メインコンテンツにスキップ

平均気温が上がると集団的暴力と社会的混乱が増加する可能性(米研究)

記事の本文にスキップ

28件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay
Advertisement

 最新の研究によると、気候の大幅な変動は人間のあらゆる共同体において、暴行や殺人など、さまざまな社会的紛争の発生件数を顕著に増加させる可能性のあることがわかったそうだ。

 地球の気温はあと50年間ほどで少なくとも摂氏2度上昇すると予想される。その為近い将来、戦争につながる危険性があるとして、研究者らは警告している。

気温の上昇が人間の社会的・個人的行動に変化をもたらす

 この研究は米カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン大学、全米経済研究所などの研究者らが経済学、心理学、気候学、考古学、政治学など、幅広い学術分野の定量的研究60件から集めた、紀元前から現在に至るまでの45の集団的暴力紛争データセットを、新しい統計モデルを用いて解析したものだ。

 その結果、気候が人間の社会的および個人的行動に「有意な」影響を及ぼすことが明らかになった。

 この研究の論文主著者で、カリフォルニア大学バークレー校ソロモン・ショーン准教授は、「結果は驚くべきものだった」と語る。

 気温が上昇する、または降水量が異常な値を示すというかたちで、気候が1標準偏差(1σ)変化するごとに、個人間暴力の発生頻度は4%、集団間紛争の発生頻度は14%上昇するという予想中央値が示された。

 近年において気候と暴力性との相関関係がみられた事例としては、干ばつの時期にインドとオーストラリアで家庭内暴力が増加し、猛暑の時期に米国とタンザニアで暴行と殺人が増加した。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

 また気温上昇は、ヨーロッパと南アジアにおける民族間抗争、および熱帯地域における内戦の発生に関連づけられた。
部 内戦の発生頻度は、エルニーニョ現象で暑さと乾燥が激しくなると2倍に上昇した。ブラジルでは、異常な乾燥または多雨の年には農民による農地の奪い合いが発生した。

 個人から国家レベルに至るまで、その行動は秩序や体制の崩壊を引き起こすほど大きく変化するおそれがある。

 実例として、異常気象のもとでは政府が崩壊したり、そこまで大規模でなくとも、オランダで警察の武力行使が増えたりしている。

 ただし、極端な気候の変化がもたらす現象として最も多いのは、発生率が14%上昇する集団間紛争であるとみられる。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

平均気温が2度上昇すると、集団暴力が50%以上増加

 また、因果関係は、経済的要因によってもある程度説明できる可能性がある。たとえば、ブラジルの農民たちの攻撃的行動は、悪天候による作物の不作が原因とも考えられる。

 さらに、周辺の集団に対する暴力の増加は、干ばつによる貧困地域での水不足が発端かもしれない。

 尚、今回の研究結果から、世界の平均気温が摂氏2度上昇すると、世界各地で集団間暴力が50%以上増加する可能性が予測されるという。
via:sciencerecorder sankei.jp

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 夏になるとクレーマーが増えるのも何か関係あるんですかね?

    • +13
  2. ふむふむ。アフリカや中東がいつもあんな感じなのは
    気候のせいだったのか、、、。

    • +4
  3. 真夏に大震災が起こると秩序もなくなりそうだ
    東日本大震災で日本人は災害時でも秩序を守って~と世界中から称賛されたが
    これが真夏だったらどうだろ?どんな状況でもイライラしないでいたい

    • +4
  4. 暑いとイライラしてあたりちらかすってことならありそう。

    • +7
  5. ロシアが平和で秩序ある理由がわかったよ。
    それともロシアの気温は実は赤道直下並みだったというべきか。
    冗談はともかく、歴史的には気温の変化は食糧事情の変化を生み、それが民族の移動や飢餓をもたらし、戦乱を生んで来た。日本でも本州が亜熱帯気候になったりしたら農業は大変な事になるだろうから、そういう意味では気温の変化は大問題。
    でも暑くなるとアイスの売り上げと犯罪が増えると言うのは、日本の場合警察の統計からは嘘であると言える。
    粗暴犯の場合最多は12月であるし、3月と8月はほぼ同件数。凶悪犯は春に多く秋が少ないが冬と夏はほぼ同レベル。
    夏に少年犯罪が増えるのは気温より夏休みだからと考えるほうが正しい。
    気温変化が~と言ってしまえば気候変動を抑制しようと言う結論にしかならないが、農業環境の変化に対する対応なら他に対処は幾らでもある。

    • +13
  6. ついに温暖化の影響があまりにも小さいことに困った温暖化ロビイストが人間の行動が変わるとか言い始めたなw
    気温と犯罪率の統計はいくらかの相関性があることが知られているが、気温が犯罪へ直接影響しているかどうかは不明。日本では初夏になると性犯罪が増える謂われるが、単に薄着の女性が増えたり、学校が休業するのに加えて遅くまで明るいのでヒトの活動時間が長くなるということが原因と見る方が温度が原因と考えるより真っ当。
    「風が吹けば桶屋が儲かる」とはよくいったもので、無理やりなこじつけはかえって信頼を無くすのではないですかね?

    • +2
  7. 暑さでイライラマックスで、バイトゆとりの店舗破滅テロが絶賛進行中

    • 評価
  8. 今更?
    特に、一年通して気温差がなく気温が高いと見られる
    各国見れば想像つく
    米研究所も、常に暑いとこにいるんだな

    • -3
  9. 西成の暴動も気温との相関関係があるとか

    • +1
  10. 頭の中の温度が上がると暴れる生き物だから仕方がない。
    外気温のせいにしちゃ外気温がかわいそう。

    • 評価
  11. クッソ暑いとイライラが加速すっからな
    人間の体温より暑くならないことを祈るばかりだ

    • +2
  12. 古代文明が滅びたのは気候変動のせいじゃないのかね。
    イライラが恒常的に続いて理性が飛んで戦争になったらイヤだね。

    • +8
  13. 気温が上がると遊びにいく人が増えて、すると海とか繁華街でいざこざが起きる確率があがって…みたいな?
    何か…私には縁の無い…内容なのかな( ;∀;)

    • +3
  14. 暑いのになんもしたくねーよ (¦3_ヽ)_ 

    • +2
  15. いや、寒いと、外に出たくなくなるから当然じゃね?

    • +1
  16. 暑過ぎると逆に無気力、無関心になってしまうわ。
    むしろ冬場の冷えた空気の方が人を尖らすように思える。

    • +1
  17. 気温と犯罪発生率は比例する。
    日本より平和なアイスランド、デンマーク等は、北緯(南半球では南緯)に位置している。
    ロシアを除けば、陸半球の北部は平和な国が多い。
    逆に、治安の悪いアフガニスタン、ソマリア、シリア等は、総じて赤道付近に存在する。
    国内でも、日照時間が長く比較的猛暑や熱帯夜になりやすい大阪、愛知が最も治安が悪く、日照時間が少なく冬期に厳寒となる秋田、岩手が最も治安が良い。
    人口が200万を超える都道府県に限っても、新潟がこれに共通している。
    但し、人口密度や外国人の割合も関係しているので、飽くまで目安として考えた方がいい(因みに東京は悪い方から7位)。
    軽く調べたが国内では年末と夏季に犯罪が多いらしい。
    セロトニンが不足すると欝を引き起こすと言うが、分泌され過ぎても人の理性を狂わすらしいな。

    • 評価
  18. 千年前の人類を襲った大温暖化  ブライアン・フェイガン (著)
    御覧ください。
    中世温暖期(およそ800-1300年)にはヨーロッパは気候に恵まれていた。今も残るゴシックの大聖堂は当時の繁栄の証拠である。豊作が続き、人類史上例を見ない平和な時代が続いた。

    • 評価
    1. ※22
      アフガニスタンやシリアが赤道付近wwww
      だったら日本も赤道付近といえるなw
      お前の地球儀、買い換えたほうがいいぞ

      • 評価
  19. 気温は高くてもいいから、せめて湿度の低いところに住みたい(瀕死)

    • 評価
  20. 自殺者数と殺人事件数の比率を調べたら
    寒い所ほど自殺>殺人で暑い所ほど自殺<殺人だったっていう研究があったな

    • 評価
  21. スケバン刑事の漫画でそういうシーンがあったのを思い出した
    真夏暑い夜に停電を起こして暴動を起こさせるとか

    • 評価
  22. リジー・ボーデンが斧で両親を滅多打ちにした事件もその年1番の暑さの日に起きたんだっけ…。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。