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ナチスの暗号機「エニグマ」がクリスティーズで競売に

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 ドイツ軍が第2次世界大戦時に使用した解読が極めて困難とされた暗号機「エニグマ」が、競売大手クリスティーズにより、9月29日の競売に出品すると発表された。現存するエニグマは数千台とされるが保存状態が良いのは珍しく、競売に出品されるのも極めてまれとしている。

ソース:CNN.co.jp:ナチスの暗号機競売に、解読不可能とされた「エニグマ」

 エニグマは第1次世界大戦後、オランダ企業によって商用化され、当時は世界最先端とされたその技術をドイツ軍が1929年採用していた。コンピューターの概念を先取りしたとも評価されている。

 出品されるエニグマ、クリスティーズ公式サイト
A THREE-ROTOR ENIGMA CIPHER MACHINE (1939 )

 クリスティーズは昨年11月にもエニグマを出品し、過去最高の10万6146ドル(815万円)で落札されていた。クリスティーズの担当者は、歴史的な価値に富む科学的な装置の市場は金融危機に左右されないとし、今回の競売での落札額は昨年以上になると期待している。

 昨年出品されたエニグマ
ENIGMA’ — Cipher Machine. A three-rotor Enigma machine, number A-9457

 エニグマは、打ち込んだ文字が変換可能な3枚のローターなどを使った暗号機。その組み合わせ例は膨大な数になり、モールス符号通信より速く送信でき、暗号文を自動的に解読する機能も持っていた。ナチス・ドイツはエニグマを使った暗号は解読不可能と信じていたという。

しかし、第2次大戦中、英ブレッチレイ・パークにあった暗号解読機関で同国の数学者アラン・チューリング率いる暗号やデータ解読専門家、言語学者や科学者らが集まったチームが、ドイツに知られずにエニグマの仕組み解明に成功していた。チームは1日で最大6000件の暗号文を解読していたという。

 エニグマの解読成功で第2次大戦の終結が少なくとも2年早まり、連合軍によるフランスのノルマンディー上陸作戦、ロシア、北アフリカ両戦線や大西洋の戦闘での行方にも大きな影響を与えたとの見方もある。

 ナチのエニグマ解読:Cracking the NAZI Enigma Code Machine

エニグマの暗号が作れるサイトがあったみたいだよ。input欄に英字を入力すると、自動的にエニグマの暗号に変換してくれる。これで秘密のやりとりができるかも!?

Enigma Simulation

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この記事へのコメント 6件

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  1. ここで暗号作れるばい。
    ttp://enigmaco.de/enigma/enigma.html

    • 評価
  2. うっとりするようなデザイン。触ってみたい。映像もいいよね。

    • 評価
  3. ムーの特集にエニグマが載ってたことがあったが手品師や大工、錬金術師、多種多様どころじゃない混沌とした人材まで集めて、多様的な見解からの解読を試みたというのがあったけ。
    結局はあるとき偶然に解読できたのを手がかりに、芋づる式に解読しまくれるようになったらしいが

    • 評価
  4. エニグマ本体はけっこう数があるんだがローラー付の完全品が珍しいというか超貴重。

    • 評価

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