽい模様、じゃなくて完全に虫を模した模様なんだな…。
    ちゃんと目まで分かる。

    • +36
  2. 虫がこういうデザインを考えてDNAに作られるのかな?

    • 評価
  3. 4月1日に配信されてたら絶対ネタだと思うレベル

    • +103
  4. ハエにコバエがくっついてるみたい・・・・・

    • +5
  5. どうすりゃ、こんなふうに進化するんだろう。
    自分で「こうなりたい!」と思えばなれるんだろうか。
    自然界は、誰かがわざとやってるとしか思えないようなモノばっかりだな!

    • +43
  6. 本当に自然淘汰だけでこんなに芸術的な生き物が誕生するのだろうか
    思わず神様の存在を信じたくなる

    • +9
  7. いつも思うが擬態どうしてこんなにそっくりに出来るんだ!?
    人間目線で似てるように見えるだけなのか?

    • +10
  8. コラかと思うほど精巧だね。個人的には蟻ではなくて最大の天敵であろうハエトリグモを真似たんだと思う。味方かと思わせて逃げるのだろう

    • +13
  9. 創造論者の諸君、この虫の場合、似たような、しかしここまで虫には見えない近縁種がいるって書いてあるだろ。そういった連中からさらに磨きをかけて分化してきたってことだよ。

    • +18
  10. 立体枯葉模様の蛾を見た時も驚いたけど
    これもかなりすごいな

    • +5
  11. 意図的に思えて気味が悪いなw
    なんでちゃんと眼まであるの?

    • +4
  12. いまいちアリっぽくない。
    シルエットが全然アリの仲間のものじゃない。

    • -2
  13. 蛾にも羽に蛇の顔や目のような模様を持つのがいるがここまで蟻そのものとは

    • +1
  14. よりアリらしいものが優位になるのはよりアリらしいものを
    よりアリらしいと認知できる捕食者がいるからなので、ここ
    までの選択圧をかけられる捕食者の認知能力もすごいと思う。

    • +16
  15. 感動して泣きそう。
    生命の豊饒さに眩暈するわ、自然淘汰と突然変異を繰り返してここまで進化するかな?ダーウィニズムはあらゆる体系を折衷して巨大化したけど、新しいアプローチが産まれなくなってしまったね。

    • +2
  16. 虫義黽義(ハッピーフライ)
    両手に花・・じゃなく両羽に蟻

    • 評価
  17. これ初めて見たけど、すげー
    アリじゃん
    攻撃性が高く、蟻酸をもっているアリに擬態することで、
    クモなどに捕食されない様にするためか?

    • +1
  18. 擬態って、天敵に見つからないように自分を目立たなくするのと、天敵を驚かすためにあえて目立つようにするのと、全く逆の二つの方向性があるけど、効率としてはどっちがいいものなんだろう?下手すると逆効果になっちゃうわけだし。

    • +3
  19. ミバエと聞くと田舎が送ってきたカボチャを割ったら
    中から蛆虫がゾロゾロ出てきたのを思い出す・・・
    あれ以来カット済みののカボチャしか手を出せない

    • +1
  20. 天敵を混乱させて逃れられたと思ったら、今度は蒐集家に付け狙われたでござる

    • +1
  21. すごいな
    こんなもん、だれかが意図的にこうしないとならなそうだけど
    遺伝子論だけで説明つくのかな

    • +3
  22. これほどドヤ顔が堂に入ってる昆虫が他にいただろうか。

    • +3
  23. よりにもよってあらゆる肉食昆虫に捕食されやすいアリをプリントするとか
    自分が凶悪な蜂にでも似るように進化したほうが早くて効果的だろうに

    • +4
  24. 自分がどんな形をしているか認識してるってことだよね。それも凄い。

    • 評価
  25. 一瞬かわいいと思ってしまったが
    落ち着け
    コイツはハエだ・・・・・・・

    • +7
  26. 枯れ葉がめくれてる模様の蛾(実際はめくれてない)に匹敵する。

    • 評価
  27. RPGのイベントで自機から仲間キャラが出てくるとこみたい

    • +1
  28. 近縁種で柄の精度にばらつきがあるなら、これって逆に捕食者の視覚的な認知能力の高さの指標にもなるよね

    • 評価
  29. 淘汰圧でこうなる確率ってどれだけあるんだろう
    ハエの体の中でどんな話し合いをしたらこうなるんだろうか

    • 評価
  30. 神の領域に踏み込んでいる遺伝子工学の学者ですら
    「ここから先のことは神様に聞けと言わざるを得ない領域がある」と言っていた。
    未だに進化論を教えている国も日本だけと聞いたことがあるぞ。
    日本はGHQに「神話を教えるな」と言われたから未だに進化論を教え続けているが
    当のアメリカは処○のマリアからキリストが生まれたと教えているんだ。

    • -29
  31. やはり進化などないのだ。それぞれの種によって創造されている。

    • -9
  32. これを紫外線撮影したらどう見えるのだろう。

    • 評価
  33. 逆に、カエルには餌の群れと思われないんだろうか?
    なぜこれで生き残れるか不思議

    • +2
  34. >>顕微鏡で見て、初めて翅に描かれたアリのような模様だということに気づきました
    なぜ裸眼で気付かないのか

    • 評価
  35. ここまで似てると偶然じゃねーよなぁ・・・

    • 評価
  36. ミバエは突然変異を起こしやすいと聞いたことがある。
    数打ちゃ当たる方式で適応していってると言う事か。

    • -1
  37. すごい!
    ちょっと驚きすぎてよだれ出ちゃった

    • 評価
  38. 合目的に見えるのはフィードバックによる過渡現象だ

    • 評価
  39. 最後のドヤァな写真な
    よく見ると腕組んでるぞ

    • 評価
  40. こういうのってダーウィンの進化論じゃ説明できなくね?
    ありっぽい模様の羽の個体が何と無く生き残ってこうなりましたとか信じられない

    • +2
  41. 余計に狙われそうなんだけど、どういうメリットがあるんだろう・・・

    • -9
  42. 神様がハエの羽にアリの絵を描いたってかw
    なかなかユニークな学説だな、今度学会で発表してくれ

    • +1
  43. もちろんこれはこれでスゴいが、ミバエでググってみると同じ透明羽に黒絵でデザインが違うミバエがたくさん出てくる
    wikiによると『ミバエは全世界で1999年現在約570属4,300種』だそうだから仮に4300種類すべてが違うデザインだとすると、
    そのうち1種くらいは何かの虫に似ているデザインがあっても不思議じゃない
    種類の多さ、個体数の多さからしてミバエ自体のポテンシャルが高いだけで、
    アリの絵であることはおそらく生存力にほとんど影響しないんだと思う

    • 評価
  44. ミバエは羽を見せつけるように回転してダンスする習性があるから
    何かの形に近いという事が意味を成しているかもしれない

    • +1
  45. 羽根の模様がそこまで完璧な虫の形じゃなくて
    なんとなくな形状なところがむしろ進化という自然現象を実感させないか?

    • +4
  46. 65
    まあそういう可能性もあるが、もうすこし定量的な評価ができればね。
    ほとんどは単なる迷彩模様でありさえすればあまり生存率に影響しないが、虫の絵に「たまたまある程度似ると」その中では「似具合がより真に迫ったものがより効果的に生存できる」という可能性もあるんじゃないかなあ。
    特に他の生物との関係で決まることはシミュレーションもできないから難しいね。
    ナノテクノロジーがものすごく発達したら、この虫たちの半数は羽の模様を何かの手段で消し、半数はそのままにして、発信器をつけて生存率調査をする、といった方法で調べられるんだろうが。

    • 評価
  47. 生物は多種多様性で生き残ってきたが、人類は知恵で繁栄して多様性を捨てようとしている
    人類の寿命は短いかもね。

    • +2
  48. 進化とは本当に変異と淘汰の結果なの?
    俺には何者かの意志によってデザインされたものとしか思えない。

    • 評価
    1. ※70
      知恵は多様化の必要をなくすものではあるが、非常に多くの多様化を誘発するものでもあると思うぞ。
      精神の多様化は勿論だが、分子生物学とか遺伝子工学とかの技術が人体に使われるようになれば、その意思にそって、意思の数だけの肉体がデザインされる。

      • 評価
  49. ID信者のアホ共。
    これは適者生存(自然淘汰)で説明できるだろ。
    翅に、より正確な描写を持つ者がその効果により生存確率が高まり、その精度が上がっていくことは容易に考えられる。問題はどのように効果が発揮されるかだ。

    • 評価
  50. 現代アート的なアレかと思た
    アリを斜め後ろから見たような模様になってるのも恐ろしい
    完全に神様のいたずら

    • -7

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