メインコンテンツにスキップ

ソロモン王が悪魔を成敗する様子を描いた1600年前のお守りがトルコで発見される

記事の本文にスキップ

10件のコメントを見る

(著)

公開:

トルコで発見されたソロモン王が悪魔を討伐する様子が描かれたお守り用のペンダントこの画像を大きなサイズで見る
 Image credit: Karabük University
Advertisement

 トルコで行われた考古学調査で、古代イスラエル王国、第三代目のソロモン王が馬に乗り悪魔を槍で討つ姿を描いたお守りのペンダントが発見された。

 このペンダントは、1600年前のもので、ビザンチン帝国(東ローマ帝国)の都市ハドリアノポリスに駐屯していた騎兵の所有物だったと思われる。

 これは、現在のトルコの大部分を占めるアナトリア地方でこれまでに発見された唯一のペンダントで、宗教的意義と歴史的価値のあるものだ。

ソロモン王とは?

 ソロモン王(紀元前1011年頃 – 紀元前931年頃)は、紀元前10世紀に古代イスラエルを統治したとされる第3代王である。ダビデ王の息子であり、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三大宗教で重要な人物とされている。

 キリスト教の旧約聖書の『列王記』では偉大な統治者として描かれており、古代イスラエルの最盛期を築いたとされている。

 ユダヤの聖典『ヘブライ聖書』においては、古代イスラエルの統治者として描かれている。

 イスラム教では預言者スライマーン(Solomonのアラビア語名)として知られ、動物や精霊と話す能力を持つとされる。彼は神の命令に従い、ジン(霊的存在)や鳥類を使役していたとされる。

この画像を大きなサイズで見る
ソロモン王 Photo by:iStock

ソロモン王のペンダントに記された文字と天使の名

 ペンダントは青銅製で、両面に古代ギリシャ語の刻印が施されている。

 一方には「主が悪を打ち負かした」と言う意味の文字があり、もう一方には以下の4人の天使の名前が刻前ている。

アズラーイール:ユダヤ教、キリスト教、イスラム教において死をつかさどる天使

ガブリエル:ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に登場する大天使で神意の伝達者

ミカエル:ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のいずれにも登場する大天使で天使長

イスラーフィール:イスラム教で、最後の審判の裁きを知らせるラッパを吹く、音楽をつかさどる天使

 発掘を指揮したトルコのカラビュック大学の考古学者エルシン・チェリクバシュ氏は、「このペンダントは宗教と力の象徴であり、持ち主を悪や危険から守るお守りとして使用されていた」と述べている。

ペンダントはキリスト教の騎兵のものである可能性

 このペンダントは、トルコ北部の北黒海沿岸のパフラゴニア地方に位置する古代都市ハドリアノポリス、かつてビザンティン帝国の一部であった5世紀の地層から発見された。

 ハドリアノポリスはローマ帝国時代に都市として栄え、ビザンティン時代初期に再建された都市である。

 これまでの発掘調査では、動物のモザイク画や浴場、教会、防壁、墓地、劇場、邸宅などが見つかっている。

 ペンダントが発見された建物は軍事活動に関連している可能性があるが、具体的な用途は明らかになっていない。

 チェリクバシュ氏は「以前の発掘調査では、この地域に騎兵部隊が存在していたことが判明している」と語り、ペンダントはキリスト教の騎兵の所有物であった可能性が高いと指摘している。

この画像を大きなサイズで見る
このペンダントのお守りはかつて騎兵が持っていたものであると推測されている Image credit: Karabük University

アナトリア考古学に重要な意味を持つ発見

 チェリクバシュ氏は「ソロモン王がキリスト教のペンダントに描かれていることは驚きであり、この発見はアナトリア考古学にとって重要な意味を持つ」と述べている。

 ビザンティン帝国は、コンスタンティヌス帝が西暦330年にローマ帝国を東西に分割したことで誕生した。

 チェリクバシュ氏によれば、このペンダントはアナトリア地方では初めて発見されたものだが、エルサレムでも類似のペンダントが見つかっているという。

 異なる地域で似た遺物が発見されたことは、ハドリアノポリスが古代において重要な宗教的中心地であったことを示唆しているという。

References: 1,600-year-old amulet depicting King Solomon spearing the devil found in Turkey | Live Science

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 10件

コメントを書く

  1. 歴史あって御利益ありそう
    レプリカ作って販売してくれないかな

    • +6
  2. 文字の下に刻み込まれた線画のようなものが、悪魔退治の絵?
    なにが描いてあるのかだれか解説して!

    • +2
  3.  賢者ソロモンの時代、ユダヤ民族までそれほど退化していなかった。しかし、ユダヤ秘教カバラのモーゼの時代、主エホバの怒りを買い、約束のカナンの地を追われた。最後の預言者イエス・キリストを十字架に架けてからは、主エホバに完全に見放された。
     旧約聖書を手にユダヤ民族歴史を誇るユダヤ人勢力も、見放されたユダヤ民族。とてもとても、他者に誇るとか威張るとか、できる人たちではない。カバラを実践しないユダヤ人には、秘教的価値はない。

    • -1
  4. アズラーイールかイスラーフィールのどちらかって、ひょっとしてイスラエルの国名の語源なのかな

    • -1
    1. イスラエルって言葉はもともと、旧約聖書に登場するユダヤ人の族長ヤコブの称号で、「神に勝利した者」という意味(夜中に神と組み合って夜が明けるまで離さなかったというエピソードに由来)
      ユダヤ人はヤコブの子孫ということになっているので、彼の称号がそのままユダヤ人の集団や共同体の呼称になった。

      アズラーイールは「神は助けたもう」の意味、イスラーフィールはアラビア語でラファエルのことで「神は癒したもう」の意味。どちらもイスラエルとは別。

      • +2
  5. 職人による線刻とも思えないから持ち主自身がラメラーアーマーの小冊かなんかで自作したんじゃないかな

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。