この画像を大きなサイズで見るメキシコの海で海洋生物のツアーガイドをしている女性は、銀色にきらきら光る巨大な魚に遭遇した。なんとそれはリュウグウノツカイだったのだ。
女性とツアー参加者は船から降りて海に入ると、リュウグウノツカイは自ら人間に近づいてきたという。
普段は深海で暮らすリュウグウノツカイの生きた個体が海面近くを泳ぐ姿を見る機会は少ない。ましてや接近されるとなると奇跡的体験である。
ツアーの終盤に銀色の巨大魚を発見
メキシコの海で、オーシャンサファリツアーのガイドをしているイザベル・ネルソン・モラレスさんは、2026年の春頃、いつものように参加者を乗せた船で海に出た。
ツアーが終わりに近づいたころ、海面近くで大きな物体が銀色に光っているのを目撃する。
この画像を大きなサイズで見る「今まで見たこともないキラキラした大きな物体が海の中で光っていました。何なのか、まったく見当がつきませんでした」と、モラレスさんは当時の様子を説明している。
なんとそれは、長い銀色の体を持つリュウグウノツカイだったのだ。
モラレスさんは普段から多くの海洋生物を観察しているが、リュウグウノツカイとの遭遇したのはこれが初めてだという。
リュウグウノツカイが人の近くまで接近
リュウグウノツカイは海面近くを円を描くように泳ぎ、深い場所へ潜っては再び浮上する行動を繰り返した。
モラレスさんとツアー参加者は船上からしばらく観察し、リュウグウノツカイが落ち着いているように見えたため、距離を保ちながら静かに海に入った。
リュウグウノツカイは人間を避ける様子はなく、自ら何度もまっすぐ近づいてきたため、モラレスさんたちは魚に配慮し、触れないように進路を譲ったという。
人々の目を引いたのは、銀色に光る細長い体と鮮やかな赤いヒレだった。
頭部から伸びた赤い背ビレと、糸のように長い腹ビレが水中で揺れる姿を見て、乗船客はリュウグウノツカイの美しさに驚いた。
この画像を大きなサイズで見る深海にすむ世界最長の硬骨魚
陸に戻ったモラレスさんはリュウグウノツカイについて調べ、撮影した個体の全長を約4~5mと見積もった。
アカマンボウ目リュウグウノツカイ科に属するリュウグウノツカイの仲間(現在2種が確認されている)は、骨格が硬い骨でできた硬骨魚類の中で世界最長の魚とされている。
硬骨魚類には大部分の魚が含まれ、骨格が軟骨でできたサメやエイは含まれない。
全長は3mほどの個体が多いが、最大約8mに達した個体も報告されている。
この画像を大きなサイズで見るまだまだ謎の多い魚だが、成長すると水深約200~1,000mの海中で単独生活を送ると考えられている。
海面近くで見つかるリュウグウノツカイの中には、負傷した個体や衰弱して死にかけている個体もいる。
今回撮影された個体が海面近くにいた理由は不明だが、生きたまま泳ぐ姿と行動を間近で見ることができたモラレスさんにとっては、奇跡の遭遇だったと語っている。
日本では竜宮の使いであり、海外では終末の前兆とされる魚
日本ではこの魚を、「竜宮の使い」と書いてリュウグウノツカイと読む。
海の底にあるという伝説の宮殿、竜宮城からの使者という意味で、神秘的な姿にふさわしい名前として付けられた。
英語圏では、リュウグウノツカイを「終末の魚」を意味するドゥームズデイ・フィッシュ(doomsday fish)と呼ぶことがある。リュウグウノツカイの出現が災害の前兆と結びつけて語られる場合があるためだ。
リュウグウノツカイの出現と地震の関係については、東海大学と静岡県立大学の研究チームが1928年11月から2011年3月までの記録を調べている。
研究チームは、リュウグウノツカイなど8種の深海魚が漂着または捕獲された336件と、同じ期間に発生したマグニチュード6以上の地震221回を比較した。
深海魚が見つかってから30日以内に、発見場所から半径100km以内でマグニチュード6以上の地震が発生した例は1件だった。
研究チームは調査結果から、リュウグウノツカイの出現と大地震の発生を結びつける関係は確認できず、地震予知には利用できないと結論づけている。
古くから伝わる話と科学的な検証結果では、リュウグウノツカイの出現に対する見方が異なる。
モラレスさんはこのキラキラ輝く美しい巨大魚との遭遇を悪い前兆とは受け取らず、貴重な生き物と出会えた幸運の出来事だと考えている。
















メチャクチャ美しいね
日本の方が名付けセンスあるな