この画像を大きなサイズで見るオーストラリアにすむ世界最小級の有袋類、プラニガーレの仲間に新種が加わった。
家ネズミの半分サイズの小ささで見た目はかわいいのにやるときはやる。夜になると自分より大きなトカゲに襲いかかるほどのアグレッシブさを持つ。
西オーストラリア博物館とクイーンズランド工科大学の研究チームは、各地の博物館にある2000以上もの標本のDNAをくまなく調べた結果、岩だらけの荒れた台地に生息する新種を見分けた。
この研究成果は『Zoological Journal of the Linnean Society』誌(2026年6月24日付)に掲載された。
参考文献:
- QUT - Newly discovered tiny marsupial found in the NT joins the planigale genus - Research
世界最小級の有袋類プラニガーレ
プラニガーレ(Planigale)は、オーストラリアとパプアニューギニアにすむ小さな有袋類だ。有袋類とは、コアラやカンガルーのように、お腹の袋で子を育てる哺乳類をいう。
プラニガーレが属するのはフクロネコ科で、タスマニアデビルと同じ科にあたるが大きさは全然違う。プラニガーレは有袋類の中でも世界最小レベルだ。
種によっては体重が2gほどしかなく、クリップ数個分の重さしかない。体の大きさも家ネズミの半分ほどしかない。
だがその小ささやかわいさに反して、非常にアグレッシブな一面を持つ。
多くのプラニガーレは、粘土質の低地や湿地に暮らしており、日中は平たい頭で乾くと地面が裂けてできる割れ目にもぐり込み、天敵や厳しい暑さ寒さから身を隠す。
だが夜は別の顔を持つ。外に出て、昆虫やクモ、時には自分より大きなトカゲ、さらには生まれて間もない哺乳類まで襲って食べるのだ。
かわいいふりしてあの子、わりとやるもんだねとはまさにプラニガーレのことだろう。
この画像を大きなサイズで見る2000点以上の標本をくまなく調べ、岩場に住む新種を確認
西オーストラリア博物館のリネット・アンブレロ博士とクイーンズランド工科大学のアンドリュー・ベイカー准教授らの研究チームは、オーストラリア各地の博物館に保管された2000点を超えるプラニガーレの標本を、一つずつ照合していった。
すると、オーストラリア北部準州立博物館・美術館にあった2体の標本は、他のどの種とも遺伝的に異なっていることがわかった。
そしてこれと一致する3体目が、1970年代に採集されクイーンズランド博物館に収められていた標本の中から見つかった。
この3体は新種と確認され、生息地にちなんでアーネムプラトー・プラニガーレ(Planigale petrophila)と名づけられた。
種小名のpetrophilaには「岩を好むもの」という意味がある。
プラニガーレの多くが湿地や、乾くと割れる粘土質の低地で暮らすのに対し、この新種が生息していたのは、オーストラリア北部にあるカカドゥ国立公園の砂岩でできた台地と岩の斜面という、変わった場所だった。
新種はプラニガーレの中では中くらいから大きめの体を持ち、頭骨が極端に平たく長い。
何より目立つのが尾の長さで、これまで知られたどのプラニガーレよりも長く、自分の体よりも長い尾を持つ。
この見た目と生息地の違いが、独立した新種であることを裏づけた。
この画像を大きなサイズで見るすでに絶滅の危険性も
新種とはいえ、その存在を示す標本はオス2体とメス1体の合わせて3体しかない。
3体はいずれもカカドゥ国立公園の中の、およそ12km以内という狭い範囲で採集されたものだ。
最後に捕らえられて標本化されたのは2004年で、それ以降は一度も記録されていない。
すでに数が減り、絶滅の危機に瀕している可能性もあるため、実態を調べる調査が急がれている。
新種発見の他に分類整理も
今回の研究では、新種の発見と合わせて分類の整理も進んだ。
これまで一つの種とされてきたオナガ・プラニガーレ(Planigale ingrami)が、遺伝子を詳しく調べると実際には3つの別々の種だったことがわかった。
その過程で、西オーストラリア州キンバリー地方のものが100年以上前にすでに記載されていた別種だと確認され、キンバリー・プラニガーレ(Planigale subtilissima)として復活した。
この画像を大きなサイズで見るこれらの整理を経て、プラニガーレの仲間はオーストラリアに8種、パプアニューギニアに1種の、合わせて9種となった。
研究チームは、まだ見つかっていないプラニガーレや他の哺乳類がいるのではないかと考えている。
References: DOI.10.1093/zoolinnean/zlag082 / We checked 2000 museum specimens and discovered a tiny new ‘ferocious’ Australian mammal














これだけ小さくて、実際に袋の中で子供を育てたりするのかな?それとも有袋類ではあるけど袋が退化しちゃってたり? こういう分類も含めて科学では再検証が重要だなとは感じます。 ところで記事中の「日中は平たい頭で乾くと地面が裂けてできる割れ目にもぐり込み……」ってところでカッパか!と誤読しちゃった。 「平たい頭を持ち乾くと地面が裂けてできる割れ目に日中はもぐり込み……」ってところに理解が行きつくまで前後を読み返してちょっと時間がかかりました。 ニホンゴムツカシイネ
小さくとも肉食。
有袋類ながら、オーストラリアにおけるトガリネズミのニッチへと進化したようなイメージ。
じゃあ、「タスマニアの小悪魔」ってことで
収斂進化なんだろうけど、この容姿で齧歯類では無いなんて驚き!顎や歯の造りも知りたいので、続報が楽しみ
私も口の中が見てみたいです。門歯じゃなくて、オポッサムみたいに牙になってるんでしょうかね?
トガリネズミと同じで
食い続けないと餓死するのかな
ワイも小さくてかわいい有袋類だけど獰猛じゃないよ。
普通のネズミさんに見える
早速チョコエッグに加えよう
あみんの曲を歌いながら記事を拝見しました
獣の新種発見は珍しい 未だに有るんだね