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アノマロカリス、個眼の数は1万6000個。なんでもお見通しで生物の頂点に君臨

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 5億年以上前の先史時代の海で無敵を誇ったとされる捕食動物、アノマロカリスの左右の複眼の化石が、オーストラリア・カンガルー島の岩の中から見つかったと、豪研究チームが8日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。

 巨大な甲殻類のような外観のアノマロカリスは、成長すると体長1メートルにもなり、古代の海の食物連鎖の最上位に君臨した生物。いわばカンブリア紀における「ホオジロザメ」だ。これまでも化石が発見されているが、完全な状態の目の化石が見つかったのは今回が初めて。

ソース:古代の海に生きたアノマロカリス、優れた複眼で生物の頂点に君臨 国際ニュース : AFPBB News

 見つかった複眼は1つが全長3センチで、それぞれ1万6000個の「個眼(レンズ)」を備えていた。現代の生物の中でこれより多い個眼を持つのはトンボ(約3万個)だけで、たとえばハエの個眼は約3000個しかない。

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 研究チームを率いた豪ニューイングランド大学のジョン・パターソン氏は、複眼の状態から、アノマロカリスが明るく澄んだ海に生息し、非常に優れた視力を急速に発達させていったと考えられると指摘。このことによって、進化過程における生存競争が激しさを増したとの見方を示している。恐らく、頭部の左右から突き出た巨大な目で獲物を探すアノマロカリスから逃れるため、他の生物たちは脊椎や毒腺などの防御機能を発達させていったのだろう。

 アノマロカリスの目が複眼だったことで、昆虫や甲殻類など現代の節足動物の祖先であることも確認された。

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この記事へのコメント 38件

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  1. 同じ箇所にあるってのはロマンがない
    全身に個眼を備えたやつがどこかにいるはずだ!
    探してきてください。

    • +3
  2. >他の生物たちは脊椎や毒腺などの防御機能を発達させていった
    トンボですら特に恐れられてないのにホンマかいな

    • +1
  3. そうだよ。お礼pp締めを持ってるんだお

    • 評価
  4. 投稿日:

    人間は口がでかくて文句が多い奴が図々しく幅を利かせてるよね
    そういう奴に対抗する為に分厚い殻を持つ人が増えたのさ

    • +1
  5. たった1メートルで食物連鎖の最上位?
    ホオジロザメ?
    って4~5メートルあるじゃん。
    古代って恐竜のような動物ばっかりのイメージなんだけど・・・
    カンブリア紀は1メートル未満ばっかりなのか?

    • -4
    1. >>6
      アノマロカリスは60cm程度でも無敵でした。
      カンブリア紀は単純に小さい生き物しかいなかったのです。
      魚すらいませんでした。
      この頃に脊椎動物の始祖とも言うべきピカイアが誕生したはずです。
      ちなみに現在の食物連鎖の頂点はホオジロザメもホッキョクグマも捕食するシャチですよね。

      • +3
      1. >>18シャチってデカイ相手を食い殺すイメージがないけど、、。

        • -2
  6. 無知晒す前に少しは調べてコメントした方がいいよw

    • +3
  7.  カンブリア紀は「生命の大爆発」と言われ、大小様々なヘンテコ生物が大量発生しました。 アノマロカリスの仲間には1mを優に超すものもいます。
     その後の「石炭紀」で地球の酸素量が増大し、あらゆる虫が巨大化したんだよ。

    • +2
  8. 今より高濃度の酸素のおかげで全長何十cmってトンボが生息してたって読んだことあるな。
    アノマロカリスは海のトンボってところか

    • 評価
  9. よくトンボから見た世界みたいな画像で同じ視点がいくつも並んでる画像見るけど
    人間は2つの目で見えてるのは1つ。つまりそういう事だろ

    • 評価
  10. 昆虫て同じ惑星の生物とは思えないところあったし
    宇宙からの生命体云々とか半分信じてたところだったから
    これで昆虫のルーツが判明したことが個人的には大きい

    • 評価
  11. 複眼はなくてもいいので、視野が広くなりたいな。

    • +1
  12. 化石になってるとロマンですけど、現実にこんなのが海にうじゃうじゃ居たら割とグロですよね。
    けどエビみたいな物で1mも有る物なら、現実に居たら人間は喜んで食べてるのかな。

    • 評価
  13. >16
    もの凄い大味で
    見向きもされなかったりして…
    釣り人「ちっまたアノマロかよついてねえな」ボチャン

    • 評価
  14. 現生生物の先祖は、こいつかこいつの餌にならなかったやつなんだな。

    • 評価
  15. ついつい生体機能ばかりに目を向けて、
    その理由ばかり考えたら間違うって、
    学生の時にいましめられた

    • 評価
  16. 俺、信じてました。
    兄貴はやっぱり節足動物門なんですよね。
    カギムシの仲間だなんて嘘ですよね?
    ・・・兄貴、何か言ってくださいよ!

    • +1
  17. アノマロは現生のどの動物の仲間でもないんじゃなかった?
    昆虫のご先祖様って訳じゃなくて
    カンブリアの生物の試行錯誤の一つの形で 
    途絶えてしまった系統だと記憶しているがw

    • 評価
  18. 少し前まではアノマロカリスはカンブリア紀で絶滅した可能性が強いと思われていたけど、今年の5月、モロッコのオルドビス紀の地層からも発見されたと発表があった。
    古生物って、あくまでその時点までの発見例でしか推測できないから、新たな化石や痕跡が見つかると全く違う解釈や仮説が成り立つ。
    ブロントサウルスのように、有名な恐竜の名前がある日突然消えてしまう可能性だってあるんだよな。
    まさにロマンだなw
    ナショジオ:アノマロカリスの巨大化石を発見
    ttp://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110530001&expand&source=gnews

    • 評価
  19. >13
    単肢類(昆虫)も含む節足動物の進化の過程は結構分かってきていて、環形動物(ミミズやゴカイ)→有爪動物(カギムシやアユシュアイア、ハルキゲニア)→節足動物(三葉虫やアノマロカリス類←new!、昆虫等)の順番で進化したっていうのが定説。
    昆虫は人間とは全く違う生物に見えるけど、遺伝子レベルで見ると基本的な発生の遺伝子は共通する部分も多い。
    >18
    おしい。
    今はピカイアが発見された地層(バージェス)よりも古い地層(澄江)から無顎類のミロクンミンギア(最古の魚とされる)が発見されているので、脊椎動物のご先祖様はそっちの方が有力。
    >24
    グールドがワンダフル・ライフを出版してから何年たったと思ってるんや…。

    • 評価
  20. カメラで言ったらだいたい160*100画素ぐらいの視力か

    • 評価
  21. 子供向け通販で定番の「シーモンキー」は知ってるでしょう。
    あれって成長しても精々1cm位だけどその姿形はアロマノカリスそのもの!
    何らかの関係は必ずある筈。

    • 評価
    1. >>28
      ねえよバカ
      >>32
      甲殻類よりはるかに原始的な鋏角類のウミサソリでさえ複眼持ってたしね

      • 評価
    2. >>28
      例えば、フクロモモンガとモモンガは姿や生態が似てても全く別系統だろ

      • 評価
  22. アノマロカリスの胃の内容物までわかれば言う事無しなんだろうが,化石として残るわけ無いよな.

    • 評価
  23. >16
    確か静岡の方で巨大イセエビが釣れて
    食べてみたけどアンモニア臭がきつくて
    食べられなかったとかなんとか。

    • 評価
  24. 海も陸も甲殻類は複眼だらけだってのに。
    いまさら敢えてアノマたんが複眼っていわれてもねぇ。
    シャコよりは身がでかくて大味だったなぁくらいだね。

    • 評価
  25. >28
    そのシーモンキーはアルテミアの事だとして、アノマロカリスとの関係性は薄いんじゃないだろうか。
    なぜなら口器の形が全然違うから。
    甲殻類の顎は肢が進化して出来たもので、だから口が左右に開閉して物を咀嚼するのだけれど、アノマロカリスの顎は円形。
    甲殻類のシーモンキーよりも有爪類のカギムシの顎そっくりなんだよなぁ。
    この違いはかなり大きい。
    シーモンキーとアノマロカリスの形が似てるのは、単なる収斂進化(系統に関係のない生物が同じような形、生態に進化すること)だと思う。

    • +1
  26. ウミサソリやハルキゲニアピラニアピカイアオットイアあの時の海は楽園です

    • 評価
  27. 「アノマロカリス?ああ、私がティータイムに食べたクッキーのことでございますかな?」

    • +1
  28. 現代の節足動物は鋏角類、甲殻類、多足類、六脚類が大半を占めるが、カンブリア時代はそれよりさらに種類が遥かに多かった。
    アノマロカリス類然り、三葉虫類然り。
    そのほとんどは絶滅して現代ではご覧のザマだが。

    • 評価

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