この画像を大きなサイズで見る犬が誕生した理由は、かつて人間がオオカミを家畜化し、現在の最良の友へと進化させたと、という考えが一般的だったが、必ずしもそうではなかったのかもしれない。
2025年2月にアメリカの研究者が発表した論文によると、むしろオオカミたちのほうが自ら人間のそばで暮らす道を選んだ可能性があるという。
この研究では、オオカミの進化をコンピューターでシミュレーションし、オオカミがどのくらいの期間で犬になったのかを調べた。意外なことに、その期間は考えられていた以上に短かったのだ。
オオカミはどのようにして犬となったのか?
犬は今や、人間にとって大切な仲間だ。ペットとして可愛がられたり、警察犬や盲導犬として働いたりしている。その先祖はオオカミ(狼)であると考えられている。
オオカミが犬へと変わる過程は、2つの時期に分けられるとされる。最初の変化は3万年前から1万5000年前の間に起こった。
そして、2回目の家畜化が1万5000年前から現在までの間に進行した。この2回目の家畜化こそ、科学者の間で最も議論されている部分だ。
どのようにしてオオカミは犬へと変わっていったのだろう。
これまでの説では、
・人間が特におとなしい性質のオオカミの子どもを人為的選択して交配した
・オカミが人間の食べ残しを求めて近づくうちに、だんだんおとなしい性格になった
などが主流だったが、オオカミが犬に進化するにはもっと長い時間が必要ではないか?という疑問もあった。
この画像を大きなサイズで見るシミュレーションが示したオオカミの進化の速さ
この疑問を解くため、アメリカのウィスコンシン大学ラクロス校、テネシー大学、ヴァルパライソ大学、ジョージア工科大学の研究者たちは、コンピューターシミュレーションを用いて「人間に対する寛容性」というオオカミの特徴を進化させる実験を行った
「人間がどれくらいの食べ物をオオカミに分け与えたか?」、「おとなしいオオカミ同士がどのくらい交配したか」といった条件を設定し、コンピューターで1万5千年間の進化の様子を計算した。
その結果、条件がそろえばわずか8千年でオオカミが犬に進化することがわかったのだ。
また、何度もシミュレーションを行ったところ、オオカミが犬になる確率は37%から74%だった。
つまり、かなりの高い確率でオオカミは犬になったことが示された。
この画像を大きなサイズで見るオオカミは自らの意思で犬になった可能性
この研究が示したのは、「オオカミは人間に飼いならされたのではなく、自ら進んで犬に進化していった可能性がある」ということだ。
これは「自己家畜化(じこかちくか)」と呼ばれる現象で、おとなしくて人間に対して友好的な個体が生き残り、子孫を残すことで、自然に家畜化が進むという考え方だ。
もちろん当初は、人間の食べ残しを求めてという目的だけど、お互いがお互いを必要とした結果、犬化が進んだであろうことは想像に難くない。
これまでの研究では、オオカミが犬になるには1万5千年以上かかると考えられていたが、今回の研究は、それよりも短い期間で進化が起こる可能性を示した。
この結果は、オオカミと人間の関係を考える上でとても重要だ。これからの研究で、DNA分析や考古学の調査が進めば、オオカミが人間にフレンドリーな犬になった過程や詳しい経緯がわかるかもしれない。
かつてのオオカミが例え食べ物目的とは言え、自ら人間に寄り添うように進化していったかもしれないというこの研究結果は、ますます犬を愛おしい存在に感じさせるよね。
この研究は『Proceedings of the Royal Society B』誌(2025年2月12日付)に掲載された。
編集長パルモのコメント

かつてのオオカミが例え食べ物目的とは言え、自ら人間に寄り添うように進化していったかもしれないというこの研究結果は、ますます犬を愛おしい存在に感じさせるよね。その恩を忘れないように、私の方から犬たちにスンスンとすり寄ってみようと思うんだ。犬ネットワークで要注意人物のお達しが回らない程度に。
References: Royalsocietypublishing / PHYS / VICE
















どちらが事実かたぶん将来的にも証明しようがない気はするな
恐らくどちらの面もあったんだろうと思う
人間が意図的に作った犬種が多々いるのは間違いないし
AかBではなくて、AもBもの結果ですね
どちらかにウェイトがあるかの議論は水掛け論になるタイプ
野生動物が餌付けされるケースは多いから
普通にオオカミの方から寄って来たと思うよ
楽してエサ貰えるなら駄犬にもなろう
ごすじん
キツネの家畜化実験で
愛想のよいキツネを交配していったら従順なキツネが出来たってあった
狼の温厚な個体が世代を追うごとに人間に付き従うようになったのはあるだろね
で、どんどん色が白くなって行ったんだよね。
狭い檻でかわいそうだったけど、変化の速さにおどろいた。
生物学的に何がどうなればオオカミが犬になったと言えるのか?
そうなんよ、普通に交配可能だし遺伝的な違いが判らん
大柄なコーカソイド(2m)と小柄なモンゴロイド(1.5m)ぐらいの違いしかなさそう
外見的には金眼かどうかで分かれる気がするので、ここを決定する遺伝子が遺伝的差異になるのかな。
生物学的に言うとイヌとオオカミの区別はないんじゃなかったっけ
多分白人黒人黄色人種程度の差しかないと思う
8000年で人間の方はどのくらい進化したのかな
10年でニートに進化したぞ!
残念ながら世代を経ないと進化とは呼べないんだ・・・
オオカミから犬に進化するのに8千年。
犬の原種から現在のように多種多様な状態になったのは数百年くらい?
なんか怖いくらい
逆を辿ればニホンオオカミが復活するのかな
どうやってたどるんだよ。具体的手法を示してみろ
>どうやってたどるんだよ。具体的手法を示してみろ
面白いね、考えると
①日本狼は先日、国内3体目の標本がJSにより発見された
②柴犬(特に川上犬など)は日本狼の特性を受け継いでいる
③交配による改良(回復)、この場合戻し交配という技法が有効
④遺伝子操作と、雌化、卵の分割、代理出産など
まず①から遺伝子マップを作り、②から水かきやダブルコートなど特性が強いものを選んで③繁殖する
その遺伝子を日本狼のものと比較して、洋犬の因子などは④遺伝子操作で取り除く
雌化なども使い効率を上げることも必要、分割卵を代理母の子宮で育てることも
かな
全部難しい技術がいるけど、国がやるならできるはず
ただし日本狼は「想像してるほど格好良くない」からねー
タイリクオオカミをもとにして柴犬等と掛け合わせると早いかも? 検討されたマンモスの復活のプロセスよりは時間はかからなさそうですけど、オオカミも同じでそこに至るまでの費用をどうするかってのが最大の難関ですね。
ありがとう それもありだね
ただ、それだと個体が大きくなり過ぎるんだよね
島嶼化で日本の生き物の多くが小さいんだ
アラブ種の血を入れた木曽馬では困るでしょ
今、標本検索して見直してみたら
耳が小さい印象、ただこれはそうじゃなくて
耳は体形並だけど、頭骨(脳容積)が大きいからそう見えるだけなんだね
他の狼と比べるとかなり貧弱(注1.)だけど、頭部と首だけがしっかりしていたんだね
個人的に 日本狼復活プロジェクトは素晴らしいことだ思うし、わくわくする
注1.筋肉はがっしりしていたかも、小型の柴犬でチビマッチョみたいのがいる
もともと群れで狩りをしていたのだから、絶滅寸前のは餌が十分に獲れず痩せていた可能性もある
JSって? 団体名かなんかですか
他の人も書いてるけど「ロシアの狐」実験では、ほぼ9代で家畜化可能なようだ
もちろん個体差はあるし、夜行性、獣臭さ、うるさい声は改善してないけど
だから『8千年で狼から犬』というのは全く信じられない、人が積極的選択をしてないとしてもだ
もちろんいくつかのクランで家畜化が進む差があるだろうし、のちに海峡を跨ぐ集団だけが成功したというのもあるけど、8千年は長すぎる
そういえば一年生の花の品種固定が10年でできるとか
つまり10代で新品種ができるということ(多年性も同じ)
狐がほぼ9代というのもコレに近い(というか差異は無い)
ますます、、8千年は疑問だ
現代でもシベリアやアラスカの先住民がやるようにときどき野生の狼と交配させていたからだと思う 系統保存の概念がなかった昔はその他の家畜でも意識的に野生種との交配が行われていた形跡が牧畜習慣や伝承に残っている
これはシュミレーションだけど
やり方として「狼の因子がいつまで残るか」を測るか
「犬の特徴を数えるか(巻尾など)」での差が出るかも
狼犬の出現が続くなら前者は期間が長くでるだろう
とくに骨などの調査だと
(シミュレーション・・・?)
先日、縄文犬のDNA解析の話が出ていた
何万年も「狼の遺伝子を10%で維持」していたそうだ
あきらかに人為的に手を入れていた様子
そして狼との交配を続けていたと予想される
狐の家畜化実験や、人間による品種改良は、人為による強い選択圧が働くから世代ごとの変化が早いんじゃない?狼→犬の変化、特に初期の変化は強い選択圧がかかったわけではないし、集団の中の遺伝子の変化は行きつ戻りつゆっくりと進行したと思うよ、ただし確率の問題だから、サイコロの出目が良かった集団では (おそらくはある程度隔離された小規模の集団) 8千年どころかもっと早く自己家畜化が進んだかもしれない
ヒトの先祖「あの動物かわいいなぁ…」
イヌの先祖「あいつらかわいがってくれそうだなぁ…」
両想いやん嬉しい
ヒトの先祖「あの動物かわいいなぁ…」
ネコの先祖「しょうがないなあ、下僕として奉仕させてやるか…」
ハァハァ、おネコ様!おネコ様!
情けなくないのか?この種族
イヌとネコは、ヒトとの関わり方は大きく異なるけれども、彼らの助け無しでは現在の文明は築けていなかっただろうと言う意味で、大きな恩を感じます
狼からチワワへの
進化の過程の姿が気になる
“チワワ”は過去に中南米にいた”テチチ”という小型犬種を家畜化した子らしい
原種の”テチチ”自体は絶滅だそうです。だから小型化自体は環境変化じゃないかなぁ?
ニンゲンだって自ら下僕になりに行くのだしオオカミが自ら飼い慣らされに行ったとしても不思議ではない
多くのオオカミの生息域が人里近い林縁部ゆえ
妙なイメージを持ってる人は「オオカミは人の手が入っていない山深い自然豊かな場所に住む!」とか思ってるんだろうけど逆
トルコで、望遠でやっと見える場所にオオカミたちが来た瞬間
カンガール達が立ち上がって、応戦に行ったのを見てさすがと思った
(殺す気マンマン
一匹くらいは羊の群れのそばに居て欲しい気もしたけどw)
狼達は近くにいて、常にスキを狙ってるんだろうね
人間と狼じゃなくて別の動物同士でもお互い補食関係にならずに近場で生活することもあるのだからそう珍しいことでもないのかも知れない。
俺は犬と猫と蚕は自ら家畜になったに違いないと信じているのでそれを後押ししてくれる研究成果は嬉しい。
猫は人間が飼い慣らしたのではなく、猫が人間を下僕化したのである
厳しい自然で狩るより、安定してエサがもらえる可能性が高い人間社会を自ら選んだのか。
その判断ができるやつ、かなり頭がいいな。
シミュレーションの元になる変数は人の手でテキトーに決めるしか無いんだから、シミュレーションを客観的結論として有難がる表現はミスリーディングだな。コンピューターが普及する前の時代のSFで描写されたコンピューター(≒未来に出現する全知の魔法装置)みたいな書き方w
別に今回の研究にはシミュレーションを使ったってだけでこれがオオカミの家畜化の全てでも真実でも結論でもないよ
いろんな視点からのアプローチの中にコンピュータシミュレーションがあっただけ
一点だけ批判するより全体を見たほうがいいよ?
こんごとも、ヨロシク…
かゆいところに手が届くのも人間の利点だガル、頭の後ろ側とか気持ちいいワン
競争する必要が亡くなっただけ
日本狼の全ゲノム配列を決定しました。 だそうです
ttps://x.com/SOKENDAI_ESB/status/1907608644260344319
今なんか比べ物にならないほど過酷な自然環境だぞ
絶対8000年もかからず当たり前のように共生してたと思うが