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年間100万足、アメリカで中古スニーカーのリサイクル&リユースの取り組みが進む

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(著) (編集)

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 生涯で250足のもの靴を所有するというアメリカの人々の間で、ごみとして捨てられるスニーカーを再び利用する企業が話題だ。

 フロリダ州マイアミが拠点のローカル企業「Sneaker Impact(スニーカーインパクト)」は、スニーカーをよく使うボランティアパートナーから寄付された中古スニーカーを回収して分類し、再販・再利用する業態で注目を集めている。

 寄付されるシューズの数はなんと年間100万足。その中からまだ履けるものは開発途上国で再販され、残りは資源として再利用される。

 国内の廃棄物を削減すると同時に途上国にビジネスの機会を創出する注目のSDGsなシステムにせまってみよう。

スニーカー大消費国アメリカで話題のリサイクル企業

 2023年の靴に関する調査によると、アメリカ人は生涯で250足以上もの靴を所有するという。

 大半を占めるのが運動用のスニーカーで、そのほとんどが最終的にごみとして廃棄され、埋め立て処分場に行きつく。

 そんなスニーカー大消費国アメリカで、不要な中古スニーカーのリサイクル事業で話題をさらっているのが、マイアミ市を拠点とするローカル企業「Sneaker Impact(スニーカーインパクト)」だ。

 創設者兼CEOのモー・ハチェム氏は、より環境に優しいビジネスを模索した末に、この方法を採用した。

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毎年100万足の中古スニーカーを回収

 同市リトルハイチ地区にある同社の倉庫には、大量に集まったスニーカーの選別作業が行われている。

 それらはすべてランニング同好会など、スニーカーをよく使うボランティアパートナーから寄付された中古のスニーカーだ。

 その一つ、マイアミのブリッケル・ラン・クラブの寄付ボックスには、ランナーが手放すと決めたスニーカーが毎週20足ほど入れられる。

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 クラブ創設者のフランキー・ルイス氏によると、その大きな箱も2カ月あれば満杯のペースだという。

これは素晴らしい解決策だと思います。熱心なランナーは3~4ヶ月ごとにシューズを買い替えてますから (ルイス氏)

 こんな調子で、全米にある回収場所から集まる中古スニーカーの数は、毎年およそ100万足。信じがたい数のスニーカーがここで仕分けを待っている。

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まだ履けるスニーカーは途上国で再販

 ハチェム氏によると、集まったスニーカーは所定の基準に沿って状態ごとに分類され、リユースまたはリサイクルされる。

 ただ中古といっても状態はピンキリ。中にはごみにするのはもったいないほど新品同様のものまである。

 アメリカでは年間 3億足のもの靴がごみとして捨てられるが、それぞれの靴が分解されるまでに30年から40年かかるという。

 スニーカーインパクトは、まだ履けるのに早くも用済みにされたスニーカーを選び出す。そのすべてがスニーカーの需要が高いハイチ、ホンジュラス、グアテマラなどの開発途上国の個人商店向けに輸出され、そこで再販される。

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残りは粉砕され資源に

 一方、再販できないスニーカーは資源となって第二のモノ生を送る。一度粉砕され、発泡ゴムや繊維などの材料になった後、 床材、マット、タイルなどに加工されるが、同社ではその材料を85%使ったジム用サンダルも開発している。

 屋外用ではなくジム用なのは、スニーカー由来の材料が、柔軟性や耐候性に優れているものの、元のスニーカーのように舗装道路で何時間も踏まれ続けるほどの耐久性がなく壊れやすいからだそう。

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かけがえのない地球のための取り組み

  ハチェム氏はこのシステムについて、「説明責任を重要視して、適切なスニーカーを適切な市場に届けている」と語る。

まだ使えても国内では捨てられるモノを減らし、途上国に小規模なビジネスチャンスを創出しています

地球はたった1つだけで代わりがないこと。それをみなさんに真剣に受け止めてほしい。スニーカーインパクトは最後の手段であるべきです

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 また同氏は、かけがえのない地球のために、同様の取り組みをする企業が増えることを望んでいる。

他に競合がないですからね。あえて挙げるなら埋立地が唯一の競合です

 日本でも一部メーカーが期間限定や自社製品のみの条件付きでリサイクルの取り組みを行っている。ただメーカ問わずというのはまだ少ない印象だ。

 にしてもゴミを埋め立てるアメリカで、靴というかスニーカーの消費量がそんなに多いとは。家の中でも靴文化のせいもあるかもだけど大変なことになってるな。

How donated sneakers are getting a second life abroad

References: Unique Miami Recycling Company Gives Discarded Shoes New Traction / Recycle/Recycling Shoes, Sneakers, Footwear Near Me – Sneaker Impact, Inc.

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この記事へのコメント 11件

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  1. これ、左右揃ってるかどうかが大問題になりそうな気がする。

    • +5
  2. スニーカーを履きつぶす主義だからか中古のスニーカーが出ること自体信じられない

    • +15
  3. タダで仕入れて、途上国に売って利益を得る。環境保護と感謝される。ええな。

    • +4
    1. これ服でも似たような取り組みがあるけど
      実際には途上国だろうと中古服の需要なんか大して無いのが実情で
      地元のスラムに大量廃棄されて問題になってる。

      結局、先進国の贅沢で大量発生したゴミを途上国の貧困層に押し付けてるだけの結果にしかなってなくて、
      タチが悪いのはそれを「貧しい途上国にまだ使える服を恵んであげてる優しい私たち」って美談で粉飾してるところ。

      環境問題の処理を途上国にアウトソーシングしてる上に「途上国の人間ならお古でも喜んで着るだろ」って差別意識まで潜んでいて何重にもタチが悪い。

      • +13
      1. 被災地に古着が大量に届くってのもあったわね
        緑化資材とかに使えないかな?でも化繊だと困りそう

        • -1
  4. 中古の靴、買った事あるが
    ソールが劣化してて剥がれた事あるなあ。

    • +6
  5. よりによってランナーから回収とは…(ランニングシューズ回収)
    加水分解リスクを考慮したらこれどうなの?

    • +3
  6. 靴は使用者の足の形にプレスされた状態になっちゃって、他人の靴は非常に履きづらいのだが。
    リサイクルショップやフリマで靴を売ってると言うことは需要がある、、、んだよなあ???

    • +2
  7. 家族や衛生観念に信用の置ける友人以外からの靴のお下がりは抵抗があるなあ
    更に捨てるレベルからの再生となるとちょっとね
    日本では成長期は最低限スニーカー・上履き・体育館シューズ・ローファーを毎年のように買い替えることになるから親御さんも大変だろうけど
    国内メーカーが再生するとしたら安心できるかな

    • +2
  8. アメリカは大量生産&大量消費の国なのでこういう試みは地球環境のことを考えると大切でしょう。

    • +2

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