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イエローストーン国立公園の湖で150年以上鳴り響く奇妙な怪音の謎

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(著)

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 アメリカのイエローストーン国立公園では、1872年から現在に至るまで、湖の周辺で奇妙な音が鳴り響く現象が報告されている。

 聞いた人によって様々な表現で例えられるこの音響現象は朝方に発生することが多く、近づいては消えていくという。

 大気の渦や地震活動など様々な説が唱えられてきたが、この音をとらえた録音は今も残されておらず、150年以上が経過した今も原因は解明されていない。

 アメリカ最古の国立公園に潜む、未解決の自然ミステリーだ。

150年以上前から記録されてきた奇妙な音の謎

 イエローストーン国立公園のイエローストーン湖とショショーニ湖の周辺では、1世紀以上にわたって奇妙な音が報告されている。

1872年、政府主導の地質調査隊に参加していた地質学者のフランク・H・ブラッドリー氏は、最古の記録のひとつを残した。

 朝食の準備をしている際に、「口笛と馬のいななきの間」のような音が湖から聞こえてきたと言う。

 音は徐々に勢いを増し、松の木が揺れていないにもかかわらず、頭上の空気を突風が通り抜けているかのように聞こえたと記録している。 

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イエローストーン国立公園 Image by pixabay / jdblack

どんな音が聞こえたのか?人によって表現は様々

 この謎の怪音を聞いた人は、様々な表現で例えている。

 1893年、生物学者のエドウィン・リントン氏は科学誌『Science』に、木々を抜ける風や遠くの鐘、昆虫の羽音が混ざったような音と報告した。

 当時のガイドはそれを「山々の中で聞こえる最も神秘的な音」と表現したと伝えられている。

 同じころ、科学者のS.A.フォーブス氏も、ハープの弦を弾いたような「チャン」という響きや、頭上で声が交わされているような音を聞いたと記録している。

 これらの音は朝方に発生することが多く、遠くから聞こえてきて、頭上に近づくにつれて大きくなり、そのまま遠ざかって消えていくという特徴を持っている。

 1895年、公園で道路や橋を手がけた技師のハイラム・M・チッテンデン氏も、著書『The Yellowstone National Park: Historical and Descriptive』の中でこの音を取り上げた。

 音が聞こえるのはショショーニ湖とイエローストーン湖の周辺だけで、ここを訪れる者は以前から音に気が付いていたと書かれている。

 チッテンデン氏は、別の土地や別の時代であれば、この音は畏れや恐怖の対象になっていただろうとも記した。

 そのうえでこの音響現象について、「筋の通った説明はこれまで一度も示されていない」と結んでいる。

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Image by pixabay / ArtTower

公式な録音データは一つも残されていない

 一体どんな音なのか、実際に聞いてみたい人も多いはずだ。

 ところが、これほど古くから数多くの証言があるにもかかわらず、音を科学的にとらえた公式な録音データは1つもない。

 イエローストーンの奇妙な音として紹介されている動画や音源の多くは、冬の湖の氷が軋む音など、まったく別の自然現象の場合が多い。

 イエローストーン公園で16年間勤務し、現在は引退した歴史家のリー・ホイットルシー氏も、近年に記録された湖の音は存在しないと語っている。

 150年以上にわたって残されてきたのは、音を聞いた人たちが書き残した文章だけなのだ。

原因は大気の渦か?地震活動か?

 これらの奇妙な現象について、20世紀初頭から科学的な説明が試みられてきた。

 科学雑誌『Popular Science』は、1930年の記事で、地震活動が音の原動力である可能性を指摘した。

 また、1937年には公園のレンジャーであり博物学者のニール・マイナー氏が、山頂から降りてくる「水平に移動する空気の渦」が原因であるとする大気現象説を提唱している。

 しかし、音そのものを分析できる材料がないこともあり、現在に至るまで明確な原因は特定されていない。

世界各地で報告される謎の怪音

 イエローストーンの謎の音のように、世界中の様々な場所で、不可解な怪音が古くから報告されている。

 ニューヨーク州のセネカ湖の周辺で17世紀から聞こえてきた、大砲を撃ったような轟音もそのひとつだ。

 作家のジェームズ・フェニモア・クーパーが1850年の短編小説で取り上げたことから、「セネカの銃」と呼ばれるようになった。

 セネカの銃の正体は、近年になって明らかになりつつある。

 ニューヨーク州の研究チームが湖底を調べたところ、地中にたまったメタンガスが湖底を突き破って噴き出し、水面で破裂する際に音が生まれている可能性が高いという。

 だがイエローストーンの音には、そうした痕跡が何ひとつない。

 音は湖の上空を通り過ぎるだけで、水面にも地面にも変化を残さない。録音記録もなく、調べられる材料は150年分の証言だけである。

 間欠泉や温泉で有名な火山地帯に響く怪音の正体は何なのか?

 是非正体を突き止めて欲しいものだ。

References: Science / Thedebrief / Yellowstonegate

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この記事へのコメント 3件

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  1. あぁ、、、アポクリン汗腺、、、じゃないアポカリプティックサウンドや!!世界は滅亡するっ!!

    • -1
  2. 話は全て聞かせてもらった
    それはUMAの鳴き声に違いない

    • 評価
  3. あそこの地下には世界最大級のマグマだまりがあるから……
    まぁ気のせいだ、ということにしておくのがいいんじゃないかな。ハハハ……

    • 評価

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