この画像を大きなサイズで見るクモを嫌う人は多い。「クモ恐怖症(アラクノフォビア)」なる恐怖症があるくらいだが、SNSなどで画像が出回るにつれ、「このクモならアリかも」という人が増えている。それがハエトリクモだ。
名前のごとく人間にとっての害虫を処分してくれる。ピョンピョンと飛び跳ねる仕草もかわいいし、マウスポインタ―を追いかけたりもするのだ。
そんな彼らに、新しい仲間たちが加わった。
ニュージーランドの研究者たちが、高山の岩場で暮らす12種のハエトリグモを確認。新種として発表したそうだ。
この発見は2025年6月12日付の学術誌、『New Zealand Journal of Zoology』で発表された。
ニュージーランドで新属のハエトリグモ12種を発見
ニュージーランドの陸地面積の11%は、樹木が育つ限界線の森林限界より上の高地に位置しており、万年雪の下にある。
気温はマイナス15度まで下がり、強い風が吹き荒れる高地は、生き物にとっては非常に厳しい場所である。
ニュージーランドのリンカーン大学の生物学者のチームは、 2022~2023年にかけて、この過酷な環境下に生息するハエトリグモを探し、南島の高山地帯を歩き回った。
結果として、170匹のハエトリグモの採集に成功。その中から12種の新種が発見され、うち10種は高山地帯のみに生息していることがわかった。
さらに今回採集されたクモは、形態と遺伝子の両面からまったく新しい「属」を形成することが確認され、「Ourea(ウーレア)属」という新属が作られた。
この名称は、ギリシャ神話に出てくる山々の神にちなんだものである。
この画像を大きなサイズで見る岩肌そっくりにカモフラージュ
これらのクモは、地表で素早く動き回るため捕まえるのは困難でしたが、岩の下に作られた絹のようなテント状の巣から採集されることもありました。
これまで学名が記載されていなかったこれらのクモたちは、きわめて巧妙に擬態しており、生息する岩場の地形と驚くほど似た外見をしています。動かない限り、目で見分けることすら非常に困難でした。
研究チームは新種のクモたちについて、このように報告している。
この画像を大きなサイズで見る彼らは地衣類で覆われた岩を好む傾向があり、そんな岩を背景にすると周囲に溶け込んでぱっと見には見分けがつきにくい。
今回発見されたクモたちのサイズは4~13.2mmと小さく、岩場の表面でじっと動かずにいた場合、目視で発見するのは非常に難しいだろう。
この画像を大きなサイズで見るまた、オスとメスでは別種のような体色を持つものや、カモフラージュには不向きに見える黒い種も発見されている。
下は黒い体色が特徴のOurea saffroclypeus sp. だが、メスにはオレンジ色の毛が生えているのが確認できる。
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この画像を大きなサイズで見る分布の多様性はバルーニングによるものか
今回発見された12種の新種の生息域は、広く被っているものもいれば限定されているものもいて、地理的な分布状況はそれぞれ異なるという。
中でもpetroidesと名付けられたクモは、南島の複数の国立公園にまたがって分布しており、他のウレア属のクモよりも標高や地形の面で多様性に適応していると考えられるそうだ。
この画像を大きなサイズで見るこれだけ広い地域に分布しているのは、「バルーニング(糸による空中移動)」を行っているからではないかと考えられている。
バルーニングとは、高所から風に向かって糸を放ち、上昇気流に乗って空中を移動することである。
クモの幼体に多く見られる行動で、まるでタンポポの綿毛が飛んでいくような格好で、時には数kmも先へと運ばれるのだ。
これによってクモたちは新しい生息地を探し、時には山から山へ、島から島へと移動することもあるという。
ニュージーランドにはまだまだ未記載のハエトリグモが
ニュージーランドに生息するハエトリグモのうち、これまでに学名が記載されているものは全体の4分の1に過ぎなかったという。
勘違いしている人も多いのだが、新しく発見された生き物は、それだけでは新種として認められない。論文などで分類学的に記載され、学名が与えられて初めて「新種」と認められるのだ。
ニュージーランドにはまだまだ多くの未記載種、つまり発見はされたものの、新種としてはまだ認められていないハエトリグモが存在しているのである。
今回の研究では、12種が新種として認められただけでなく、新たな「属」が作られることとなり、ニュージーランドのハエトリグモの多様性に関する知見を大きく広げるものとなった。
高山という地政学的なハードルはもとより、クモ自体が非常に小さく、岩と見分けがつかないほどカモフラージュに長けている点が、これまでこの地でのハエトリグモの実態調査を困難なものにしていた。
今回多くの標本が採集されたことで、ハエトリグモたちの行動やライフサイクル、生態、分布状況や保全などについて、さらなる研究が進むことが期待されている。
References: A new genus of jumping spiders (Araneae: Salticidae) inhabiting the South Island New Zealand rocky alpine zone / Entire Genus of Jumping Spiders Found Hidden in New Zealand













蜘蛛って昆虫みたいな乾燥標本にできるの?
昔の標本とか軟体部が変形変色してそう。
写真が無いと同定難しそう。
幸いにして今はデジタル写真という技法でデータさえあれば時間による劣化なく保存がきく仕組みがありますから、この標本のフレッシュな時はこんな見た目だったよと残せますね。 まだ、 DNA 情報は残せないので見た目がすごい違うけど同じ種の雌雄とか別の場所に住んでるだけとかあるかもしれませんから完全には同定できないかもとは思います。 それでも旧来の方式よりはだいぶマシではないでしょうか
ハエトリグモにだけは私の部屋に入る許可を与えている
他の虫は即殺だけど
写真の時点で蜘蛛と岩の境界線が分からないくらいに擬態してる!すげー
ハエトリくん(勝手にそう呼んでいる)はかわいいよ
軍曹もかっこいいとは思うけど実物初めて見たときはびびったわ
遥か彼方の国に住んでるのに基本のデザインは変わらず可愛いのな
画像を拡大してみてもお洒落なセーターみたいで気持ち悪さは全くないな
可愛いだけでなく知能も高いんよね。
初対面でゆっくり近づいてスプーンで水あげたら逃げない&水を認識して飲んでくれた。※試す時は飲む時間長いので体勢に気を付けて
霧ふり山脈からちっちゃ可愛いシェロブが見つかったわけだな。
我が家にもいつの間にか居着いてる
飼っているつもりはないが、同居人ではあると認めてる
ダニが糸吐いて巣作るけど
ダニとクモの境界線はどこなんだろう?